定点カメラとは?よくある活用シーンやおすすめカメラ・注意点を解説
定点カメラとは、カメラの位置や角度を固定し、決まった範囲を連続して監視・撮影するカメラです。防犯から進捗管理・科学研究まで、幅広い分野で活躍する便利なツールとして有用です。
本記事では、定点カメラの特徴や一般的なカメラとの違い、選び方や活用シーンを詳しく解説します。
なお、株式会社MIYOSHIでは、定点カメラとしても利用できるカンタン監視カメラ「G-cam」のレンタルを実施しています。
わずか3ステップで設置が完了するほか、高い防水・防塵機能付きで屋外・屋内問わず幅広い環境下で安心して使用できます。
1週間の無料レンタルもできる「G-cam」については、下記から資料をダウンロードしてご覧ください。
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定点カメラとは?他のカメラとの違いも解説
定点カメラとは、特定の場所から長時間、同じ方向を撮影するカメラです。
実は、定点カメラという名称のカメラが市販されているわけではなく、「定点撮影」という手法を行うために、さまざまな種類のカメラ機能が利用されています。ここでは、定点カメラと一般的なカメラとの主な違いを、カメラの固定性と用途・機能の面からチェックしてみましょう。
項目 | 定点カメラ | 一般的なカメラ |
---|---|---|
固定性 |
・特定の場所に固定して長期間撮影を行う ・監視エリアが固定されている場合や、変化を継続的に記録したい場合に最適 |
自由に動かしてさまざまな角度から撮影 |
用途 | 主に監視・観察 (防犯、進捗管理、自然観察など) | ユーザーが自由に動かして異なる角度や場所から撮影 |
よく使用する機能や あると便利な機能 |
タイムラプス機能(※)・長時間録画機能・高耐久性・低消費電力 など | オートフォーカス・ズーム機能・多様な撮影モード・高画質 など |
- ※タイムラプス機能とは
・一定間隔で撮影した画像をつなげて、早送りのような動画を作成する機能のこと
・タイムラプスの使用で、長時間の変化や動きを短時間で視覚的に確認することができる
(例:建設現場の進捗や自然現象の観察)
下記は、G-camのクラウドオプションで撮影したタイムラプス映像です。
タイムラプスは1時間に1枚自動的に撮影され、夜も含めて1日を通して作業の進捗が容易に把握できる点がメリットです。
定点カメラの活用シーン
本章では、定点カメラの5つの活用シーンを解説します。
それぞれのシーンで、「あると便利なカメラ機能」も紹介しますので、カメラを選ぶ際の資料としてもご活用ください。
シーン1.防犯・監視
店舗・オフィス・駐車場・マンション・倉庫・資材置き場・建設現場などを継続的に監視し、不審な人物や行動を記録するシーンで利用できます。
特に夜間の監視が必要な場合は暗視機能を搭載したものや、広い範囲を1台でカバーするための広角レンズを搭載したカメラが便利です。
また、距離が遠い対象物を大きく映し出せる「光学ズーム」を搭載したカメラもおすすめです。例えば、犯人の顔や不審者のナンバーの特定に役立ちます。
下記は、カンタン監視カメラ「G-cam」に搭載されている光学4倍ズームでの映像例です。離れた対象物の数字まで大きく映し出しています。
- 【防犯・監視にあると便利な機能】
- 広角レンズ
- 光学ズーム
- 夜間撮影機能
- 動体検知(動きを感知して録画を開始できる)
シーン2.店舗の顧客行動分析
店舗内での顧客の動線や行動を観察し、マーケティングやレイアウトの改善シーンでも定点カメラは役立ちます。
顧客がどのエリアで立ち止まるか、どの製品に興味を示すかを把握することで、商品の配置やプロモーションの最適化が可能です。
広角レンズで広範囲をカバーできるカメラや、高画質で顧客の動きを詳細に記録できるカメラが適しています。
近年は、ディープラーニング(大量のデータを使って、AIが自動で特徴を学び取る技術)による高度な分析機能を持つカメラも登場しているので、必要に応じてチェックしてみましょう。
顧客の行動パターン・年齢層・性別などを自動で分析し、顧客の購買動機のより深い洞察を行うと、マーケティングに役立つツールとして活用できます。
- 【行動分析にあると便利な機能】
- 広角レンズ
- 人流解析機能
- 顔認識機能
シーン3.進捗管理
工事現場などの進行状況を可視化し、プロジェクト管理に役立てられます。
タイムラプス機能を使用して、工事の様子を短期間で確認したり、完了後に施工過程の映像として残したりできる点も定点カメラならではの活用シーンです。
例えば、株式会社MIYOSHIがレンタルを提供している「G-cam」を進捗管理に使用したお客様からは、下記のような喜びの声をいただいています。
なお、屋外環境に耐えられる防水・防塵仕様や、電源確保が難しい場所ではバッテリー駆動・ソーラーパネルを利用できるカメラが適しています。
- 【進捗管理にあると便利な機能】
- タイムラプス機能
- 防水・防塵機能
- 長時間録画機能
- 長時間バッテリー・ソーラーパネル
シーン4.ライブ配信
ライブイベントや展示会・会議などで、会場の様子を継続的に撮影して記録し、場合によってはリアルタイムで配信するシーンでも定点カメラは有用です。
観客や会場全体の様子を把握しやすく、記録映像としても残せるだけでなく、高画質や音声収録機能を備えたカメラであれば、臨場感ある映像配信も可能です。
また、無線接続やバッテリー駆動のモデルを使用すると、設置場所が限られる会場でも柔軟に対応できます。
- 【ライブ配信であると便利な機能】
- 広角レンズ
- 無線接続対応カメラ
- 音声収録機能
シーン5.自然観測やモニタリング
河川や森林、山の状況、野生動物の行動パターンや植物の成長過程などを長期にわたって観察するシーンでも、定点カメラは活用されます。
定点からの映像により、環境の変化や気象条件、貴重な自然の姿などを記録することで、科学的なデータの収集や災害予防に役立ちます。
自然観測には防水・防塵機能や長期間稼働できるソーラーパネルを併用したカメラが適しており、さらにタイムラプス撮影機能が搭載されていれば、変化を効率よく把握することも可能です。
- 【自然観測やモニタリングにあると便利な機能】
- 広角レンズ
- 防水・防塵機能
- 長時間バッテリー・ソーラーパネル
- タイムラプス機能
定点カメラの選び方
定点カメラを選ぶ際は、対象のカメラが目的や設置環境に合わせた機能を持っているかをチェックする必要があります。選び方を表にまとめたので、気になるものをチェックしてみてください。
画素数と解像度で選ぶ |
・監視や観察など細かい状況確認が必要な場合は、フルHD(1080p)以上の解像度を持つカメラがおすすめ ・カメラの画質は主に「画素数」と「解像度」で決まり、画素数は映像の細かさ、解像度は画像の大きさと鮮明さを表す ・動きの滑らかさを求めるならフレームレートが高いものを選ぶ ・広範囲の把握が目的の場合は、解像度を抑えてコストを削減する選択も可能 |
---|---|
視野角(レンズの広さ)で選ぶ | ・広範囲を1台でカバーしたい場合は広角レンズを選択する ・駐車場、店舗内、倉庫全体を監視するのに適しており、設置台数削減によるコスト削減が可能 ・360°近くをカバーするカメラも存在する ・特定範囲を詳細に記録する場合は、視野角が狭くズーム機能があるカメラが良い |
設置する環境・撮影時間帯で選ぶ | ・屋外設置には防水・防塵性能が必須。IP66規格が目安 ・夜間撮影が必要な場合は暗視カメラを選ぶ |
通信方式(有線・無線)で選ぶ | ・有線接続:通信の安定性が高く、遅延や中断が少ない。配線が必要 ・無線接続(Wi-Fi):設置場所の自由度が高いが、通信の安定性は電波に依存 ・PoEカメラ:LANケーブル1本で電源供給と通信が可能 |
電源方式で選ぶ | ・ACアダプター:長時間監視に最適だが、コンセント位置に依存 ・バッテリー駆動:配線不要で設置自由度が高いが、定期的な充電が必要 ・ソーラーパネル:電源確保が難しい場所に最適。天候に影響を受ける |
録画時間で選ぶ | ・ストレージ容量が大きいカメラを選ぶと長時間録画が可能 【目安】2TBで1週間・4TBで2週間・8TBで3週間録画可能 ・常時録画が必要な場合、対応機種や記録方式(クラウド保存やHDD保存)を確認すると、目的に合った製品を選びやすくなる |
次の章では、おすすめの定点カメラを紹介します。
定点カメラおすすめモデル3選
本章では、定点カメラのおすすめモデルを3つ紹介します。
1つずつ見ていきましょう。
おすすめ1.G-cam|株式会社MIYOSHI
株式会社MIYOSHIが提供するカンタン監視カメラ「G-cam」は、レンズ横回転最大350°縦回転最大90°で、真下・真後ろまで監視できる定点カメラです。
クラウドオプションの「タイムラプス」機能で、定まった視点からの建設・工事現場の進捗状況が明確に把握でき、社内の進捗報告や施工主様へのご報告など幅広く活用できます。
商品名 | カンタン監視カメラ「G-cam」 |
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特徴 |
・最高500万画素のカメラで、鮮明な映像を録画できる ・最大50mの赤外線照射で暗闇でも監視ができる ・自分で簡単に設置できる ・レンタル形式のため、カメラを使用しなくなったら返却できる |
費用 | 30GBプラン 9,800円/月 無制限プラン 18,000円/月 |
所有形態 | レンタル |
送料・返却料は無料で、届いてからわずか3ステップでカンタンに設置ができるため、専門的な知識や複雑な手順を必要とせず、誰でも手軽に利用を開始できる点もメリットです。
環境によって差はありますが、ローカル保存でおよそ1週間分の映像が記録できるため、定点観測にも向いています。
レンタル形態で、お好きな期間だけ利用できる「G-cam」についてさらに詳しく知りたい方は、下記から資料をダウンロードしてチェックしてみてください。
おすすめ2.ワイヤレスカメラ&モニター(CMS-7001)|朝日電器株式会社
出典:ワイヤレスカメラ&モニター(CMS-7001) | 商品情報 | ELPA 朝日電器株式会社
ワイヤレスカメラ&モニター(CMS-7001)は、ワイヤレスで映像を送信できるデジタルカメラです。店舗や車庫などの監視や見守りに適しています。
商品名 | ワイヤレスカメラ&モニター(CMS-7001) |
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特徴 | ・ワイヤレスで映像を送信 ・動体検知・赤外線検知機能搭載 ・夜間暗視3m可能 ・防沫型カメラ(IP54) ・SDカード・HDD録画 |
費用 | 50,520円(税込) |
所有形態 | 買い切り |
モニターとセットになっているため、別途モニターを用意する必要がなく手軽に導入する場合に向いています。
おすすめ3.AT-1|株式会社キャロットシステムズ
電池式センサーカメラMOVE SHOT AT-1は、柔軟な使い方ができる乾電池式カメラです。小さいながらも、水平画角約80°の広角レンズで広い範囲を撮影できます。
商品名 | 電池式センサーカメラ MOVE SHOT AT-1 |
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特徴 | ・電池をセットして撮影場所に設置するだけ ・稼働時間の目安:動画録画約5~6時間分(アルカリ乾電池4本使用時) ・タイムラプス機能あり ・市販の錠前が使用可能 ・記録媒体SDカード |
費用 | オープン価格 |
所有形態 | 買い切り |
市販のSDカード(最大128GB)を購入すれば、動画・静止画の記録も可能です。
なお下記の記事では、おすすめの定点カメラをタイプ別に紹介していますので、チェックしてみてください。
定点カメラ利用時の3つの注意点
定点カメラを利用する際の、主な注意点を3つ紹介します。
注意点を抑えてトラブルのリスクを低減し、安全でスムーズな運用を目指しましょう。
注意点1.プライバシーへの配慮
定点カメラに限らず、カメラを設置する際には「 個人情報保護法」に注意が必要です。
法律違反にならないために、防犯カメラの近くには下記のような利用目的を明記しましょう。
- 【利用目的の一例】
- 防犯目的
- 安全対策
- 交通量測量
- 自然災害の監視 など
「なぜ設置されているのか」がわかれば、周囲の住民や利用者も安心できます。その際は、なるべく目立つ位置に貼り付けておくのがポイントです。
また公共の場や建物に設置する場合、事前に関係機関の許可が必要な場合があります。
当サイトでは、下記の記事で防犯カメラを設置する際の注意点について詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
防犯カメラ・監視カメラの映像は個人情報にあたる?設置時の注意点を解説
防犯カメラ設置時に気をつけたい法律とは?プライバシーに配慮しよう
注意点2.セキュリティ対策
録画データが、外部から不正にアクセスされないようにセキュリティ対策を実施しましょう。
無線接続を使用する場合、データの暗号化ができるカメラや、セキュリティ対策が強化されたモデルを選ぶのがおすすめです。他にも下記のような対策を参考に、セキュリティを強化してください。
- インターネットを介して送信される場合、SSL/TLSを利用して通信を暗号化する
- アクセスできるIPアドレスを制限する
- パスワードに加え、スマートフォンのコードなどの2つ目の認証方法を使う
- 随時ソフトウェアのアップデートを行う など
並行して、物理的なセキュリティ対策も奨励します。例えばカメラ自体が盗難や破壊の被害に遭わないように、高い位置や監視が行き届く場所に設置するなどが該当します。
また、取り外しやすい位置にカメラを設置する場合は、防犯ケースや固定用の器具を用意しましょう。録画データを保存しているレコーダーやサーバーも安全な場所に設置し、不正アクセスやデータの改ざんリスクを低減します。
注意点3.保守とメンテナンス
屋外や埃が多い場所に設置した場合、レンズが汚れると画質が低下する点も抑えておきましょう。
定期的に清掃を行い、クリアな映像を保つようにします。特に重要なイベントやピーク時間帯前には、定点カメラが正しく動作しているか確認しておくと安心です。
また、録画データが正常に保存されているかも定期的に確認するようにしましょう。
スマートフォンを使った定点カメラ
スマートフォンを定点カメラとして使用する方法は、特別な技術やコストが必要ない場合が多いため、簡単に始められます。
スマートフォンを使った定点カメラには、下記のような特徴があげられます。
- アプリの利用で、長時間の撮影を高速で再生するタイムラプス機能や動体検知機能などにも対応できる
- スマートフォン用の三脚やスタンドで設置できる
- 電源やWi-Fiがあれば長時間の撮影も可能
また、スマートフォンを使った定点カメラの活用例は下記のとおりです。
- ペットや子どもの見守り
- 戸建ての庭や裏口などの監視
- 植物の成長記録 など
スマートフォンを監視カメラに利用する際のアプリや手順の詳細は、下記の記事でもご覧いただけるので、関心がある方はチェックしてみてください。
定点カメラの特徴を活かして目的に合った撮影をしよう
定点カメラは、決まった場所から動かさずに撮影を行うカメラのことです。固定して撮影する特徴を活かして、下記のようなシーンで有用です。
- 防犯・監視
- 店舗の顧客行動分析
- 進捗管理
- ライブ配信
- 自然観測やモニタリング
定点カメラを選ぶ際は、目的にあった機能をチェックして最適なカメラを選ぶようにしましょう。
なお、株式会社MIYOSHIがレンタルを実施しているカンタン監視カメラ「G-cam」は、1台で広範囲を撮影できる定点カメラです。最大50mの赤外線照射で、夜間でも鮮明な映像の撮影が可能です。
初期費用0円、月額費用のみの負担で気軽に利用できるため定点カメラの設置が初めての方でも安心してトライしていただけます。
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