- 警備員の注意や説明の根拠となる映像証拠を残すこと
- 緊急時の状況をリアルタイムで本部と共有し、適切な指示を受けること
- 違反行為や迷惑行為を記録に残し、警察や行政への通報・報告に活用すること
- 警備員の行動や発言の裏付けとなる映像を確保でき、トラブルの防止に役立てられるようになった
- 本部がリアルタイムで現場の状況を把握することで、迅速かつ的確な指示が可能になった
- 違反行為や迷惑行為の映像記録を、警察や行政への通報・報告に活用できるようになった
施設警備・イベント警備・交通誘導警備など幅広い警備サービスを提供する総合警備会社様の事例を紹介します。こちらの警備会社では、駅周辺や繁華街での客引き行為や迷惑行為の防止を目的とした防犯パトロールを担当しています。警備員による注意・指導の際に言葉だけでは立証が難しいといった課題から、ウェアラブルカメラの導入を決めました。今回は『G-POKE』導入の背景や効果について、ご担当者にお話を伺いました。
目次
証拠としての映像記録と機動力の必要性に直面
ーー 防犯パトロールをおこなう事業部の業務内容について教えてください。
当事業部の主な事業内容は、駅周辺や繁華街での客引き行為や迷惑行為の防止です。近年、これらの問題が深刻化し、行政から民間警備会社への防犯パトロールの委託が増加傾向にあります。当事業部は2014年ごろから、警察や自治体と連携して、マナー啓発や違反行為の取り締まりをおこなってきました。
ーー ウェアラブルカメラ導入の目的について教えてください。
防犯パトロールで警備員が注意したり状況を報告したりする際に、言葉だけではなく映像でも記録を残したいというニーズが高まっています。どのような会話をしたのか、暴力行為があったのかなどのエビデンスが残れば「言った言わない」などのトラブルが避けられるからです。
また、行政側からも「警備中の映像を、防犯カメラのように事件があったときの証拠として警察への情報提供に役立てたい」という要望があります。
警備員の安全確保と、住民の安全のためにも、警備中のウェアラブルカメラによる撮影は有効だと考えました。
ーー G-POKEの導入前はどのようなカメラを使っていましたか?
以前は、市販のレジャー用ウェアラブルカメラを使用していましたが、
- バッテリーの持続時間が短く長時間の使用に向かない
- 内蔵メモリが少なくて画質を落とさないと連続使用できない
- リアルタイム通信ができない
などの問題がありました。
Wi-Fi機器を使ってリアルタイムで映像を送ることも試みましたが、装備が増えるので警備員の負担になります。また、ウェアラブルカメラを装着していないときは、スマートフォンで写真を撮影して送信していました。
いずれも業務用として使うには機能面で不十分であり、別の方法が必要だと感じていたのです。
小型・軽量・高機能。警備のプロ目線でG-POKEを評価
ーー G-POKEを知ったきっかけを教えてください。
もともと当社の他の事業部で、MIYOSHIさんの監視カメラ(G-cam)を使用していました。そのご縁で営業の方からウェアラブルカメラも発売することを聞き、プレ導入させてもらうことになったのがきっかけです。
ーー G-POKEを見て、どのような点が良いと感じましたか。
特に良いと思ったのは「小型・軽量で付属品もなくシンプルに装着できる」ことです。装備時のストレスがなく、長時間の使用でも負担が少ないと感じました。頭部ではなく肩周りに装着するので目立たず、映像も見やすいですね。
また、「ナイトビジョン」の機能もありがたいです。防犯パトロールは夜間もおこなうので、自動でナイトビジョンに切り替わるのは便利ですね。都心部は街灯があり真っ暗ではないので、赤外線カメラでなくても十分だと思います。
そして「使い方が簡単で誰でもすぐ使える」のも大事なポイントです。当事業部の警備員は20代から60代まで幅広く、機械が苦手な人もいます。そのため、最近はスマートフォンなどで使い慣れている人が多いタッチパネル式なのは嬉しいですね。
G-POKEは業務用カメラとしての機能を十分に備えており、また使いやすさの観点からも、当事業部のニーズに合致していると感じました。
リアルタイム性と証拠能力で警備の質が向上
ーー『G-POKE』をどのように使用されていますか。
勤務開始時に電源ボタンを押してオンにし、パトロール中はリアルタイムで本部に映像を共有しています。必要に応じて本部で録画することもあります。
主な使用シーンは、徒歩での街中の警戒業務と、防犯パトロール車両での巡回時です。車両移動中は車両前部に固定してドライブレコーダーのように使用し、降車時は肩に装備して巡回しています。
ーー『G-POKE』導入後の効果を教えてください。
警備員の行動や発言の裏付けを取れるようになったのは大きな効果です。トラブル防止やクレーム対応に役立ち、警備員も安心して業務に取り組めます。違反行為の記録も残せるので、警察への通報や役所への報告もスムーズになりました。
また、緊急時は本部がリアルタイムで状況を把握し、遠隔でも的確な指示が出せるようになりました。必要な撮影範囲や角度を具体的に指定して撮影してもらえば、報告書にも活用できて大変助かっています。
ーー 使い勝手や機能面についてはいかがですか?
装着が簡単で、バッテリーやWi-Fi用の付属品も不要なのは良いですね。モバイルバッテリーが必要だったり、リアルタイムで映像を送信するためにWi-Fiルーターが必要になったりすることがないので、装備の数が少なく、装備者に負担がかかりません。以前使っていたウェアラブルカメラより操作も簡単なので、警備員への説明は特に必要ありませんでした。渡したらすぐ使いこなしていましたね。
14:00〜22:00(うち休憩1時間)の7時間、通常モードでパトロールに使用し、バッテリー残量は十分だったので、長時間の使用も問題ありません。
今後は、カメラ本体からのデータ取り出しの簡便性、通信速度やGPS精度なども高めていただければ、さらに活用しやすくなると期待しています。
今後は施設警備や交通誘導などでの活用も検討している
ーー 最後に、G-POKEを今後どのように使っていきたいか教えてください。
G-POKEの導入で警備の質が向上しただけではなく、警備員の安全確保やトラブル防止、業務効率アップなど、さまざまなメリットを実感しています。今後は施設警備や交通誘導など、他の警備業務でも活用を広げていきたいです。
警備業界もデジタルトランスフォーメーション(DX)の波が押し寄せており、当社としてもICTを駆使した付加価値の高い警備サービスを提供していく方針です。G-POKEは、そのDX推進の原動力になってくれると期待しています。