警備ではボディカメラが必須アイテムに? 導入が進む背景とメリット

警備業務はこれまで、主に人の目と経験に頼ってきましたが、近年はデジタル技術の導入が進んでいます。そのなかでも「ボディカメラ」は、警備員の安全性向上や業務効率化の観点から注目されているツールです。
本記事では、警備におけるボディカメラの役割や必要な理由、実際に活用している企業の事例を紹介します。

警備員の安全や警備業務の効率化を支援するボディカメラとして、株式会社MIYOSHIがレンタルを提供している「G-POKE(ジーポケ)」がおすすめです。
スマートフォンなどで使い慣れているタッチパネル方式で簡単に操作できるため、幅広い年代が多い警備の現場でも、教育コストをかけずに導入できます。
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警備の「目」として活躍するボディカメラ

ボディカメラとは、身体に装着して映像や音声を記録する小型の携帯型カメラのことです。

米国では2014年、警察官と丸腰の黒人男性との間で発生した事件をきっかけに警察の行動の透明性向上のため、ボディカメラの装着を求める声が高まりました。近年では全米の警察官約72万人のうち、およそ70%がボディカメラを装着しているといわれています。(2024年5月時点)

参考:警察向けボディカメラで圧倒的シェア、米アクソンの独禁法訴訟の行方 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

日本でも、下記のように公共交通機関や警察などでの導入が増加しています。

公共交通機関での導入・JR東日本では、駅員が胸ポケットにボディカメラを装着し、駅や列車内の状況を記録する取り組みを開始
・利用客とのトラブル防止や駅員に対する暴力行為の抑止を目的としている

出典:駅社員へのウェアラブルカメラの導入について|J東日本旅客鉄道株式会社
警察での試験導入・警察庁は、2025年度中に一部の都道府県で警察官がウェアラブルカメラを装着するモデル事業を開始する予定
・職務質問や雑踏警備などでの活用が検討されている
参考:警察活動におけるウェアラブルカメラ活用の試行について|警察庁

さらに警備業界に目を向けると、ボディカメラを活用した警備体制を導入している警備会社も少なくありません。

例えば、各種セキュリティ商品・サービスを提供しているセコム株式会社でも、下記のような場面で警備にボディカメラを活用しています。

【セコム株式会社が警備にボディカメラを利用した例】

・東京マラソンコース沿道の巡回警備を行う常駐隊員に
・羽田空港の巡回警備員に
・G20茨城つくば貿易・デジタル経済大臣会合における会場周辺の警戒にあたる常駐警備員に

今後技術の進歩とともに、ボディカメラはより高度な機能を持つようになり、日本の警備業界の更なる発展に貢献していくことが期待されます。

参考:先端技術を駆使したセキュリティシステムを提供し「東京マラソン2019」の安全な大会運営に貢献 約3万8,000人の「安全・安心」を見守る

羽田空港国際線旅客ターミナルに セコムのウェアラブルカメラを本格導入 試験導入での効果が認められ

6月8日から9日まで開催 「G20茨城つくば貿易・デジタル経済大臣会合」でセコムのセキュリティシステムを提供 ウェアラブルカメラを装着した常駐警備員の巡回

警備の強い味方!ボディカメラを活用すべき4つの理由

本章では、警備にボディカメラが必要な理由を4つ紹介します。

  1. 証拠映像の記録のため
  2. 犯罪抑止効果のため
  3. 業務の効率化のため
  4. 警備員のリスク軽減のため

ボディカメラの導入は、警備の信頼性を高めるとともに、関係者全員の安全確保にもつながりますので、さっそくチェックしてみましょう。

理由1.証拠映像の記録のため

ボディカメラは、警備中のトラブル発生時の客観的な証拠として活用できます。

警備員は、不審者対応やクレーム対応など、トラブルに直面する機会が少なくありません。しかし、当事者間の証言が食い違うことも多く、警備員の正当性を証明する手段が求められています。

そこで、ボディカメラを装着することで「証拠の確保とトラブル防止」が期待できます。具体的な効果は、下記のとおりです。

・口論や衝突の際に客観的な証拠を残せる
・「言った・言わない」のトラブルを防止できる
・事件・事故発生時に警察や関係機関への報告資料として活用できる

商業施設や交通機関、公共施設の警備では、トラブル解決の糸口になるのが証拠映像の有無です。特に近年では、ボディカメラ映像を活用することで、迅速なクレーム対応が可能になり、法的トラブルを未然に防ぐケースも増えています。

理由2.犯罪抑止効果のため

警備員がボディカメラを装着していると、周囲の人々に「記録されている」という意識が働き、犯罪抑止の効果が期待できます。

不当な要求や暴言を控えさせる心理が働き、不審者の行動をけん制する効果がある点もボディカメラを導入すべき理由の一つです。

また、万引きや施設内での不審行動を企てる者にとっても、ボディカメラの存在が抑止力となります。

理由3.業務の効率化のため

ボディカメラを導入することで、映像による記録が可能となり、手作業での記録の負担が軽減され、業務の効率化につながります。

これまで警備員は、巡回報告やトラブル発生時の記録を手書きやPC入力で実施していました。しかしボディカメラの活用で、映像をそのまま証拠として残せるため、記録作業の簡略化が可能です。また、客観的な映像データにより、記録の正確性も向上します。

他にも期待できる業務効率化への効果を、下記にまとめました。

・録画データを活用し、巡回経路や警備活動を詳細に記録できるため、報告の手間が減る
・リアルタイム通信機能があるモデルでは、本部と連携しながら適切な対応ができる
・実際の映像を活用し、新人教育やマニュアル作成に活かせる
・ベテラン警備員の対応ノウハウを、動画で共有できる

ボディカメラの導入は警備業務の効率化だけでなく、対応の質の向上や人材育成にも貢献します。

理由4.警備員のリスク軽減のため

危険な状況での安全確保と迅速な支援を実現できる点も、警備にボディカメラを導入すべき理由の一つです。

下記のような状況では、警備員が暴力や危険な状況に巻き込まれるリスクが高くなることが考えられます。

・深夜の巡回警備
・大型イベントやコンサートの警備
・不審者・クレーマー対応

このような場面で、ボディカメラを装着することで期待できる効果は下記のとおりです。

・暴力や危険行為の証拠を即座に確保し、緊急時の記録として役立つ
・リアルタイム映像を本部に共有し、応援要請などを迅速化できる
・「録画中」という事実が警備員の安心感につながる

また、一方的なクレームや不当な要求を受ける「カスタマーハラスメント」に対しても、映像記録を活用することで警備員の正当性を証明し、誤解を防ぐことができます。

警備用ボディカメラの選び方3選

本章では、警備業務で利用するボディカメラの選び方を3つ紹介します。

  1. 記録の確実性
  2. 現場での使いやすさ
  3. 耐久性の高さ

警備業務でのボディカメラの大きな目的は、「トラブルや異常事態の記録を確実に残し、後から確認できる」点です。

選び方1.記録の確実性

警備現場では、事件や事故が発生した場合に状況を客観的に記録する必要があるため、ボディカメラには高い証拠能力が求められます。

記録の確実性を確保するために、下記のポイントをチェックしましょう。

⬜︎ 長時間録画が可能であること(8時間以上が理想)
⬜︎ 自動・手動録画の切り替えができ、緊急時でも瞬時に記録が開始できること
⬜︎ 誤作動やデータ消失を防ぐ設計になっていること(不意の電源オフを防ぐ、データが上書きされない設計など)

警備の現場では不測の事態に備え、確実に記録できるボディカメラを選ぶことがポイントです。

選び方2.現場での使いやすさ

警備現場では、常にカメラを意識する余裕があるとは限りません。下記のような、現場での使いやすさも重要なポイントです。

・長時間の使用でも、身体に負担をかけない小型で軽量なもの
・片手で簡単に操作できるシンプルなインターフェース
・落ちにくい、ズレにくい装着方法
・長時間使用できるバッテリー容量

複雑な操作では、緊急時に対応できないリスクもあるので、幅広い年齢層の警備員にも使いやすい設計のものを選びましょう。

選び方3.耐久性の高さ

警備現場は、雨天や埃っぽい場所など、過酷な環境下で使用されることがあるため、耐久性のチェックも必要です。

まず、IP規格(防水・防塵の国際規格)をチェックします。IP66(※)以上の防水・防塵性能があれば、雨天や埃の多い警備現場でも問題なく使用できて安心です。

(※)IP66とは、「粉塵が内部に侵入しない」、「いかなる方向からの強い噴流水によっても有害な影響を受けない」 ことを意味します。

警備員が移動する・走るなどの際も、カメラが外れたり壊れたりしない仕様を選びましょう。

次の章で、おすすめのボディカメラを紹介します。

警備におすすめ!小型ボディカメラ「G-POKE」

警備用にボディカメラを導入するなら、株式会社MIYOSHIが提供する「G-POKE(ジーポケ)」がおすすめです。

「G-POKE」は、重さわずか165gのコンパクトなデザインにより、長時間の装着でも警備員の負担を軽減する小型ボディカメラです。

警備業務に適したボディカメラとして、「G-POKE」は下記のような特徴を備えています。

  • SIM内蔵により、現場から本部へリアルタイムで映像を共有できる
  • 防塵・防水性能(IP67)を備え、過酷な環境下でも安定した運用が可能
  • 自動切替式ナイトビジョンを搭載し、夜間や暗闇でもクリアな映像を記録可能
  • ぶれ補正機能で移動中の揺れによる映像の乱れを軽減し、安定した映像を記録できる
  • 最大10倍デジタルズームで、遠方の対象物や人物を詳細にとらえることができるため、客引きや迷惑行為の証拠撮影時に、接近せずに安全な距離から撮影できる
  • 初期費用0円、1ヵ月単位からOKのレンタル形式で、期間限定のイベントの警備などでも利用しやすい

さらに、最大で8時間のバッテリー稼働時間で一般的な警備シフト(6~8時間勤務)に対応でき、途中で充電する手間が不要です。

普段から馴染みの深いタッチパネル方式で、幅広い年齢の人にも使いやすい「G-POKE」については、下記から資料をダウンロードしてチェックしてみてください。

小型ボディカメラ「G-POKE」を導入した警備会社様の事例

ここでは、株式会社MIYOSHIがレンタルを実施している「G-POKE」を導入し、警備業務の効率化を図った警備会社様の事例を紹介します。

この警備会社様では、駅周辺や繁華街で防犯パトロールを行い、客引きや迷惑行為の防止を目的に活動していました。しかし、「言った・言わない」のトラブルや警備員の安全確保が課題となっていました。

このような課題を解決するために導入したのが、小型ボディカメラ「G-POKE」です。

下記に導入目的・導入の決め手をまとめました。

導入目的・警備員の注意・指導の証拠として映像を記録し、トラブル防止に活用したい
・緊急時に本部とリアルタイムで映像共有し、適切な指示を受けられるようにしたい
・違反行為や迷惑行為の記録を残し、警察や行政への通報・報告に活用したい
導入の決め手・小型・軽量で負担が少なく、肩に装着できる。長時間の使用でもストレスにならない
・ナイトビジョン機能搭載で、夜間の防犯パトロールでも鮮明な映像を記録できる
・リアルタイムでの通信に対応しており、パトロール中の映像を即時に本部と共有でき、遠隔指示が可能
・タッチパネル式で、機械に不慣れな警備員でもすぐに使いこなせる

「G-POKE」を導入したことで、警備の質が向上し、下記のようにさまざまな効果を実感されています。

証拠映像の記録でトラブルを防止警備員の行動や発言の裏付けが取れ、クレーム対応や注意指導の証拠として活用が可能になった
本部とのリアルタイム連携が可能に遠隔地でも本部が状況を把握し、緊急時に適切な指示を出せるようになった
違反行為の記録を警察・行政への報告に活用記録映像が証拠として役立ち、通報・報告がスムーズになった
長時間使用でも快適7時間のパトロール業務でバッテリー切れの心配がなく、装備もシンプルで負担が少なかった

警備業界にもDX(デジタルトランスフォーメーション)の波が押し寄せており、この警備会社様ではICT(情報通信技術)を活用した付加価値の高い警備サービスの提供を目指しています。

「G-POKE」はDX推進の重要なツールになると期待されており、今後は施設警備や交通誘導などの業務にも活用を拡大していく予定とのことです。

なお、本事例の詳細は下記からご覧になれます。

警備にボディカメラを使用する際のプライバシー保護について

警備で使用するボディカメラの映像には、一般の通行人や施設利用者の姿・音声が含まれる場合があります。適切な運用を行わなければ、個人情報の漏えいや不適切な利用につながりかねません。

個人情報保護法第23条では、個人情報取扱事業者に個人データの安全管理措置の義務が定められています。

参考:個人情報の保護に関する法律 | e-Gov 法令検索

カメラ画像や顔特徴データが特定の個人を識別できる「個人データ」に該当する場合、漏えいや不正利用を防ぐため、下記の安全管理措置が必要です。

組織的管理アクセス権を限定し、管理責任者を設置、社内ルールを整備する
人的管理従業者への研修を実施し、適切なデータ取り扱いを徹底する
物理的管理カメラやデータ保存機器の盗難・紛失防止対策を実施
技術的管理アクセス制御や不正利用監視を行う(パスワード設定、ログ管理など)
外的環境の把握国外でのデータ取り扱い時には、現地の個人情報保護制度を考慮する

参考:カメラを設置してカメラ画像・顔特徴データ等を取り扱う場合には、安全管理措置として特にどのような点に注意すればよいですか。|個人情報保護委員会

防犯カメラを扱う際に注意したい法律については、下記の記事でも解説していますので、より理解を深めたい方はチェックしてみてください。

【補足】ウェアラブルカメラ・アクションカメラとの違い

最後に、「ウェアラブルカメラ」「アクションカメラ」と呼ばれるカメラと、ボディカメラとの違いを紹介します。

これらの違いに明確な定義はありませんが、下記のように認識されているのが一般的です。

ボディカメラ・主に、警備業務・法執行機関・公共交通機関などでの導入が進んでいる
ウェアラブルカメラ・「身につけて撮影できるカメラ」として、さまざまな業界で活用される装着型カメラの総称
・警備・建設・製造・医療・遠隔作業支援など、多様なシーンで利用可能
アクションカメラ・自転車やサーフィン、スキーなどのアクティブなシーンで臨場感あふれる映像を撮影することを目的としたカメラ

警備の現場には、証拠記録としての適正やリアルタイム通信機能がついたボディカメラ、ウェアラブルカメラが適しています。

警備業務をアップデート!ボディカメラの導入で現場を強化しよう

ボディカメラは、警備の「目」として現場の安全性を高め、証拠記録や犯罪抑止、業務効率化に大きく貢献するツールです。

警備に適したボディカメラを選ぶ際は、下記のポイントを押さえて安全で信頼性の高い警備を実現させましょう。

  • 記録の確実性
  • 現場での使いやすさ
  • 耐久性の高さ

なお、下記の記事では活用シーン別におすすめのボディカメラを紹介していますのでご覧ください。

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