現場における男女平等、力仕事はどう考えるべき?

           

建設現場や工事現場においても、女性の活躍や男女平等を目指す取り組みが積極的に行われています。しかし、力仕事については男性のほうが向いているというイメージが根付いているのも事実です。

そこで今回は、現場における男女平等を目指すにあたって力仕事はどう考えるべきか、建設現場や工事現場で女性が活躍する職種やポジションについても紹介します。


建設現場・工事現場でも男女平等を目指す取り組みが進行中


昨今、さまざまな業界で男女平等を目指す取り組みが行われていますが、建設業界も例外ではありません。

国土交通省と建設業5団体(日本建設業連合会、全国建設業協会、全国中小建設業協会、建設産業専門団体連合会、全国建設産業団体連合会)の共同により、平成26年に「もっと女性が活躍できる建設業行動計画」が策定され、さまざまな取り組みが行われています。

その甲斐もあってか、日本建設業連合会の調査によると、建設業界で働く女性の数は平成23年には70万人でしたが平成29年には76万人に増加しました。


現場における男女平等、力仕事はどう考えるべき?


力仕事については、「力がある男性のほうが向いている」と考える人も少なくありません。

確かに、相対的に見ると男性のほうが力仕事に向いている人が多い傾向にあるかもしれませんが、実際には力仕事に不向きな男性もいれば、力仕事に向いている女性もいます。

まずは、すべての男性が力仕事に向いているわけではなく、世の中の力仕事のすべてを男性が担っているわけではないということを理解する必要があるでしょう。

そして、力仕事の向き不向きについては必ずしも「男女差」があるわけではなく、「個人差」が大きいという考え方をすることが、建設現場や工事現場における男女平等を目指す第一歩となるのではないでしょうか。


建設現場・工事現場で女性が活躍する職種やポジション


建設現場や工事現場の仕事は、力仕事だけではありません。実際に、現場で女性が活躍している職種やポジションはたくさんあります。

ここでは、建設現場や工事現場で女性が活躍している主な職種やポジションを紹介します。


現場監督


現場監督とは、現場のスケジュール管理や、品質管理などを行う管理職のことです。

設計図面を元に計画を立て、現場の作業員に指示を出し、進捗管理や安全管理を行うのが現場監督の主な仕事です。

実際に力仕事などの作業することは少なく現場全体のマネジメントが主な役割となり、近年、女性の現場監督が増えています。


土木技術者


土木技術者とは、橋梁工事やダム建設などの土木工事現場において、工事計画を立てたり、作業を指揮したりする監督職のことです。工事予定地の調査や計画、設計を行う「設計分野」と、現場で作業の指揮をとる「施工分野」に分かれ、どちらも女性が活躍しています。

「土木施工管理技術士」という国家資格もあり、1級と2級で管理できる工事の規模が異なります。


設計・研究者


設計者とは、土木構造物やオフィスビル、住宅などさまざまな建物を設計する職種で、デザインを考案したり、設計図を書くのが主な仕事です。

研究者は、新たな技術を生み出しながら、耐熱構造や省エネ構造の建物など未来の街づくりに向けた研究をする職種のことで、どちらも基本的にオフィスワークとなり、男女差なく女性も活躍しています。


開発責任者


開発責任者は、複合競合施設や大型マンションの開発を行うデベロッパーに勤務するケースが多く、現場監督や設計者、技術者、法務や経理など、さまざまな関係者を取りまとめる役割を担っています。

実際に現場で作業するわけではありませんが、街の将来像を描きながら行う仕事で、女性も活躍しています。


最後に


建設現場や工事現場では、力仕事だけでなく、男女問わず活躍できる幅広い職種やポジションがあります。また、タブレットや監視カメラなどを積極的に導入し、IT化を進めることも、現場における男女平等を実現する一助となるでしょう。

現場に監視カメラの設置を検討する際は、ぜひカンタン監視カメラG-camにご相談ください。