防犯カメラアプリの危険性とは?安全に利用する4つの方法やアプリ不要のカメラを紹介

公開日:2025.01/26

防犯カメラと連動する専用アプリは、手元のスマートフォンやタブレットでカメラの映像をリアルタイムで確認できるほか、管理作業を効率化できて機能です。

一方で、防犯カメラの映像流出やハッキングなど、セキュリティ上のリスクをともなうこともあります。本記事では、防犯カメラアプリの危険性とその対策について解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

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スマートフォンへのアプリダウンロードが制限されているセキュリティに厳しい企業や、外部アプリの利用を禁止している環境でも安心して導入できる点が特徴です。

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防犯カメラアプリの危険性とは?考えられる原因も紹介

ネットワークに接続されているデバイスは、基本的にインターネットを介して外部と通信が可能です。便利な反面、ネットワーク接続を介した防犯カメラの運用には下記のようなリスクが存在します。

  1. ハッキング
  2. 情報漏洩
  3. 遠隔操作の脅威

本章では防犯カメラアプリに焦点を当て、アプリの危険性と考えられる原因について解説します。

危険性1.ハッキング

悪意のある第三者が防犯カメラに不正アクセスするハッキングで、映像が盗み見される、または外部に公開されるおそれがあります。

ハッカーはインターネットに接続されたカメラのIPアドレスをスキャンし、脆弱性を突いて侵入する手口がほとんどです。

ハッキングされると、ハッカーが防犯カメラを遠隔操作しカメラの向きを変えたり、音声を送信したりするリスクが高まります。

    【考えられる原因】

  1. 防犯カメラやアプリが初期設定のまま使用されている
  2. 簡単に推測できるパスワード設定になっている
  3. ソフトウェアが古い

防犯カメラが不正侵入されると、同じネットワークに接続された他の機器(PCやスマートフォンなど)にマルウェア(※)を感染させ、システム全体のダウンにもつながりかねません。

(※)マルウェア……コンピュータやネットワークに被害を与える悪意のあるソフトウェアの総称

危険性2.情報漏洩

不正なアプリをインストールすると、映像に映り込んだ個人情報が外部に漏洩し、プライバシーが侵害されるおそれがあります。

収集されてしまう個人情報は、主に次のとおりです。

  1. 郵便物に写った住所
  2. 車のナンバープレート
  3. 会議の資料
  4. 従業員の導線 など

企業の場合は機密情報が漏洩し、競争上の優位性が損なわれるおそれもあります。

    【考えられる原因】

  1. 防犯カメラが誰でもアクセスできる状態になっている
  2. 映像データが適切に暗号化されていない

不正なアプリは、利用者のデータを不正に収集している危険性があることを押さえておきましょう。

危険性3.遠隔操作の脅威

遠隔操作アプリや防犯カメラアプリが悪用された場合、犯罪行為の証拠となる映像データを遠隔から意図的に削除したり、改ざんされるおそれがあります。

  1. カメラの向きを変更される
  2. 録画データの削除・操作をされる
  3. 住居内やオフィス内の状況が盗み見される

 
遠隔操作による脅威が現実化すると、被害は想像以上に深刻なものとなることを心得ておきましょう。

    【考えられる原因】

  1. アプリのインストール元が信頼できない
  2. アプリや遠隔操作ソフトに脆弱性がある

参考:遠隔操作ソフト(アプリ)を悪用される手口に気をつけて! | 情報セキュリティ | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

防犯カメラの遠隔操作は、映像データの改ざん・システム全体の乗っ取り・プライバシー侵害などさまざまな形で被害をもたらします。

中国製防犯カメラは危険なのか?

本章では、防犯カメラの製造国による評価が正当なものかを検討してみます。

結論、防犯カメラに限らず、あらゆる製品において国籍だけで品質や安全性を判断することはできません。

中国は防犯カメラの生産分野で、技術力とコスト競争力で世界をリードしているのが現状です。(2024年8月時点)

主要メーカーであるHikvision(ハイクビジョン)は、ビデオ監視製品・ソリューションの分野で世界市場の約40%を占めています。
 
またDahua Technology(ダフアテクノロジー)は、世界市場の約20%を占めており、IPカメラやHDCVIカメラ、サーマルカメラなどを提供し、高品質のビデオ伝送を可能にするHDCVIテクノロジーで知られています。

特に、Dahua Technologyは、プライバシー情報管理システムに関する国際規格であるISO/IEC 27701認証やISO9001(品質管理基準)・CE認証(安全性や環境基準)を取得し、国際的な規格を満たした製品を生産している企業です。

参考①:中国のトップ10 CCTVメーカー – トップセキュリティカメラメーカー

参考②:Dahua カメラはどこで製造されていますか? – トップクラスのセキュリティ カメラ メーカー
 
防犯カメラの選定においては、国籍だけで判断するのではなく、メーカーの信頼性や取得している認証、セキュリティ対策が十分であるかを重視しましょう。

防犯カメラアプリを安全に利用するための4つの方法

ここからは、防犯カメラアプリを安全に利用するための方法を4つ紹介します。

  1. 信頼できるアプリと製品を選ぶ
  2. 初期設定を見直す
  3. ネットワークの安全性を確保する
  4. ソフトウェアを最新の状態に保つ

防犯カメラアプリを安全に利用する方法を知り、被害を未然に防ぐようにしましょう。

方法1.信頼できるアプリと製品を選ぶ

信頼できるアプリと製品を選ぶ基準の一つとして、「長年の実績があり、多くのユーザーから信頼されているメーカーを選ぶ」点が挙げられます。

その他に、信頼できるアプリを見極める主なチェックポイントを下記にまとめました。

  1. ⬜︎ 公式が推奨しているアプリか
  2. ⬜︎ 利用者のレビューや評価は高評価か
  3. ⬜︎ サポート情報は明確か
  4. ⬜︎ 定期的なアップデートを提供しているか
  5. ⬜︎ アプリやサービスが収集するデータの内容とその利用目的が明記されているか

チェックポイントを押さえて、利用目的や環境に合ったアプリや製品を選びましょう。

方法2.初期設定を見直す

初期設定のまま利用すると、ハッカーに狙われやすくなります。特に、デフォルトのパスワードは早急に変更すべきです。

防犯カメラでアプリをダウンロードして利用し始めたら、下記の処置を実施しましょう。

  1. 長さや複雑さを持たせたパスワード(例: 大文字、小文字、数字、記号を組み合わせる)に変更する
  2. 不必要なリモートアクセス機能やクラウド接続を無効にする
  3. 必要最小限のユーザーにのみアクセス権限を付与するようにする

参考:不正ログイン対策特集ページ | 情報セキュリティ | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

初期設定を見直すことで不正アクセスのリスクを軽減し、安全な環境を構築することができます。

方法3.ネットワークの安全性を確保する

防犯カメラアプリは、インターネット接続を介してデータを送受信します。そのような中、ネットワーク環境の安全性を確保するための方法として、次のようなものが効果的です。

  1. Wi-Fiルーターの設定を、WPA3などの強力な暗号化方式を採用し、不必要なポートの開放を避ける
  2. 定期的にルーターやデバイスのファームウェアを更新する
  3. 外部ネットワークからの接続時にVPNを利用し、データ通信を保護する

企業などの場合、防犯カメラを接続するネットワークは他のデバイスと分離することで、セキュリティ強化につながります。

方法4.ソフトウェアを最新の状態に保つ

ソフトウェアの更新を怠ると、セキュリティの脆弱性を悪用されるおそれがあります。

メーカーが提供する最新のソフトウェアに更新することで、安全性を高めることが可能です。アプリやカメラのファームウェアを常に最新の状態に保つのはもちろん、古い製品やサポートが終了した製品を使用しないことも大切です。

製品によっては、自動アップデート機能が搭載されているものもあります。

アプリを使わないおすすめの防犯カメラ

防犯カメラのアプリの危険性や対策をお伝えしてきましたが、「アプリを使うのが不安」「アプリの設定が面倒」という方には、株式会社MIYOSHIが提供するカンタン監視カメラ「G-cam」がおすすめです。

最新機種「G-cam04」では、PCやスマートフォンでログインするだけで利用を開始できます。専用アプリをダウンロードする必要がないため、アプリを介した不正アクセスやデータ漏洩のリスク回避も可能です。

その他の「G-cam04」の特徴は下記のとおりです。

  1. モバイルSIMと設定済みルーターを内蔵しており、複雑なネットワーク設定が不要
  2. 届いたその日に簡単に設置、すぐに監視を開始できる
  3. IP66相当の防塵防水機能を備えており、屋内外ともにトラブルに強い設計
  4. 最大50mの赤外線照射で暗闇でも監視可能
  5. 周囲の光を感知し、モードを自動で切り替えるため、24時間体制での監視ができる
  6. 累計導入27,000現場以上、稼働台数が8,500台以上、多くのユーザーに選ばれている(2024年12月18日時点)

「G-cam」は、初期費用・往復送料0円で、最短1ヵ月からレンタルできるので、導入コストを抑えた運用も可能です。

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【補足】不正アクセスされているかも?こんな異変に注意!

最後に、防犯カメラが不正アクセスされているおそれがある場合に見られる異変を紹介します。

  1. カメラが勝手に動く
  2. 知らない音声や映像が送信される
  3. ネットワークに異常な負荷がかかる
  4. 録画データが不自然に削除・編集される
  5. 履歴に覚えのない操作やアクセスが記録されている

被害を最小限に抑え、再発防止につなげられるように「対応策とセット」で紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

異変1.カメラが勝手に動く

カメラの向きが変わっている・録画範囲が意図せず移動しているなどの異変があった際は、ハッカーによる遠隔操作が行われているおそれがあります。

防犯カメラのリモートアクセス機能が悪用されていることが考えられるため、下記のような対応を行いましょう。

    【対応策】

  1. 不要なリモートアクセス機能を無効にする
  2. 必要に応じて、特定のIPアドレスからのみアクセス可能に制限する
  3. 不正アクセスが疑われる場合、一時的に電源をオフにしてリセットする

異変2. 知らない音声や映像が送信される

カメラのスピーカーから知らない音声が流れたり、不要な映像が記録されたりすると、遠隔操作で第三者が音声機能を悪用している場合があります。

特に双方向通信機能があるカメラでは、このリスクが高まることを押さえておきましょう。

    【対応策】

  1. 使用していない場合は、双方向通信やマイク機能を無効にする
  2. 誰がどの時間帯にカメラへアクセスしたかを確認し、不審なログがないかチェックする
  3. 正規のアプリストアからアプリをダウンロードし直し、不要なアプリを削除する

異変3.ネットワークに異常な負荷がかかる

通常よりもインターネットの速度が遅くなり、防犯カメラが接続されているネットワークが不安定になることがあります。

その場合、防犯カメラがボットネット攻撃に利用されているおそれがあり、不正アクセスを受けたカメラが、攻撃者によって他のデバイスに悪意あるデータを送信していることも考えられます。

    【対応策】

  1. 防犯カメラ専用のネットワークを設定し、他のデバイスと分離する
  2. ネットワークに接続されているデバイス一覧を確認し、見覚えのないデバイスをブロックする
  3. ルーターやネットワークデバイス向けのセキュリティソフトを活用し、異常な通信を検出・遮断する

異変4.録画データが不自然に削除・編集される

保存した録画データが不自然に削除・編集されている場合、ハッカーが証拠隠滅やシステム混乱を狙っているかもしれません。

管理者権限が奪われた状態のため、速やかに下記の対応を実施しましょう。

    【対応策】

  1. 必要最小限のユーザーにのみ管理者権限を付与し、他のユーザーの権限を制限する
  2. 録画データの自動バックアップを有効にし、外部ストレージやクラウドに保存する
  3. ログを確認して、どのアカウントが削除や変更したかを特定する

異変5.履歴に覚えのない操作やアクセスが記録されている

防犯カメラの管理画面やアプリのログイン履歴に、覚えのない操作やアクセスが記録されている場合、第三者による不正ログインが行われたおそれがあります。

特に、簡単に推測できるパスワードを使用している場合にリスクが高まる点が特徴です。

    【対応策】

  1. 管理画面やアプリのすべてのセッションをログアウトさせ、新しいパスワードで再ログインする
  2. 複数の管理者アカウントが設定されていないかを確認し、不必要なアカウントを削除する

防犯カメラを安全に使って安心な生活を手に入れよう

防犯カメラアプリは便利ですが、ハッキングや情報漏洩、悪意のある遠隔操作など、さまざまなリスクが存在します。

下記のような対策をして、防犯カメラを安全に使って安心な生活を送りましょう。

  1. 信頼できるアプリと製品を選ぶ
  2. 初期設定を見直す
  3. ネットワークの安全性を確保する
  4. ソフトウェアを最新の状態に保つ

アプリを使わずに簡単に利用できるカンタン監視カメラ「G-cam」は、初心者でも安全性を確保しながら利用できるおすすめのカメラです。

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