建設・工事現場用カメラの失敗しない選び方5選!タイプ別おすすめカメラも紹介 

建設・工事現場の効率化と安全確保に、現場用のカメラは有用です。工事写真の作成や現場管理など、カメラの活用方法は多岐にわたります。

本記事では、現場用カメラが必要な理由や選び方・注意点・タイプ別のおすすめ製品を紹介します。

記事の最後には、スマートフォンを使った建設現場のカメラ活用についても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

建設・工事現場用カメラを選ぶときの流れ

建設・工事現場用カメラを選ぶ際は、次のような流れで進めていくのがおすすめです。

    【建設・工事現場用カメラを選ぶときの流れ】

  1. 1.利用目的の明確化
  2. 2.設置条件の確認
  3. 3.必要な機能の選定
  4. 4.コストの検討
  5. 5.メーカー・機種の比較
  6. 6.最適のカメラを選定

この他にも、期間が決まっている工事現場での利用であれば、レンタルを検討してみるのも一つの手です。サービスによっては、初期費用0円で手軽にスタートできるものやお試し期間がある場合もあるので、検討してみてはいかがでしょうか。

建設・工事現場用カメラの失敗しない5つの選び方

現場用のカメラを選ぶ際には、下記5つのポイントを考慮するのがおすすめです。

  1. 耐久性はどうか
  2. 操作性はどうか
  3. 設置のしやすさはどうか
  4. 広角・ズーム機能はどの程度か
  5. 夜間も映せるか

詳しく見ていきましょう。

選び方1.耐久性はどうか

建設現場では、雨風・粉塵・高温・低温など、過酷な外部環境にさらされるケースが多いため、カメラの耐久性は最優先で考慮すべきポイントです。

耐久性には、防水・防塵性能が備わったIP66※クラスのカメラを選ぶと安心です。

  1. ※IP66とは
  2. 防塵性能が6等級(粉塵が入らない)、防水性能が6等級(あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない)という防塵防水機能を示す規格

また耐衝撃性が高いモデルや、温度変化に対応する耐寒・耐熱機能を持ったカメラも、現場での長期使用には適しています。建設・工事現場で使用するカメラは屋外設置が多いため、悪天候でも安定した稼働が期待できるかどうかも確認しましょう。

選び方2.操作性はどうか

現場には幅広い年齢の従業員が作業しているため、カメラには簡単で直感的な操作が求められます。

特に、カメラの角度調整やズーム操作が容易に行えるモデルを選ぶと便利です。また、リモート操作が容易なカメラであれば、現場以外の場所からでも手軽に操作や確認ができ、管理の効率が向上します。

加えて、Wi-Fi接続やアプリを通じて映像の確認や設定ができるタイプであれば、現場担当者や管理者の手間を軽減することが可能です。

選び方3.設置のしやすさはどうか

工事現場ではカメラの設置場所が限られている場合が多く、設置のしやすさも大切です。

三脚対応や壁面、天井など「さまざまな場所に簡単に取り付け可能なタイプ」が設置のしやすさのチェックポイントです。

特に、アタッチメントやマグネットで固定できるモデルは、設置場所の自由度が高く、素早い設置が行えます。

また設置作業の簡便さに加え、持ち運びが容易な軽量モデルも現場に適しています。

選び方4.広角・ズーム機能はどの程度か

広範囲を撮影するための広角レンズや、細部をとらえるためのズーム機能も選択の際にチェックしましょう。

広角レンズが搭載されているカメラであれば、現場全体を一度に撮影できるため、作業の進捗を効率的に確認することが可能です。

また光学ズーム機能がある場合、遠方の対象物や細部をはっきりと撮影でき、必要な情報をより正確に記録できます。

下記は、株式会社MIYOSHIが提供するカンタン監視カメラ「G-cam」に搭載された光学4倍ズームで映した画像です。

監視範囲や必要な解像度に応じて、適切なレンズ仕様を選びましょう。

建設・工事現場に設置するカメラの撮影範囲を把握する方法や計算方法を下記の記事で紹介しているので、関心のある方はご覧ください。

防犯カメラの撮影範囲はどれくらい?計算方法・注意点を解説 

選び方5.夜間も映せるか

夜間作業や資材置き場などの夜間の防犯対策が必要な場合は、暗所での撮影が可能なカメラを選ぶと安心です。

赤外線機能(IR)を搭載したナイトビジョン対応のカメラであれば、照明が少ない環境でもしっかりと映像を記録できます。

夜間に自動で赤外線に切り替わる、「G-cam」で撮影した映像をご覧ください。

夜間でも安全管理や進捗確認を確実に行いたい場合には、この機能が必須といえます。

赤外線カメラのメリットや選び方を下記で詳しく解説しているので、併せてチェックしてみてください。
赤外線カメラの仕組みとは?メリットや選び方、注意点を解説

また下記の記事では、暗視カメラのとの違いを紹介しています。比較したい人はぜひご覧ください。
暗視カメラとは?仕組みやメリット、赤外線カメラとの違いを紹介

【監視カメラタイプ(固定設置型)】おすすめの建設・工事現場用カメラ3選

まずは、固定して使用する監視カメラタイプのおすすめを3つ紹介します。

  1. カンタン監視カメラ「G-cam」|株式会社MIYOSHI
  2. 4 MP AcuSense&ColorVu 固定焦点 ミニバレット型 ネットワークカメラ| Hikvision
  3. VB-M741LE(H2)|キヤノン株式会社

さっそく、見ていきましょう。

おすすめ1.カンタン監視カメラ「G-cam」|株式会社MIYOSHI

株式会社MIYOSHIが提供するカンタン監視カメラ「G-cam」は、IP66相当の防塵防水機能で全天候に対応する建設・工事現場向けの監視カメラです。

レンタル形態のため、工期が決まっている工事で必要な期間だけ活用したい場合に最適です。

商品名 カンタン監視カメラG-cam
価格 ¥9,800 /月(30GB プラン)

¥18,000 /月(無制限 プラン)

特徴

・ネットワーク設定が不要で電源ひとつで簡単に設置できる

・初期費用と送料は無料で、かかるのは月額料金のみ

・IP66相当の防塵防水機能を備え、過酷な屋外の設置にもおすすめ

・光学5倍ズーム搭載

・赤外線モード搭載&最高500万画素の高画質で夜でも安心

・レンズが自在に動かせるPTZ機能付きで広範囲を撮影できる

所有形態 レンタル

モバイルSIMと設定済みルーターが内蔵されているため、面倒な設定が一切不要でオフラインでも利用できます。山間部など電波が届きにくい場所の工事でも安心してお使いいただける「G-cam」についての資料は、下記をクリックのうえ、お気軽にダウンロードしてみてください。
 

 

おすすめ2.4 MP AcuSense&ColorVu 固定焦点 ミニバレット型 ネットワークカメラ| Hikvision

出典:DS-2CD2047G2-LU – Proシリーズ-ColorVu搭載 – Hikvision

4 MP AcuSense&ColorVu 固定焦点ミニバレット型ネットワークカメラは、24時間常にカラフルな画像が取得できるのが特徴です。

商品名 4 MP AcuSense&ColorVu 固定焦点 ミニバレット型 ネットワークカメラ
価格 オープン価格
特徴

・4MP解像度による高品質な画像処理

・効率的なH.265+圧縮技術

・130 dBのWDR技術により強い逆光でも鮮明な画像を実現

・リアルタイムで音声監視が可能な内蔵マイクを搭載

・防水・防塵(IP67)

所有形態 買い切り

ディープラーニング機能により、人物と車両の区別が可能で誤操作を削減します。

おすすめ3.VB-M741LE(H2)|キヤノン株式会社

出典:キヤノン株式会社

キヤノン株式会社のVB-M740E(H2)は、雨水による光の乱反射が抑えられる親水コーティング機能が特徴で、雨天時や降雨後の視認性が向上します。

商品名 VB-M740E(H2)
価格 ¥230,000
特徴

・光源のない暗闇で30m先を撮影できる

・「かすみ補正」機能が搭載されており、早朝の霧やかすみの中でも鮮明な画像を記録できる

・IP66の防塵防水機能あり

所有形態 買い切り

水平画角113.4°の広角レンズを備え、空間全体を広く見渡せる映像の記録が可能です。

【ハンディタイプ(携帯型カメラ)】おすすめの建設・工事現場用カメラ3選

次に、ハンディタイプのおすすめ建設・工事現場用カメラを3つ紹介します。

  1. 小型ボディカメラ「G-POKE」|株式会社MIYOSHI
  2. RICOH G900|株式会社リコー
  3. Tough TG-7|OMデジタルソリューションズ株式会社

一つずつ見ていきましょう。

おすすめ1.小型ボディカメラ「G-POKE」|株式会社MIYOSHI

株式会社MIYOSHIが提供する小型ボディカメラ「G-POKE」は、わずか165gと軽くて薄いコンパクトな設計で、現場で装着する人の負担を軽減します。

また、現場で撮影したライブ映像を本社などの離れた場所からリアルタイムで確認できるため、遠隔臨場を推進するツールとしても活用が可能です。

商品名 小型ボディカメラG-POKE
価格 ¥9,800 /月(30GB プラン)
特徴

・ライブ映像通話やデバイス間での通話が可能

・三脚に固定し、定点カメラとしても利用できる

・タッチディスプレイで操作が簡単

・IP67※の防水防塵機能付き

・ナイトビジョンで夜間撮影も可能

所有形態 レンタル

夜を徹しての作業や夜間の倉庫の監視の際も、ナイトビジョン機能でクリアな映像を残せるため、防犯の証拠としての材料にもなり得ます。

さらに、スマートフォンなどで使い慣れているタッチディスプレイで、幅広い年齢層の方にも使いやすい仕様です。「G-POKE」の詳細は、下記からお気軽にダウンロードのうえ、ご確認ください。
 

 

おすすめ2.RICOH G900|株式会社リコー


出典:RICOH G900/ デジタルカメラ / 製品 | RICOH IMAGING

RICOH G900は、過酷な現場のニーズに応える耐衝撃・耐薬品・防水防塵機能がついた業務用のデジタルカメラです。

商品名 RICOH G900
価格 ¥90,750
特徴

・耐ショック2.1m、耐荷重100kg、耐寒-10℃

・水深20mで2時間の使用が可能

・外光の反射を抑えて写り込みを軽減するARコートをカバー部に施し、日差しの強い屋外でも明るく見やすい

・従来はチョークで小黒板に手書きしていた情報を電子化し、画像に写し込める

所有形態 買い切り

カメラの操作に制限をかけられるため、セキュリティ面でのリスク軽減にも役立ちます。

おすすめ3.Tough TG-7|OMデジタルソリューションズ株式会社


出典:Tough TG-7|コンパクトデジタルカメラ|OM SYSTEM

Tough TG-7は、いつでもどこでも撮れるタフな性能を持つデジタルカメラです。

商品名 Tough TG-7
価格 ¥ 69,300
特徴

・撮影ミスを低減する工事現場用の撮影モードを搭載し、現場の状況に合わせた設定が可能

・進捗状況や現場全景の説明に役立つパノラマ撮影が可能

・図面・黒板の撮影に便利な「資料モード」搭載

・ホコリが多く、暗い場所での撮影時に発生する「雪降り現象」を抑える工事撮影クリアモード搭載

所有形態 買い切り

防水15m・防塵・耐衝撃2.1m・耐低温-10℃など、ハードな環境でも安心して撮影できるのが特長です。

なぜ建設・工事現場用にカメラが必要なのか?

カメラが必要な理由を理解しておくと、建設・工事現場でのより効果的な活用法を検討する際の指針になります。主な2つの理由について、詳しく見ていきましょう。

  1. 工事写真が必要なため
  2. 現場管理のため

理由1.工事写真が必要なため

工事写真とは、工事の進捗状況や出来形などを記録するために撮影される写真です。

公共工事では、国土交通省や地方自治体によってガイドラインが定められており、工事写真の撮影と提出が求められるケースが多くあります。

  1. 工事写真は、工事の検査における記録資料となるとともに、工事完成後において、施工時 における問題が生じた場合の証拠資料として利用されることもある。さらに、工事施工途中 において異常気象等により被災し、手戻りが生じた際には損害額を証明するための書類とな るなど、非常に重要な記録資料である。

出典:土木工事写真の撮り方 と写真管理のポイント|山口県

民間工事では、必ずしも法律で義務付けられているわけではなく、工事の種類や契約内容によって異なります。

しかし、工事完了後に見えなくなる部分の記録や、施工が設計図通りに行われた証明として残しておくと、予期せぬトラブルの回避などに役立ちます。

なお、使用されるカメラはハンディタイプが多いです。

理由2.現場管理のため

建設・工事現場にカメラが必要なもう一つの理由は、現場管理のためです。

現場管理におけるカメラの役割を、表にまとめました。

安全管理 ・リアルタイムな監視で、危険行為や不注意な動きを早期に発見し、事故のリスクを減らす
・現場の危険箇所をカメラで確認でき、迅速な対応を行い、作業員の安全を守る
進捗管理 ・建設の進行状況を記録・確認することで、進捗状況を把握し、迅速な対応ができる
・カメラに過去の記録が残るため、進捗に対する報告が容易になり、関係者への説明や報告資料の作成にも活用できる
品質管理 ・工事の進捗状況を記録し、工程管理に役立てられる
・施工過程を記録し、品質確認ができる
防犯対策 ・高価な工具や資材の盗難を未然に防ぐことができる
・工事現場へのいたずら行為を抑制する効果が期待できる
遠隔臨場 ・現場に直接足を運ぶことなく、遠隔地からでも現場状況を確認できるため、移動時間やコストを削減できる
証拠保全 ・万が一、トラブルや事故が発生した場合、映像記録があれば原因の特定や責任の明確化に役立つ
・労働災害やクレームに対する対策としても、客観的な証拠が残る

 
なお、建設業務にデジタル技術を取り入れて生産性の向上を目指す「建設DX」でも、国をあげて建設現場でのカメラの利用を奨励しています。

その背景には、「深刻な人手不足」や新たに適用された「働き方改革」などが関係していると予想されます。

当サイトでは建設業界のDX推進や効率化について、詳しく知りたい方に向けて解説しているので、ご興味のある方はぜひチェックしてみてください。

建設現場や工事現場のDX化には監視カメラを活用しよう

建設DXが進まない原因とは?現場ファーストで成功に導く4つのステップを解説

建設・工事現場にスマートフォンカメラは厳しい!?

建設・工事現場にスマートフォンカメラは活用できるのでしょうか?

スマートフォンは日常的に持ち歩けるカメラとして便利なツールですが、建設・工事現場環境でカメラとして使用するには、下記のような課題があります。

  1. 耐久性と防塵・防水性能が不十分
  2. 連続撮影や動画撮影では、バッテリーの消耗が早い
  3. スマートフォンのストレージは限られており、大量の映像データを保存するには適していない
  4. スマートフォンでは個人情報も多いため、業務と私生活が混在しやすく、セキュリティ管理が難しい
  5. 暗い場所での撮影やズーム撮影では、ノイズが目立ったり、解像度が低下する場合がある

耐久性・バッテリー持続時間・データ管理・リモートモニタリング・専用機能など、現場のニーズに応えるには専用の現場用カメラの方が適しているといえます。

安全で効率的な作業環境を構築するためにも、用途に合った機材を選びましょう。

建設・工事現場用カメラはポイントを押さえて目的にあったものを選ぼう

建設・工事現場用カメラを選ぶ際は、まず設置の目的や環境を確認し、目的を叶える機能を持ったカメラに絞り込みましょう。

建設・工事現場用のカメラを選ぶ際は、下記5つのポイントを考慮するのがおすすめです。

    1.耐久性はどうか
    2.操作性はどうか
    3.設置のしやすさはどうか
    4.広角・ズーム機能はどの程度か
    5.夜間も映せるか

選ぶ際には、購入だけではなくレンタル形式を候補に入れるのもおすすめです。工期の決まった建設・工事現場で必要な期間だけ使用できるため、コスト削減にも効果的です。

株式会社MIYOSHIが提供するカンタン監視カメラ「G-cam」は、初期費用・往復送料無料で、最短1ヵ月からレンタルが可能です。IP66相当の防塵防水機能で全天候に対応し、屋内外ともにトラブルに強い設計で過酷な環境でも安心して利用していただけます。

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