ウェアラブルカメラとは?4つのメリットや活用シーン・選び方など総まとめ
ウェアラブルカメラとは、 身につけて撮影できるカメラのことです。人手不足や従業員の高齢化・ハラスメント対策などに効果的なため、近年注目を集めています。
そこで本記事では、ウェアラブルカメラの機能や役立つシーン・おすすめのカメラなどを解説します。
なお、株式会社MIYOSHIでは、建設現場や警備業界など多様なシーンで利用できるウェアラブルカメラ「 G-POKE(ジーポケ)」を提供しています。関心のある方は、下記からお気軽にお問い合わせください。
もくじ
ウェアラブルカメラとは?
ウェアラブルカメラとは、 ウェアラブル(wearable)「着用できる」「身に着けられる」という意味の言葉通り、身体に着用して撮影できるカメラのことです。
小型で軽量なのはもちろん、高性能で耐久性にも優れています。
他によく聞く言葉で「アクションカメラ」がありますが、ウェアラブルカメラとの明確な違いはありません。本記事では、それぞれ下記のように定義して使用します。
ウェアラブルカメラ | 工事現場をはじめとする、あらゆる現場での遠隔支援に使用するカメラ |
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アクションカメラ | 動画撮影やスポーツ、アウトドアを中心に使用するカメラ |
なお、ウェアラブルカメラにはさまざまな用途がありますが、本記事では主に「遠隔業務の促進」のために用いられるウェアラブルカメラに絞ってお伝えします。
ウェアラブルカメラが注目される背景
近年、ウェアラブルカメラが注目されている背景のひとつに、国土交通省が提唱する i-Construction(アイ・コンストラクション)があります。
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■i-Construction(アイ・コンストラクション)とは
「ICTの全面的な活用(ICT土工)」等の施策を建設現場に導入することによって、建設生産システム全体の生産性向上を図り、もって魅力ある建設現場を目指す取組である
ICTとは、Information and Communication Technologyの略で、情報や通信に関する技術の総称のことです。例えば建設現場のi-Constructionとしては、下記のような取り組みが挙げられます。
- ウェアラブルカメラの導入
- ドローンを使用しての3次元測量
- 建設作業の自動化(ロボット使用)など
人手不足に拍車がかかるなど、いわゆる「2024年問題」の課題解決が急務となるなか、いかに 業務を効率化し生産性を向上させられるかが、ひとつの焦点といえます。
ウェアラブルカメラの主な機能
ウェアラブルカメラは、主に下記のような機能を搭載しています。
- 録画機能・スナップショット
- ハンズフリー
- リアルタイムでの映像配信
- 防塵・防水
- ナイトビジョン
- 手ぶれ補正
- GPS
多彩な機能を備えていることに加えて、 手軽で汎用性が高い撮影が可能です。機能の詳細については、後述の「ウェアラブルカメラの選び方」で解説します。
ウェアラブルカメラの4つのメリット
次に、ウェアラブルカメラならではの4つのメリットを紹介します。
フットワーク軽く動けるウェアラブルカメラのメリットを活かして、業務に取り入れてみてください。
メリット1.定点カメラでは見えないところまで写せる
メリットの1つ目は、カメラを身につけて一緒に動き回れるので、 定点カメラでは見えないところまで写せることです。
管理者は、ウェアラブルカメラを通じて確認したい箇所の細部まで見ながら具体的な指示を出すことができます。
メリット2.現地に出向く時間を削減できる
2つ目のメリットは、監督者や管理者が 現地に出向く時間を削減できることです。
これまで指示や確認のために現地に訪れていた移動時間を大幅に削減できるだけでなく、現場作業員の「待機時間」も縮小されます。
一箇所で指示出しができるので、複数の現場を抱える監督者は特に大幅な作業効率化を期待できます。
メリット3.ハンズフリーで両手が自由に使える
3つ目のウェアラブルカメラのメリットは、小型で体やヘルメットに装着できるため、 両手が自由に使えることです。
撮影しながら作業に集中できると同時に、閲覧側の監督者も臨場感のある映像で現状を詳細に把握できます。加えて、災害時の救助活動などでも両手が使えると効率が良いだけでなく、安全面でも安心です。
メリット4.ライブ映像通話で細やかな指示が出しやすい
メリットの4つ目は、「映像通話」や「デバイス間通話」機能がついたウェアラブルカメラを使うと、 リアルタイムで細やかなところまで指示が出せることです。
例えば、本社に在籍する「熟練技術者」が、現場の映像を見ながら指示を出しやすい環境が作れます。また、現場作業員の技術や手順を録画して研修資料に使用するなど、新人教育の後方支援にも貢献します。
ウェアラブルカメラが役立つ5つのシーン
メリットを把握したところで、ウェアラブルカメラが役立つシーンを5つ紹介します。
自社の業務に取り入れられるものがあれば、ぜひ導入をご検討ください。
シーン1.工事現場の遠隔業務として
ウェアラブルカメラは、 工事現場の遠隔業務で役立ちます。国の政策としても、ウェアラブルカメラを使用した「遠隔臨場」を明確に打ち出しています。
国土交通省によると、「遠隔臨場」では下記3点の臨場を遠隔でおこなうことを定めています。
- 【遠隔臨場】
- 段階確認
- 材料確認
- 立会
つまり発注者が現場に立ち会わなくとも、カメラを通して進捗や資材確認をおこない、 業務の効率化を推進する取り組みとしてウェアラブルカメラが役立つのです。
シーン2.現場の教育用として
さまざまな業界の 教育用としても、ウェアラブルカメラは活用できます。例えば、警備業界の新人に現場の業務を教える際、監督者が遠方にいてもカメラを通しての指導が可能です。
さらに操作しやすいカメラの場合、幅広い年齢の従業員に持たせても操作の指導は最小限で済み、教育時間の削減にもつながります。
シーン3.工場などでの動作確認として
ウェアラブルカメラは、工場で機械や人の 動作確認に使用できます。新しい機械を導入した際などにも、責任者は遠隔での動作確認やトラブルに対しての迅速な対応が可能です。
他にも、従業員にウェアラブルカメラを装着して作業してもらうことで、より現実的な作業フローの改善や安全上の問題抽出などに役立ちます。
シーン4.カスタマーハラスメント対策として
ウェアラブルカメラは、昨今問題になっている「 カスタマーハラスメント」対策としても有効です。
【カスタマーハラスメントとは】
従業員やサービス提供者に対して、お客様が不快な言動や無理な要求をすることを指します。
これには、言葉による攻撃・不当なクレーム・性的な言動や過度に厳しい批判などが含まれます。
従業員にウェアラブルカメラを装着してもらうことで、遠隔から監視する体制が整えられます。ハラスメントの予防を大前提としながらも、万が一被害に遭った場合の証拠を残すことで従業員を守れます。
シーン5.災害時の情報共有として
災害が発生した場合の 情報共有としても、ウェアラブルカメラは役立ちます。例えば、遠方の工事現場で突発的な気象変化が発生しても、瞬時に現場と情報共有をして対応策を指示することが可能です。
ウェアラブルカメラを通じて現場の従業員と連携することで、リアルタイムで具体的な状況を把握し、安全面の確保や問題解決に向けた動きなどの危機管理の強化が期待できます。
ウェアラブルカメラの選び方
ここからは、建設現場などで使用しやすい ウェアラブルカメラの選び方を解説します。まずは、自社で下記の項目を明確にしておくとスムーズです。
- 【自社で明確にしておくこと】
- ウェアラブルカメラを活用する目的
- ウェアラブルカメラを使用する環境(屋外・屋内・極端な気温・粉塵が多い場所など)
- おおよその作業時間
- 誰が使用するか(カメラの操作に対応できるか)
「ウェアラブルカメラの選び方のチェックシート」を用意しましたので、自社が定めた基準をもとにカメラ選びのご参考になさってください。
要望 | チェックポイント | 補足 |
---|---|---|
・リアルタイムで通話しながら指示や指導をしたい | 通話はできるか | ・タイムラグが少ない ・複数でも通話できる |
・映像を残しておきたい | 録画はできるか | ・録画再生機能がある |
・なるべく長時間使いたい | 稼働時間はどの程度か | ・最大稼働時間 ・バッテリー交換可能 |
・直感的で簡単に操作したい ・訓練時間を減らし、迅速に使用を開始したい |
誰でも操作できるか | ・年齢問わず簡単に操作できる ・電源ひとつで稼働 |
・工事現場など粉塵や屋外で使用したい | 防塵・防水機能はどの程度か | ・防水や防塵機能を表す規格(IPコード)がある |
・動きの多い環境で使用したい | 手ぶれ補正はどの程度か | ・手ぶれ補正がついている |
・細かい作業の監視や検証をしたい | 画素数はどのくらいか | ・100万画素(ハイビジョン) ・200万画素(フルハイビジョン) ・400万画素(大幅に画像が向上) |
・夜間の様子もハッキリ映したい | 夜間でも写せるか | ・ナイトビジョン ・低照度撮影機能 |
・特定の部分をクローズアップして観察したい | ズーム機能はあるか | ・デジタルズーム(元の画像を拡大) ・〇倍と表示される |
・事故や事件の瞬間をとらえたい | プリレコーディング機能はあるか | ・録画開始より少し前から録画を始められる |
・常に身につけて行動するので軽さを求めたい | 重さはどの程度か | ・165g程度のウェアラブルカメラも存在する(※) |
※通常、携帯電話の重さが約130〜200g
ウェアラブルカメラなら小型ボディカメラ「G-POKE」がおすすめ
建設現場の遠隔臨場なら、株式会社MIYOSHIの 小型ボディカメラ「G-POKE」がおすすめです。
重さわずか165gと、小さめのスマートフォンと同程度の軽くて薄い「G-POKE」は、身体に装着しての持ち歩きに適しています。
土木・建設業界や工場・警備業界など、さまざまなシーンでの活用が可能です。「G-POKE」の主な機能は下図のとおりです。
電源ひとつで起動できて操作が簡単なため、年齢を問わず高い操作性を持っているのも特徴です。加えてオフラインでも録画が可能なので、オンライン環境外や災害時にも心強いツールとして活用できます。
タッチパネルでその場で映像確認もできる「G-POKE」の詳細が気になる方は、下記からお気軽にお問い合わせください。
ウェアラブルカメラを使った遠隔操作で作業の効率化を図ろう
今回は、身体に装着可能な小型カメラ「ウェアラブルカメラ」について解説しました。ウェアラブルカメラの主なメリットは次のとおりです。
- 定点カメラでは見えないところまで写せる
- 現地に出向く時間を削減できる
- ハンズフリーで両手が自由に使える
- ライブ映像通話で細やかな指示が出しやすい
ウェアラブルカメラは、主に下記のようなシーンで役立ちます。
- 工事現場の遠隔業務として
- 現場の教育用として
- 工場などでの動作確認として
- カスタマーハラスメント対策として
- 災害時の情報共有として
なお、国土交通省が「建設現場全体の生産性向上を提唱」している背景もあり、ウェアラブルカメラは今後も一層注目を浴びることが予測されます。
あらゆる現場のDX化を促進するウェアラブルカメラなら、高機能がたくさん搭載された「G-POKE」がおすすめです。
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