クラウドカメラとは?メリット・デメリットや選び方、活用シーンを解説
近年、録画した映像データをインターネットのクラウド上に保存する「クラウドカメラ」の需要が高まっています。
今回は、クラウドカメラとは何か、防犯・監視目的で利用するメリット・デメリット、選び方や活用シーンを紹介します。
もくじ
クラウドカメラとは
クラウドカメラとは、撮影・録画した映像データをインターネット回線を介して、クラウドサーバーに保存するカメラのことを指します。
クラウドカメラ本体にIPアドレスが割り振られているため、カメラ単体でインターネットに接続することが可能です。
保存された映像データには、パソコンやスマホ、タブレットなどからアクセスでき、ダウンロードして保管をしたり、リアルタイム映像を確認したりすることもできます。
ただし、クラウドサーバーを利用するため、クラウド利用料などのコストがかかるケースもあり、事前に確認が必要です。
クラウドカメラで防犯・監視をする5つのメリット
最近では、防犯や監視、見守りなどを目的として、クラウドカメラを導入する人が増えてきています。
ここからは、クラウドカメラで防犯・監視をするメリットを5つ紹介します。
録画機器の購入が不要
クラウドカメラで撮影された映像は、インターネット回線を通じてクラウド上に保存されます。
そのため、レコーダーなどの録画機器、HDDやSSDなどを購入する必要はありません。
初期コストを抑えることができ、定期的なメンテナンス費用もかからないというメリットがあります。
スマホやタブレットから映像が確認できる
クラウドカメラで撮影し、クラウド上に保存されたカメラ映像には、パソコンからはもちろん、スマホやタブレットからもアクセスすることができます。
また、専用のアプリを使うことで簡単に映像を確認したり、ダウンロードしたりできるクラウドカメラもあります。
場所を選ばず遠隔地からの監視ができる
クラウド上に保存されたカメラ映像には、離れた場所からでもアクセスが可能です。
例えば、複数の現場を同時に管理する現場監督の場合、わざわざ現場まで出向かなくても、インターネット環境が整った場所であればどんな場所からでも映像を見ることができるため、現場の様子を把握することができます。
移動中などの隙間時間を活用して、場所を選ばずに現場管理ができるのも、クラウドカメラのメリットです。
映像データを安全に保管できる
クラウドカメラで録画した映像は、クラウドサーバーで保存するため、従来の防犯カメラとは違い、カメラ本体の故障や盗難、HDDの破損によるデータ消失リスクを軽減できます。
情報漏洩などのトラブルを避けるには、ハイレベルなセキュリティ対策を行っているクラウドサービス事業者を利用しましょう。
1人で複数の場所を監視できる
クラウドカメラの映像は遠隔地からでも確認できるため、1人で複数の場所の監視が可能です。
監視業務の効率化につながるのはもちろん、カメラモニターの前に監視用スタッフを配置する必要がないため、人件費の削減にもつながります。
クラウドカメラで防犯・監視をするデメリット
クラウドカメラにはさまざまなメリットがありますが、事前に知っておきたいデメリットもあります。
続いては、クラウドカメラで防犯・監視をするデメリットを3つ紹介します。
カメラ本体の価格が高い
クラウドカメラのデメリットとしては、カメラ本体の価格が高いという点が挙げられます。
クラウドカメラは、従来のアナログのカメラよりも高性能であることが多く、本体価格が高額になりがちです。
ただし、クラウドカメラの場合、設置にあたって配線工事などの費用はかからないため、トータルで見ると安く導入できるケースも多いです。
ランニングコストがかかる
クラウドカメラを設置する場合、映像データを保存するためのクラウドサーバー使用料がかかります。
月額数千円程度というケースが多く、それほど高額ではありませんが、従来のカメラよりもランニングコストがかかるという点ではデメリットと言えます。
ただし、クラウドサーバー使用料は、録画する時間や設置する台数によって異なります。
クラウドカメラの設置台数が多い場合や、24時間常時監視を行う場合は、ランニングコストが嵩む可能性があるので注意が必要です。
安定したインターネット回線が必要
クラウドカメラは、インターネットの通信状況による影響を受けやすいという特徴があります。
インターネットが不安定になると、途中で通信が途切れてしまい、クラウドカメラの録画が停止してしまう可能性があります。
そのため、安定したインターネット回線を確保できない場所では、クラウドカメラを利用しても映像データが保存できていないというトラブルが起こりやすいです。
特にWi-Fiを利用するタイプのクラウドカメラは、設置場所によって通信状況が不安定になりやすいため注意が必要です。
クラウドカメラの選び方
クラウドカメラと一口に言ってもたくさんの種類があり、機能も価格帯もさまざまです。
設置する場所によっては、適さないクラウドカメラもあるので、慎重に選ぶようにしましょう。
ここからは、クラウドカメラの選び方を紹介します。
画質・撮影範囲
クラウドカメラを選ぶときは、画質・撮影範囲に注目しましょう。
高画質でズーム機能付きのクラウドカメラであれば、撮影した映像から詳細な情報を確認することができます。
また、防犯・監視目的でクラウドカメラを設置する場合、360°撮影が可能で死角が少ないPTZカメラを選ぶと良いでしょう。
夜間など暗闇での撮影を行う場合は、赤外線機能付きのクラウドカメラがおすすめです。
有線タイプか無線タイプか
クラウドカメラには、有線タイプと無線タイプの2種類があります。
有線タイプとは、カメラ本体にLANケーブルをつないでインターネットに接続するクラウドカメラです。一方、無線タイプの場合は、Wi-FiやLTE回線を使用してインターネットに接続します。
有線タイプのクラウドカメラは、安定した通信状況を確保しやすいというメリットがあるものの、設置時にLANケーブルの配線工事が必要となるため、初期費用が嵩むというデメリットもあります。
無線タイプのクラウドカメラなら配線工事は不要なため、初期費用を抑えて設置することができます。
Wi-FiタイプかLTE回線タイプか
無線タイプのクラウドカメラには、Wi-FiタイプとLTE回線タイプの2種類があります。
Wi-Fiタイプのクラウドカメラは、LTE回線タイプに比べると費用が安価な傾向にある点がメリットです。
しかし、Wi-Fiは障害物があると電波が届きにくくなり、不安定になりがちなため、屋外設置には向かない場合もあります。
対して、LTE回線タイプのクラウドカメラは、カメラ本体にモバイルSIMが内蔵されているので、電源さえあればどんな場所でも設置することが可能です。屋外設置でも安定した通信環境を確保しやすく、Wi-Fi環境がなくても活用できます。
クラウド使用料(月額)の有無
クラウドカメラの購入時には、クラウド使用料の有無を確認しましょう。
クラウド利用料は、録画データの保存日数によってプラン選択をすることができることが多く、導入台数やカメラを回す時間によって費用が異なります。
また、クラウドカメラのなかにはレンタルできるものもあり、クラウド使用料込みの月額料金が設定されているなど、お得に利用できるものもあります。
クラウドカメラの活用シーン
クラウドカメラは、以下のようなシーンで活用されています。
- オフィスや店舗の防犯対策
- 店舗における売り場のモニタリング
- レジ業務などの不正防止対策
- 工場におけるオペレーションや機械の監視
- 集合住宅の防犯対策
- 倉庫の在庫管理
- 建設現場や工事現場での安全対策・作業進捗の把握
- 時間貸駐車場(コインパーキング)等での防犯対策
- 介護施設における夜間徘徊の防止対策
- 駐車場の防犯対策
- ペットや子どもの見守り
クラウドカメラでは防犯・監視目的ではもちろん、遠隔地の様子を確認できるという特徴から、工場における機械の監視や倉庫の在庫管理、工事現場や建設現場での安全対策や作業進捗の把握などに活用されています。
自然災害や事故といった予期せぬトラブルが発生した場合も、カメラ映像によって状況を速やかに確認できるため、適切な指示を出すことができます。
おすすめのクラウド監視カメラは?
建設現場や工事現場、駐車場などの屋外にクラウドカメラを利用するのであれば、カンタン監視カメラG-camがおすすめです。
G-camは360°以上の視野をカバーできるPTZカメラが内蔵されており、撮影範囲が広いのが特徴です。防塵防水機能搭載の全天候対応型で、赤外線機能も付いているので、建設現場や工事現場といった過酷な環境下や夜間でも、しっかりと監視を行うことができます。
また、G-camは設定済みルーターとモバイルSIMを内蔵しているため、面倒なシステム設定は不要、新たなWi-Fi環境の構築も必要ありません。
電源につなぐだけで簡単に設置できるので、取付工事にかかる費用も削減可能です。
G-camはカメラ本体価格、ランニングコストを抑えられるレンタルカメラとなっています。初期費用をかけずに、月額費用のみで監視カメラの活用ができます。
G-camの詳細機能やレンタル料金については、ぜひお気軽にお問い合わせください。