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2022年6月01日

ヒューマンエラーとは、簡単に言えば「人為的なミス」のことです。建設業で起こる重大事故は、ほとんどがヒューマンエラーに起因すると言われています。 そこで今回は、建設業で起こるヒューマンエラーにはどのようなものがあるのか、未然に防ぐための対策方法について、具体例とともに紹介していきます。
建設業で起こるヒューマンエラーとは
建設業ではどのようなヒューマンエラーが起こりうるのか、まずはその分類について紹介します。
ヒューマンエラーの12分類
建設業で起こるヒューマンエラーの原因は、主に以下の12に分類されると言われています。
無知、未経験、不慣れ
危険軽視、慣れ
不注意
連絡不足
集団欠陥
近道・省略行動本能
場面行動本能
パニック
錯覚
中高年の機能低下
疲労等
単調作業等による意識低下
「うっかりミス」とひと括りにされてしまいがちなヒューマンエラーですが、実はさまざまな発生原因があることが分かります。
建設業でヒューマンエラーが起こる原因
建設業でヒューマンエラーが起こる原因について、もう少し詳しく、具体例と合わせて見ていきましょう。
直接的な原因
先ほど紹介した12分類に当てはまるような原因は、「ヒューマンエラーの直接原因」と呼ばれています。
例えば、作業に不慣れな新人作業員が足場から墜落するような事故は、12分類のうち「無知、未経験、不慣れ」に起因し、ベテラン作業員の墜落事故は「危険軽視、慣れ」に起因して起こります。
潜在的な原因
建設業でヒューマンエラーが起きる原因を突き詰めていくと、直接原因だけでなく、「直接原因を引き起こした潜在的な原因」が見つかる場合もあります。
例えば、「資材置き場への移動の際に、近道となる切梁の上を渡ろうとして墜落した」という事故が発生した場合、直接原因は12分類のうちの「近道・省略行動本能」でしょう。
しかし、この事故の原因としては、「工期に余裕がなく急いでいた」「安全通路が遠い場所に設置されていた」という潜在的な原因があることも忘れてはいけません。
建設業のヒューマンエラーを未然に防ぐ対策
建設業のヒューマンエラーについては、原因を分析した上で適切な対策を講じることで、未然に防ぐことができます。
ここからは、ヒューマンエラーを防ぐための具体的な対策事例を紹介します。
安全教育を徹底する
建設現場では、新規入場者への新人教育はもちろん、勤続年数が長いベテラン作業員に対しても、定期的に安全教育を実施することが求められます。
日頃から一人ひとりの安全への意識を高めるためにも、徹底した安全教育を行いましょう。
指差し確認・声がけ
不注意や集団欠陥によるヒューマンエラーを防ぐために有効な対策が、指差し確認や声がけです。
建設現場では、実際に大きな声で「〇〇ヨシ!」と指差し呼称を行うことで、操作ボタンの押し間違いの発生率が大きく低下したというデータもあります。
現場監視・パトロール
建設業のヒューマンエラーを防ぐには、建設現場内に監視カメラを設置したり、パトロールをして現場の状況を把握することも大切です。
監視カメラを設置する場合は、工事不要で簡単に設置でき、遠隔地からでもスマホやPCを使ってカメラの映像を確認できるものを選ぶのがおすすめです。
カンタン監視カメラG-camは、SIM内蔵のネットワークカメラで、夜間監視にも対応できる赤外線機能やIP66相当の防塵防水機能など、建設現場への設置に欠かせない機能が備わっています。スマホやパソコンから無料でデモ体験もできるので、ぜひ実際の動きを確認してみてください。
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