建設業のヒューマンエラーとは?原因と対策を解説
ヒューマンエラーとは、簡単に言えば「人為的なミス」のことです。建設業で起こる重大事故は、ほとんどがヒューマンエラーに起因すると言われています。
そこで今回は、建設業で起こるヒューマンエラーにはどのようなものがあるのか、未然に防ぐための対策方法について、具体例とともに紹介していきます。
建設業で起こるヒューマンエラーとは
建設業ではどのようなヒューマンエラーが起こりうるのか、まずはその分類について紹介します。
ヒューマンエラーの12分類
建設業で起こるヒューマンエラーの原因は、主に以下の12に分類されると言われています。
- ① 無知、未経験、不慣れ
- ② 危険軽視、慣れ
- ③ 不注意
- ④ 連絡不足
- ⑤ 集団欠陥
- ⑥ 近道・省略行動本能
- ⑦ 場面行動本能
- ⑧ パニック
- ⑨ 錯覚
- ⑩ 中高年の機能低下
- ⑪ 疲労等
- ⑫ 単調作業等による意識低下
「うっかりミス」とひと括りにされてしまいがちなヒューマンエラーですが、実はさまざまな発生原因があることが分かります。
建設業でヒューマンエラーが起こる原因
建設業でヒューマンエラーが起こる原因について、もう少し詳しく、具体例と合わせて見ていきましょう。
直接的な原因
先ほど紹介した12分類に当てはまるような原因は、「ヒューマンエラーの直接原因」と呼ばれています。
例えば、作業に不慣れな新人作業員が足場から墜落するような事故は、12分類のうち「無知、未経験、不慣れ」に起因し、ベテラン作業員の墜落事故は「危険軽視、慣れ」に起因して起こります。
潜在的な原因
建設業でヒューマンエラーが起きる原因を突き詰めていくと、直接原因だけでなく、「直接原因を引き起こした潜在的な原因」が見つかる場合もあります。
例えば、「資材置き場への移動の際に、近道となる切梁の上を渡ろうとして墜落した」という事故が発生した場合、直接原因は12分類のうちの「近道・省略行動本能」でしょう。
しかし、この事故の原因としては、「工期に余裕がなく急いでいた」「安全通路が遠い場所に設置されていた」という潜在的な原因があることも忘れてはいけません。
建設業におけるヒューマンエラー対策の具体例
建設業のヒューマンエラーについては、原因を分析した上で適切な対策を講じることで、未然に防ぐことができます。
ここからは、ヒューマンエラーを防ぐための具体的な対策事例を紹介します。
マニュアルの整備
これまで建設現場ではさまざまなヒューマンエラーによって重大事故が発生しています。
過去に発生したミスをリストアップして対策をマニュアル化することは、作業員の安全意識を刺激することにつながり、ヒューマンエラー防止策として有効です。
また、起こり得るヒューマンエラーとその対策をマニュアルとしてまとめることで、万が一、トラブルが発生したときも、慌てず冷静に対処できるでしょう。
安全教育の徹底
建設現場では、新規入場者への新人教育はもちろん、勤続年数が長いベテラン作業員に対しても、定期的に安全教育を実施することが求められます。
日頃から一人ひとりの安全への意識を高めるためにも、徹底した安全教育を行いましょう。
現場の環境整備
従業員の安全意識を高めるだけで、すべてのヒューマンエラーを防ぐことは困難です。
例えば、使用する建設機材に注意喚起のシールを貼ったり、監視カメラを設置して遠隔地から現場の状況を確認するなど、事故を未然に防ぐための環境整備も行うことも必要になるでしょう。
業務を単純化する
建設現場における複雑な業務は、どうしてもミスを引き起こしやすいです。
特に、未経験者や疲労を感じている人は、複雑な業務ほどヒューマンエラーを起こす可能性が高くなるでしょう。
そのため、ヒューマンエラー対策としては、現場の業務を単純化したり、複数人で作業を分担したりすることも有効とされています。
機械を導入する
ヒューマンエラー対策として、機械の導入を検討するのも一つの方法です。
人が行う作業が少なければ少ないほど、ヒューマンエラーによる事故やトラブルの防止につながります。
ただし、機械はただ導入すれば良いというものではありません。
使い方によっては重大な事故につながる場合もあるため、マニュアル整備や定期的なメンテナンスなど、作業員が正しく使える仕組みを整えることが大切です。
指差し確認・声がけ
不注意や集団欠陥によるヒューマンエラーを防ぐために有効な対策が、指差し確認や声がけです。
建設現場では、実際に大きな声で「〇〇ヨシ!」と指差し呼称を行うことで、操作ボタンの押し間違いの発生率が大きく低下したというデータもあります。
現場監視・パトロール
建設業のヒューマンエラーを防ぐには、建設現場内に監視カメラを設置したり、パトロールをして現場の状況を把握することも大切です。
監視カメラを設置する場合は、工事不要で簡単に設置でき、遠隔地からでもスマホやPCを使ってカメラの映像を確認できるものを選びましょう。
発生したヒューマンエラーは共有する
建設現場で発生したヒューマンエラーは、同じことを二度と繰り返さないためにも、速やかに作業員に共有することが必要です。
監視カメラを活用すれば、どのような状況で、どんなヒューマンエラーが起きてしまったのかを、リアルな映像によって分かりやすく共有できます。
同様のミスを起こさないように、具体的な対策方法やマニュアル整備についても検討しやすいでしょう。
建設業のヒューマンエラー対策に監視カメラを活用
建設業のヒューマンエラーは、重大な事故につながる可能性があるため、徹底した対策を行う必要があります。
そんな建設現場でのヒューマンエラー対策には、カンタン監視カメラG-camの活用がおすすめです。
ヒヤリハットを映像に残せる
ヒヤリハットとは、重大な事故や災害に直結しかねない一歩手前の出来事のことです。
ヒヤリハットがどんな状況で起きたかを特定して対策することで、重大事故を未然に防ぐことにつながります。
G-camは、360°以上の広範囲を、鮮明かつなめらかな描画で映像に残すことができます。
ズーム機能によって離れた対象も大きく映し出すことができるので、細かなヒヤリハットも見逃すことがありません。
24時間・遠隔監視ができる
G-camは、遠隔監視機能と赤外線機能により、24時間の現場監視が可能です。
離れた場所からもスマホやPCから遠隔監視ができるため、リアルタイム映像を確認しながら、進捗を把握したり、安全管理を行うことも可能です。
カメラを通じて声がけ可能
G-cam02にはマイク・スピーカーが付いているため、カメラを通じて現場と会話をすることができます。
遠隔監視を行いながら、ヒューマンエラーに注意したい作業や時間帯にカメラを通じて声かけをすることで、重大事故を未然に防ぐことにつながるでしょう。
PTZカメラで広範囲の監視
G-camは、360°以上の広範囲の撮影ができるPTZカメラを採用しているため、監視カメラの死角となりやすい真下や真後ろまでも監視することができます。
1台で建設現場の広範囲の監視ができるので、カメラ越しでも現場の状況を確認しやすく、パトロールの人数を減らすことで人件費削減につながります。
最後に
カンタン監視カメラG-camは、SIM内蔵のネットワークカメラで、夜間監視にも対応できる赤外線機能やIP66相当の防塵防水機能など、建設現場への設置に欠かせない機能が備わっています。
スマホやパソコンから無料でデモ体験もできるので、ぜひ実際の動きを確認してみてください。
カンタン監視カメラG-camに関する詳細は、こちらからお気軽にお問い合わせください。