ドーム型防犯カメラの3つの見え方とは?設置する際のコツも解説
ドーム型防犯カメラとは、半球状のドームカバーに覆われた防犯カメラで、広範囲を撮影できるのが特徴です。
広い範囲を撮影できる一方で、設置場所によっては死角ができるため、カメラの特徴を理解したうえで適切に設置しなければなりません。
そこで本記事では、ドーム型防犯カメラで撮影した映像の見え方や、カメラの概要・設置のコツについて説明します。
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もくじ
前提|ドーム型防犯カメラとは
ドーム型防犯カメラはドーム型の丸みを帯びたコンパクトな見た目が特徴で、景観を崩したくない場所や監視の圧迫感を与えたくない場所に最適です。ドーム型防犯カメラの種類には、次のようなものがあります。
- 1.広角レンズや魚眼レンズを搭載したカメラ
- 2.PTZ機能を搭載しているカメラ
魚眼レンズを搭載したカメラは、設置場所を中心に360度の監視が可能です。1台で広い範囲をカバーできるため、コストカットに役立ちます。
PTZ機能とは、Pan(パン)・Tilt(チルト)・Zoom(ズーム)の機能のことで、カメラを自由に操作して監視できる機能です。
パン(P) | カメラを左右方向に操作し監視する機能 |
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チルト(T) | カメラを上下方向に操作し監視する機能 |
ズーム(Z) | 映像をズームする機能 |
対象物に自動でカメラが向く自動追尾機能がある機種もあり、効率的な監視を実現できます。
ドーム型防犯カメラの形状には「半球型」と「全球型」があり、形状ごとに映像の見え方が異なります。見え方については次の章で詳しく説明しますので、ぜひご覧ください。
なお次の記事では、ドーム型防犯カメラの概要やその他のカメラとの違い・おすすめの設置場所などを説明していますので、併せてチェックしてみてください。
ドーム型防犯カメラのメリット・デメリット、おすすめの設置場所を解説
ドーム型防犯カメラの3つの見え方
本章では、ドーム型防犯カメラの3つの見え方について下記の内容を説明します。
それぞれの見え方を映像付きで解説しますので、ぜひ読み進めてみてください。
見え方1.半球型は水平方向360度を撮影できる
半球型ドームカメラは、水平方向に360度・垂直方向に180度撮影できるカメラです。全方位を広く見渡せるため、防犯カメラの設置台数を減らせる点がメリットです。
魚眼レンズを使用している機種では、下の画像のようにカメラを中心とした球状の画像を撮影できます。
このカメラでは、画面の周りが歪んだ映像になるため、現実の見え方と少し異なる点に注意が必要です。ただし、カメラの機種によっては下記のような機能を備えているものもあります。
- 球状の画像を補正し、一枚の写真のように加工する機能
- 魚眼モード、ダブルパノラマ画像など、撮影モードを選択できる機能
監視における映像の見やすさを重視するなら、下の画像のように補正機能がある機種を選択するのがおすすめです。
半球型ドームカメラは、主に次のような場所の天井や壁などに設置されます。
- 【半球型の防犯カメラのよくある設置場所】
- 店舗や商業施設
- オフィス
- 公共施設
- マンション
店舗やオフィスなど「防犯のための監視」は不可欠であるものの、強い監視の圧力をかけたくない場所に適しています。
見え方2.全球型は全方位の画像を撮影できる
全球型の防犯カメラは水平・垂直方向ともに360度撮影できるカメラです。
写真のように、空から地面まで、あらゆる方向を撮影できます。ただし、天井などに取り付けられる防犯カメラとして、全球型が採用されることはほとんどありません。
主に風景を撮影する場合に使われることが多く、臨場感のある動画の撮影に適しています。
見え方3.PTZカメラはレンズを動かして360度撮影できる
ドーム型防犯カメラのなかに、PTZカメラがあります。PTZカメラとはPan(パン)・Tilt(チルト)・Zoom(ズーム)の機能を備えた、広範囲を撮影できるカメラのことです。
パン(P) | カメラを左右方向に操作し監視する機能 |
---|---|
チルト(T) | カメラを上下方向に操作し監視する機能 |
ズーム(Z) | 映像をズームする機能 |
PTZカメラは、専用のコントローラーなどを使用し、カメラを自由に動かしてリアルタイムで監視できます。そのため、広い範囲を効率的に監視することが可能です。
広範囲を撮影しつつ、確認したいものがある場合はズーム機能を使用してしっかり監視できます。
下の画像は株式会社MIYOSHIでレンタルをおこなっている、カンタン監視カメラ「G-cam」で撮影した光学ズーム映像です。最初は読み取れなかったロゴや車のナンバープレートの数字が、光学ズームによってハッキリと見えることがわかります。
なお、ズームには「光学ズーム」と「デジタルズーム」の2種類があります。デジタルズームは映像をデジタル処理して拡大するため、画像が荒くなりがちですが、光学ズームはレンズの焦点距離を変えて拡大するため、よりクリアな映像を確認できます。
ドーム型防犯カメラを設置する際の4つのコツ
ドーム型防犯カメラを設置する際は、下記のような4つのコツを理解しておくのがおすすめです。
ひとつずつ確認しましょう。
コツ1. 死角をなくすよう適切に配置する
広範囲を撮影できるドーム型カメラは、性質上の死角があまりないと言われていますが、設置場所によっては死角ができることもあります。
- 【死角ができやすい場所】
- 柱の後ろ
- 大きな棚・家具の後ろ
- 大きな植栽の後ろ など
このような人が隠れやすい場所は、物陰になっていてカメラからは見えにくいため、死角になりやすい場所です。もし、死角になりそうな場合は、もう一台監視カメラを設置するなどの対策が必要になります。
次の記事でも、死角ができないような配置のコツなどをまとめていますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
防犯カメラの死角に注意!カメラの選び方や配置のコツ
コツ2. 犯罪の抑止効果を狙い目立つ位置に設置する
防犯カメラには、監視されていることを意識させて犯罪を抑止する効果もあります。しかし、ドーム型カメラはコンパクトで目立ちにくいため、他の形状のカメラと比較すると、監視の圧迫感は薄れます。犯罪の抑止効果を高めたい場合は、場所や目的に合わせて下記のような対策をとるのがおすすめです。
- 「防犯カメラ作動中」などのステッカーを貼る
- 目立つ位置に設置する
- センサーライトを一緒に取り付ける
防犯カメラの設置は、単にカメラを取り付けるだけでなく、目的に合わせた適切な運用方法を検討することも重要です。
なお、次の記事では「防犯カメラ作動中」のステッカーによる効果を説明していますので、併せてご覧ください。
「防犯カメラ作動中」のステッカー・看板は必要?メリットや効果を解説
コツ3. 屋外なら防塵・防水性能の高さを確認する
屋外に防犯カメラを設置する場合、風雨や埃からカメラ本体を守れるかどうかが重要なポイントです。ドーム型防犯カメラは、レンズがドーム状のカバーで覆われているため、他の防犯カメラと比較すると耐久性が高いといえます。
ただし、設置場所の条件などによってより確実に保護したい場合は、防塵・防水機能が高いものを選ぶのがおすすめです。
防塵防水機能を備えたカメラを選ぶ際は、IEC(国際電気標準会議)およびJIS(日本産業規格)が定める保護等級の指標が参考になります。
台風などの激しい雨でも浸水のおそれがないIP66などの高い等級を持つカメラは、過酷な屋外環境でも安心して使用できます。
防塵防水性能を表す「IPコード」について詳しく知りたい方は、次の記事もぜひチェックしてみてください。
防塵防水機能IP66とは?等級による違いを分かりやすく解説
コツ4. 夜間監視にも対応した赤外線タイプを選ぶ
夜間の監視が必要な場所では、赤外線機能のあるドームカメラがおすすめです。赤外線の照射距離はカメラの撮影範囲に直接影響するため、設置場所に応じて最適な照射距離を持つ機種を選びましょう。
例えば広い駐車場の監視には、より長い照射距離を持つカメラが適していますが、小さな店舗内の監視には照射距離が短めのカメラでも十分な場合があります。
なお、カンタン監視カメラ「G-cam」は、最大50mの赤外線照射をおこなえます。
防犯カメラの赤外線機能について詳しく知りたい方は、次の記事をご覧ください。
防犯カメラの赤外線機能とは?おすすめのカメラや4つの選ぶポイントを解説
全方位を監視したいならカンタン監視カメラ「G-cam」がおすすめ
全方位の監視をおこなう場合には、株式会社MIYOSHIがレンタルをおこなっているカンタン監視カメラ「G-cam」がおすすめです。下におすすめポイントをまとめました。
- 【カンタン監視カメラ「G-cam」のおすすめポイント】
- 水平方向360度・チルト角120度で広範囲を監視できる
- IP66等級を備え屋外の設置にも対応
- 光学5倍ズーム機能搭載
- 最大50mの赤外線照射モードで夜間の撮影も可能
本体カメラを固定用ベルトで固定し、コンセントに差し込むだけで取り付けられるため、手元に届いてから1分で監視をスタートできます。また、モバイルSIMと設定済みルータを内蔵しているので、モバイルLTE回線を利用して映像データを確認できるのもメリットです。
1週間の無料お試し後、そのままレンタル開始もできる「G-cam」の詳細は、次のボタンをクリックのうえご確認ください。
ドーム型防犯カメラのメリット・デメリット
ドーム型防犯カメラには、次のようなメリットがあります。
ドーム型防犯カメラのメリット |
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PTZ機能を搭載したドーム型防犯カメラでは、1台で360度の範囲を監視できます。多くのカメラを設置する必要がないため、機器費用や工事費用などのコスト削減が可能です。
ドーム型カメラは本体を覆うドームカバーのおかげで、埃や水滴から守られています。そのため屋内だけでなく、屋外の過酷な環境でも使用しやすい点がメリットです。
また、ドーム型カメラは丸みを帯びたコンパクトな外観を持っているため、威圧感が少なく、景観に溶け込みやすいという特徴があります。店舗や公共施設など、圧迫感を避けたい場所に最適です。
次に、デメリットを説明します。
ドーム型防犯カメラのデメリット |
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PTZ機能を搭載していないドーム型防犯カメラのなかには、望遠で撮影能力が限られている機種があるため、離れた場所にある対象物を鮮明にとらえることが難しくなります。また、小型で監視の圧迫感を与えにくい点がメリットですが、悪意を持った第三者に「防犯カメラで撮影されている」という心理的プレッシャーを与えづらく、犯罪の抑止効果が低くなりがちです。
さらに室内にある柱や大型家具などは、監視エリアに死角が生じ、監視を妨げる原因になりかねません。
ドーム型防犯カメラの設置場所や機種によっては自分で設置するのが難しく、特に天井に設置する場合は、次のような工事が必要になることがあります。
- 配線を隠すために穴を開ける
- 強度が不十分なため天井を補強する
ただし、設置や配線・補強工事などは専門業者に依頼する必要があるため、場合によってはカメラを入手しても工事が終わるまで監視を始められない点に注意しましょう。
ドーム型防犯カメラの見え方を理解し適切に設置しよう
ドーム型防犯カメラは、全方位を監視できる「全球型」と水平方向360度垂直方向180度の「半球型」があります。PTZ機能を搭載したモデルもあり、広範囲の撮影だけでなく注視したい場所もしっかり監視できる点が特徴です。
さまざまなメリットのあるドーム型防犯カメラですが、設置場所によっては死角ができるなどのデメリットが存在します。そのため、次のコツを考慮しながら欠点をカバーするように設置してみてください。
- 【ドーム型防犯カメラを設置する際の4つのコツ】
- 1.死角をなくすよう適切に配置する
- 2.犯罪の抑止効果を狙い目立つ位置に設置する
- 3.屋外なら防塵・防水性能の高さを確認する
- 4.夜間監視にも対応した赤外線タイプを選ぶ
なお、株式会社MIYOSHIでは、カンタン監視カメラ「G-cam(ジーカム)」のレンタルサービスをおこなっています。本体カメラを固定用ベルトで固定し、コンセントに差し込むだけで監視がスタートできる手軽さが特徴です。
広範囲を撮影できるPTZ機能を備えており、光学5倍のズーム機能も搭載しています。また、自動で切り替わる赤外線機能もあるため、夜間の監視にもおすすめです。
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