ドーム型防犯カメラのメリット・デメリット、おすすめの設置場所を解説

ドーム型の防犯カメラは、天井や壁に直接設置できるタイプが多く、死角が少ないというメリットがあります。
今回は、ドーム型防犯カメラのメリット・デメリット、おすすめの設置場所などを紹介します。

1 ドーム型防犯カメラとは？
- 1.1 バレット型（筒型）カメラとの違い
- 1.2 ボックス型（箱型）カメラとの違い
2 ドーム型防犯カメラのメリット4つ
3 ドーム型防犯カメラのデメリット2つ
- 3.1 望遠機能に乏しい
- 3.2 見た目のインパクトは少ない
4 ドーム型防犯カメラの活用シーン・設置場所
5 ドーム型防犯カメラのおすすめは？

ドーム型防犯カメラとは？

防犯カメラ・監視カメラには、大きく分けて「ドーム型」「バレット型（筒型）」「ボックス型（箱型）」の3種類があります。

ドーム型防犯カメラは、レンズがドームに覆われたタイプの監視カメラです。
ドーム部分は耐久性のある素材が使用されており、屋外での設置に適しています。

また、幅広い範囲を撮影できるので死角が少なく、天井や壁に直接設置できるカメラ自体が多いため、景観を崩さずに取りつけることができ、威圧感もないため、自然な状態で監視をすることができます。

バレット型（筒型）カメラとの違い

バレット型防犯カメラは、筒状の形をしたタイプの監視カメラです。
威圧感のある見た目をしているので犯罪抑止効果が高いと言われており、店舗の軒先などに設置されることが多いです。

ただし、撮影方向が分かりやすく死角も多いため、カメラに映らないように侵入するなど、犯罪者に対して隙を与えてしまうというデメリットもあります。
また、ドームに覆われているドーム型防犯カメラに比べて、耐久性は低い傾向にあります。

ボックス型（箱型）カメラとの違い

ボックス型防犯カメラは、ハウジングと呼ばれる箱型の専用ケースに入れて設置する監視カメラです。
バレット型と同じく、防犯カメラとしての威圧感が高いので、監視カメラの設置をアピールすることができます。
また、カメラが箱に収納されるタイプなので、雨風や衝撃に対する耐性は強い傾向にあります。

ただし、ボックス型もバレット型同様に撮影方向が限定されてしまうため、死角ができやすいです。

ドーム型防犯カメラのメリット4つ

ドーム型防犯カメラは、死角が少なく耐久性に優れているため、建設現場や工事現場への設置に適しています。
ここからは、ドーム型防犯カメラのメリットについて、詳しく紹介していきます。

見え方は360度・死角が少ない

全方向撮影可能なPTZカメラを内蔵した防犯カメラは、ドーム型の形状が主流です。
PTZカメラを内蔵したドーム型防犯カメラは、縦方向にも横方向にもレンズを動かすことができるため、死角が少なくなります。

比較的目立ちにくい

ドーム型防犯カメラはカメラが表に出ていないため、比較的目立ちにくいという特徴があります。
そのため、撮影していることを悟られて犯罪者から壊されるリスクが低く、犯罪現場をしっかりと記録できれば犯人の特定につなげやすいでしょう。

悪天候に強く屋外設置も可能

ドーム部分に耐久性のある素材を使用したドーム型防犯カメラは、風や雨に強いため、屋外設置も可能です。
また、あらゆる天候・環境に対応可能で設置場所を選びません。建設現場や工事現場といった過酷な環境下でもレンズ本体に汚れが付着したり、傷がついてしまったりする心配はないでしょう。

コストパフォーマンスが高い

ドーム型防犯カメラはレンズがドームに覆われているため、頑丈で壊れにくいこともメリットの一つです。
屋外に設置しても故障しにくいため、修理やメンテナンスにかかる費用を削減することができます。
また、ボックス型カメラのように専用ケースも必要ないため、設置コストを抑えることにもつながります。

ドーム型防犯カメラのデメリット2つ

ドーム型防犯カメラにはたくさんのメリットがありますが、デメリットがないわけではありません。
続いては、ドーム型防犯カメラのデメリットを2つ紹介します。

望遠機能に乏しい

ドーム型防犯カメラのデメリットとしては、望遠機能に乏しいという点が挙げられます。
撮影範囲が広い分、一つひとつの物体は小さく捉えることになるため、遠くにある被写体を詳細まで撮影するというのは難しい傾向にあります。

広い範囲でかつ遠くまで鮮明に撮影したい場合は、ズーム機能が備わったドーム型防犯カメラを選びましょう。

見た目のインパクトは少ない

ドーム型防犯カメラは、ほかの監視カメラに比べて目立ちにくい形状をしているため、見た目のインパクトや威圧感が少ないです。
景観を崩さず自然な形で設置することができますが、犯罪抑止効果という点ではやや弱いかもしれません。

ドーム型防犯カメラの活用シーン・設置場所

ドーム型防犯カメラは、カメラのレンズがドームに覆われているため雨風や衝撃に強く、屋外設置に向いているという特徴があります。
ここからは、ドーム型防犯カメラの活用シーン・設置場所を紹介します。

建設現場・工事現場

ドーム型防犯カメラは、建設現場や工事現場での防犯対策や安全管理に役立ちます。
特に建設現場や工事現場では、夜間の無人になる時間帯に資材置き場や事務所を狙った盗難被害が発生しています。

遠隔監視ができるドーム型防犯カメラであれば、離れた場所からでも現場の状況を確認できるため、作業の進捗状況や安全管理状況を把握することが可能です。

広範囲を撮影できるPTZカメラ内蔵の防犯カメラなら、万が一の事故や盗難、自然災害などのトラブルが起きた場合も速やかに現場の状況を確認し、スムーズな指示を出すことができます。

工場・倉庫

ドーム型防犯カメラは、工場や倉庫などの防犯対策にも活躍します。
工場・倉庫では機械や棚、仕切りなどによって死角ができやすい環境にあるため、撮影範囲が広いドーム型防犯カメラが活躍するでしょう。また駐車場や入り口に設置をすることで、不審者の侵入に気付くことができます。

工場や倉庫の防犯対策に活用するドーム型防犯カメラも、遠隔監視ができるネットワークカメラがおすすめです。広い工場・倉庫の場合は、複数台を設置すると死角が少なくなります。

また工場・倉庫でのドーム型防犯カメラは、防犯対策としてだけではなく、業務進捗の確認にも活用できます。
例えば、24時間防犯カメラを通して作業進捗をチェックできるので、工場の機械の不具合にも早い段階で気づけたり、倉庫内の在庫の確認ができたり、管理者が足を運ぶ頻度を減らせるというメリットがあります。

駐車場

ドーム型防犯カメラは、コインパーキングなど、屋外の時間貸駐車場での活用にも適しています。
駐車場は、車上荒らしや車へのイタズラ、違法駐車や事故など、さまざまなトラブルが発生しやすい場所です。
ズーム機能付きのドーム型防犯カメラなら、決定的な瞬間を車に視界を遮られずに捉えることができるので、万が一の際の犯人特定に役立ちます。