防犯カメラの録画保存期間は何日?媒体別・場所別の期間や長く保存する方法を解説

防犯カメラの保存期間が過ぎた場合、一般的には古いデータに新しいデータが上書きされます。ただし、カメラの保存期間は「記録媒体ごと」と「設置場所ごと」に分かれているため、注意しなければなりません。

そこで今回は、防犯カメラの保存期間が過ぎたらどうなるか、保存期間を伸ばす方法について説明します。

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防犯カメラの保存期間が過ぎたらデータは消える

防犯カメラの保存期間が経過すると、新しい映像データが古い映像の上に上書きされます。上書きされた古いデータは消去され、新しいデータに置き換わります。

なお、「防犯カメラの保存期間」は以下の2つのパターンがあり、それぞれの期間を過ぎた後の扱いは異なります。

1.記録媒体ごとの保存期間

使用している記録媒体の保存期間が過ぎると、最も古い映像データの上に新しいデータが上書きされます。上書きされたデータは基本的に復元できないため、重要な映像は事前に別の媒体にバックアップしておくことが大切です。

2.設置場所ごとの保存期間

設置者が保存期間を決定し、これを超えると手動でデータを消去すると決めているパターンです。

公的機関や公共機関ではこの仕組みを厳格に管理しており、任意で設定した期間を過ぎると映像データは自動的に消去されます。法令や規則で明確に定められているため、例外なく実施されます。

防犯カメラの一般的な保存期間

前述したように、防犯カメラの保存期間は基本的に以下の2つの期間に分かれます。

1.記録媒体ごと
2.設置場所ごと

それぞれの一般的な保存期間を紹介します。

記憶媒体別の保存期間

防犯カメラの保存期間は、使用する記憶媒体によって大きく異なります。

HDD、SSD、SDカード、クラウドなど、どの媒体を利用するかによって保存可能日数に差が生まれます。また、フレームレートの設定値によっても、同じ容量で保存できる期間は変動します。

例えば、高画質かつ高フレームレートで常時録画を行う場合は保存期間が短くなり、画質やフレームレートを抑えればその分長期間の保存が可能になります。記憶媒体ごとの特性を理解することが、保存期間を考える上で重要です。

記録媒体の種類保存期間の目安(画質フルHD・30fps)
ハードディスク1TBで約75時間
SDカード128GBで約15時間
クラウド契約した日数分

設置場所別の保存期間

防犯カメラの設置場所ごとに、データの保存期間が決められている場合があります。おおよその目安を表にまとめました。

設置場所保存期間
自宅約1週間
コンビニ・商店約1週間~1ヵ月
駐車場約1週間~1ヵ月
工場6ヵ月~2年程度
建設現場・工事現場6ヵ月~2年程度

上記のような設置場所ごとの映像保存期間は、設置者が独自に決定します。この期間設定には設置目的や法的要件・プライバシーへの配慮など、多くの要因が考慮されます。

しかし設定された保存期間内であっても、必ずしも映像が保存されているとは限りません。実際の保存期間は、データの保存場所や記録媒体の容量などの問題で、設定された期間よりも短くなる場合があります。

公的・公共機関の保存期間については、次の通りです。

公共機関保存期間
街頭約1ヵ月
市役所約1ヵ月
警察署1ヵ月
金融機関3ヵ月~1年程度
学校約1ヵ月
病院約1ヵ月

公共の場所に設置された防犯カメラの映像保存期間は、自治体などの管理機関によって定められていることがほとんどです。しかし、重要性の高いデータについては、通常の保存期間を超えて保護される場合があります。例えば、犯罪捜査に関連する映像や、重大な事故の記録などです。

なお、防犯カメラの保存期間について詳しく知りたい方は、次の記事をご確認ください。

関連記事:防犯カメラの保存期間とは?影響する3つの要素と期間を延ばす方法

長期間保存できる防犯カメラの選び方

防犯カメラの映像を長期間保存したい場合は、価格や画質だけでなく、保存効率に関わるポイントを意識して機種を選ぶことが大切です。ここでは、保存期間を重視する場合の選び方を解説します。

圧縮方式の性能が高いモデルを選ぶ

長期間保存を実現する上で重要なのが、圧縮方式の性能です。

防犯カメラには、M-JPEG、MPEG4、H.264、H.265といった圧縮方式がありますが、圧縮効率が高いほど、同じ記憶容量でもより長時間の録画が可能になります。

例えばH.265は、H.264と比較して高い圧縮効率を持ち、画質を保ちながら保存容量を抑えられる点が特徴です。

ただし、圧縮率が高いモデルを選ぶ場合は、再生環境やデータ管理方法との相性にも注意が必要です。設置目的に合わせて、最適な映像データ管理ができるモデルを選ぶことが重要です。

動体検知機能付きのカメラを選ぶ

動体検知機能付きの防犯カメラを選ぶことで、保存期間を効率的に延ばすことができます。

人や物の動きを検知したときだけ録画するため、無駄な映像データを削減でき、結果として保存期間の節約につながります。

また、時間帯によって常時録画と動体検知録画を使い分けることで、夜間や休日のみ重点的に記録するなど、より効率的な運用も可能になります。

▼動体検知機能の特徴について詳しくはこちら
動体検知カメラとは?メリット・デメリットや選び方を解説

防犯カメラの保存期間を延ばす方法

すでに防犯カメラを導入している場合でも、設定や機器の見直しによって保存期間を延ばすことは可能です。ここでは代表的な方法を紹介します。

大容量のHDD・SSDへと買い替える

保存期間を延ばす最も分かりやすい方法が、記憶媒体の容量を増やすことです。

防犯カメラのHDD容量は一般的に1TB〜4TB程度ですが、機種によっては最大48TBまで増設できるケースもあります。

その分コストは高くなるため、必要な保存期間と予算のバランスを考慮することが重要です。また、クラウド保存を利用する場合は、セキュリティ対策にも十分注意する必要があります。

画質やフレームレートを下げる

画質やフレームレートを下げることで、処理するデータ量が減り、保存期間を延ばすことができます。

ただし、画質を下げすぎると映像の鮮明さが損なわれ、フレームレートを下げると映像がカクついた印象になります。

証拠映像として使用しにくくなる可能性もあるため、保存期間だけでなく、実用性とのバランスを意識した設定が求められます。

防犯カメラの稼働時間を減らす

防犯カメラの運用時間を調整すると、映像データの保存期間を延ばせます。人の目が行き届く日中は撮影を休止し、夜間のみカメラを稼働させると、運用時間を調整できます。撮影時間を限定すると、データ量が削減され、ストレージの容量に余裕が生まれるためです。

ただし、セキュリティ上の隙がないよう、カメラの稼働スケジュールは慎重に設定する必要があります。状況に応じて柔軟に運用時間を設定し、効率的な防犯体制を構築しましょう。

【防犯カメラの稼働時間を減らす際の注意点】
24時間365日の監視が求められる場所では、撮影時間の制限は現実的ではありません。しかし、そのような状況でも効率的な映像記録は可能です。例えば、動体検知機能を搭載したカメラを使用すれば、動きがあった瞬間のみを記録できます。

不要な映像データの蓄積を防ぎ、ストレージ容量の節約が可能です。重要な場面を記録しつつ、データ管理の効率化も図れます。各設置場所の監視目的を十分に検討し、最適な撮影方法を選択しましょう。

防犯カメラの保存期間が過ぎても映像を見たい場合の対処法

防犯カメラの保存期間が過ぎた場合でも、映像を見たい場合の対処法を3つ説明します。

  1. データをバックアップしておく
  2. 残しておきたい映像を保護しておく
  3. クラウドサービスを利用する

一つずつ確認しましょう。

対処法1.データをバックアップしておく

防犯カメラの保存期間が過ぎたら、一般的には古い映像に新しい映像が上書きされていきます。しかし、重要な映像をバックアップしておけば、上書き後も別の記録媒体にデータを保持できます。

バックアップする映像の選択は、カメラの設置目的に基づいて行いましょう。例えば、建設現場では事故や盗難の発生時の映像を優先的にバックアップすることをおすすめします。重要データは、複数の場所に分散してバックアップすると安全性が高まります。

ただし、映像データには個人情報が含まれる場合があるため、適切な管理が不可欠です。紛失や不正アクセスのリスクを最小限に抑えるよう、セキュリティ対策を徹底しながらバックアップを行いましょう。

対処法2.残しておきたい映像を保護しておく

重要な防犯カメラの映像データを確実に保護するには、保護機能の活用が効果的です。SDカードを使用している場合、カード横のロックスイッチを上げるとデータを保護できます。

ロック状態にすると、メモリーカード内のデータは削除されませんが、この状態では新しいデータの記録はできません。そのため、データ保管用のSDカードに適した方法です。重要な映像を長期保存する際は利用してみましょう。

対処法3.クラウドサービスを利用する

大量の防犯カメラ映像データを管理する場合、クラウド保存が有効です。クラウドサービスは契約内容に応じて、大容量のデータ保存が可能なため、録画容量を気にせずに長期間の映像保存が実現できます。

ローカルストレージと比べ、ハードウェアの制限を受けにくいのが大きなメリットです。また、クラウド保存では遠隔地からのアクセスも容易で、必要な時にすぐに映像を確認できます。

なお次の記事では、防犯カメラの映像を見る方法について説明しています。クラウド保存した映像を確認する方法も記載していますので、ぜひご覧ください。

関連記事:防犯カメラの映像はどうすれば見られる?スマホで見る方法や開示請求について

防犯カメラの保存期間が過ぎた場合の対策を考えよう

今回は、防犯カメラの保存期間が過ぎた場合に起こることや、保存期間を伸ばす方法などを説明しました。防犯カメラの保存期間は、基本的に以下の2つの期間に分かれます。

  1. 記録媒体ごと
  2. 設置場所ごと

それぞれの設置場所によって保存期間が異なるため注意が必要です。もし、保存期間が過ぎた後も映像を確認したい場合は、以下のような方法で対策をしましょう。

  1. データをバックアップしておく
  2. 残しておきたい映像を保護しておく
  3. クラウドサービスを利用する

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