
工事現場は銅線・重機・バッテリーなど「高く売れるもの」が集まり、窃盗犯にとって格好のターゲットです。夜間や休日の「死角」を突かれ、一夜にして高価な資材や工具が失われるケースは少なくありません。
本記事では、実際の盗難事例をもとに工事現場が抱えるリスクを明らかにし、今すぐ始められる4つの対策や防犯カメラで犯人逮捕に至った工務店の事例を紹介します。
なお、株式会社MIYOSHIでは、工事現場の死角から夜間まで広範囲をカバーできるカンタン監視カメラ「G-cam(ジーカム)」のレンタルを提供しています。
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目次
工事現場での盗難の現状|狙われやすいのは「高く売れるもの」

工事現場で盗難の対象となるものは、主に下記のとおりです。高値で取引されやすい銅線や建設機械、工具類などが狙われる傾向にあります。
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例えば、金属盗の場合をみてみましょう。
警察庁の「金属盗対策に関する検討会報告書の概要」によると、令和5年の金属盗の認知件数は15,000件を超え令和2年の約3倍に増加しており、被害額も130億円以上と報告されています。(ただし、工事現場だけでなく太陽光発電設備なども含む)

令和6年もさらに増加が懸念されており、金属盗が深刻化している実態がうかがえます。
下記は、令和5年における金属盗の被害品目を分類したグラフです。被害品目としては、特に銅線・金属製品・自動車部品などが多く、換金性の高い資材が狙われている傾向が明らかです。銅線の盗難については、工事現場や送電設備などからの被害が多く、特定の場所に集中していることが示唆されています。

これらのデータから、金属盗は一つの大きな社会問題であり、特に銅線など高価な資材がターゲットとなっている現状がみて取れます。
今すぐ始められる!工事現場の4つの盗難対策

工事現場の盗難リスクに対応するために、今すぐ実践できる盗難対策を4つ紹介します。
対策1.防犯カメラの設置
もっとも効果的で、再発防止策として多くの現場でも検討されているのが防犯カメラの設置です。防犯カメラの設置で、下記のような効果が期待できます。
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また下記のような特徴から、工期が限られている工事現場にも初期費用を抑えて気軽に導入できます。
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対策2.資材・機材の施錠・マーキング
盗難の多くは、無施錠の場所や仮置き資材が狙われています。次のような基本的な管理を徹底しましょう。
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マーキングやGPSなどの対策は、盗難発生後の早期発見や盗難品が市場に流通するのを防ぎ、再犯の抑止にもつながります。
対策3.作業員の意識向上
機器や設備の盗難対策だけではなく、現場全体の防犯意識を高めることも並行して進めましょう。下記のような工夫が有効です。
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小さな気づきが、大きな被害を防ぐきっかけにつながることもあります。定期的な声かけや簡単なミーティングも効果的です。
対策4.万が一に備える保険
どれだけ対策を講じても、盗難のリスクをゼロにすることは難しいといえます。万が一の事態に備えて、適切な保険への加入も検討しておきましょう。
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保険への加入は盗難発生時の経済的な損失を軽減し、速やかな工事再開を支援します。契約内容をよく確認し、現場の状況に合った補償を選びましょう。
工事現場で起きた盗難で考えられる対策をまとめた記事を公開しています。ぜひチェックしてみてください。
工事現場が盗難の標的になる4つの理由とは?

工事現場が盗難の標的になりやすい主な理由は、下記のとおりです。
工事現場の防犯対策を進めるには、「なぜ狙われやすいのか」を理解しておくことがポイントです。
理由1.高額で換金性の高い資材が集中している
前述したように、工事現場では銅線・アルミ・鉄板などの金属資材や、発電機・バッテリー・測量機器など、高価な機材を多く使用しています。
特に銅などの金属は市場価格が高騰しており、盗難品として売却しやすいことから狙われやすい傾向があります。
理由2.無人になる時間帯や死角が多い
建設工事は昼間に作業が行われることが多く、夜間や休日、あるいは作業員の休憩時間など、現場が無人になる時間帯が規則的な傾向があるため、犯行計画を立てやすいと予想されます。
また、国土交通省の関東地方整備局が公表している盗難事例集からも、人の目の届かない「隙」が狙われる実態が示されています。夜間に南京錠が破壊されて侵入されたケースや、無人時間帯に電線ケーブルが盗まれた、などがその一例です。
さらに、広範囲にわたる工事現場では、死角が多く防犯カメラの設置が困難な場所や、監視の目が届きにくい場所も存在する点も狙われやすい要因です。
理由3.外部からの侵入が比較的容易
工事現場での盗難は、下記のような侵入経路の確保のしやすさも工事現場が標的になりやすい理由の一つです。
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関東地方整備局の事例集では、門扉(キャスターゲート)が溶接されていたにもかかわらず、切断されて盗難されたケースや、入口ゲートに土のうを設置しても移動されて侵入された事例が報告されています。
理由4.内部事情に詳しい人物が出入りしている
あってはならないことですが、残念ながら工事現場の内部事情を知る者(元従業員、下請け業者、関連業者など)による犯行のリスクは決して低くありません。
彼らは資材の保管場所や現場の警備体制を熟知しているため、外部の第三者よりもはるかに巧妙な手口で盗難を実行するおそれがあります。
見慣れた人物が頻繁に出入りする現場では、不審に思われにくいという点も盗難を助長する一因となり得ます。
工事現場が狙われる手口|盗難事例からみる現場のリスク

国土交通省関東地方整備局が公表した「令和5年度 直轄工事等における盗難等の発生状況」によると、2023年度(令和5年)もさまざまな盗難が全国の現場で発生しており、被害の傾向から工事現場特有の「盗まれやすさ」が浮かび上がっています。
本章では3つのリスクに注目し、実際の事例をもとに解説します。
※なお、「令和5年度 直轄工事等における盗難等の発生状況」で記載している再発防止策(案)は、盗難が発生した状況を踏まえて当該現場で立案された内容の一例(参考)であり、具体的な対策は各現場状況に応じて適宜検討が必要です
事例1.資材置き場で保管していた電線ケーブルが盗難被害に
【概要】 令和4年2月、長野県内の建築工事現場にて、資材置き場で保管されていた電線ケーブル(100m巻×3本など)および撤去済みケーブル(約100kg相当)が盗難被害に遭う事案が発生。 ケーブル類は現場内の台車やトンパック(大型袋)にまとめて保管されており、盗難当時は屋外の資材置き場に設置された簡易シートで覆われていたものの、目隠しとしての効果は限定的だった。 |
【リスク】 ・屋外の資材置き場に高価資材を保管していた ・目隠しのみで監視カメラ等の防犯対策がなかった ・搬出経路に障害がなく、運び出しがしやすい状態だった |
【再発防止策(案)】 ・撤去した有価物(電線ケーブル)は、屋外の資材置場から建物内保管に変更する ・資材置場へ監視カメラを設置する |
事例2.溶接固定された敷鉄板が切断され盗難被害に
【概要】 令和4年4月、茨城県内の道路改良工事現場にて、現場内に溶接して設置されていた敷鉄板10枚が盗難されるという大胆な犯行が発生。 敷鉄板はフラットバーで溶接されていたが、サンダー等で切断された痕跡が確認された。さらに、市道沿いに設置された単管バリケードが何者かによって移動されていたことから、外部からの計画的な侵入が疑われている。 |
【リスク】 ・高額な鉄板が道路沿いに露出した状態で設置されていた ・溶接のみでの固定では侵入を防ぎきれなかった ・現場は無人で監視設備がなく、外部からの搬出も容易だった |
被害を受けた現場では、再発防止策(案)として下記の対策が検討されました。
【再発防止策(案)】 ・溶接箇所の増設や重機などによる進入防止対策の徹底 ・監視カメラを設置し、クラウド型のリアルタイム監視・録画システムを導入 |
事例3.窓ガラスを破られ、現場休憩所内の工具類が盗難被害に
【概要】 令和6年2月、茨城県内の橋梁上部工事の現場において、現場休憩所の窓ガラスが破壊され、内部に保管していたインパクトドライバーやトレンチ、バッテリー類が盗難される被害が発生 休憩所の外観では窓の格子が外され、ガラスが破損しており、何者かが侵入したとみられる。盗難された工具類は室内の作業机や棚などに置かれていた。 |
この事例で明らかになったリスクは、次のとおりです。
【リスク】 ・事務所・休憩所の窓が破壊され、外部からの侵入が可能だった ・工具やバッテリーなどの高価な機材を室内に放置していた ・監視カメラの未設置により、犯行時の様子が確認できない状況だった |
被害を受けた現場では、再発防止策(案)として下記の対策が検討されました。
【再発防止策(案)】 ・貴重品の持ち帰りを徹底する ・休憩所の出入口付近に監視カメラを設置する |
発生してしまった工事現場での盗難事例からみえてきたのは、「高額資材が多い」「無人時間がある」「外部からの侵入が容易」という3つのリスクです。
「 G-cam」導入で盗難犯の逮捕に成功!|有限会社 藤本工務店様
福井県の有限会社 藤本工務店様では、現場管理の効率化と盗難・迷惑行為防止のため、防犯カメラサービス「G-cam」を導入しました。
当初は業務効率化がメインの目的だった「G-cam」の導入ですが、結果的に防犯カメラの力が大きな抑止力となり、不法投棄や資材盗難など現場への被害がほぼゼロにまで抑えられました。特に2025年1月に発生した盗難事件では、「G-cam」が記録した映像が決め手となり、犯人の逮捕に成功。赤外線で暗闇でも鮮明な映像が残せるため、犯行の様子だけでなく車種の特定にまで至りました。
導入の背景 | ・防犯対策が不十分で、過去に盗難や迷惑行為の被害があった |
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導入の決め手 | ・住宅施工に適した価格と機能(初期費用不要・月額9,800円〜) ・350°の横回転、90°の縦回転で死角の少ない撮影が可能 ・遠隔でリアルタイム確認でき、現場の進捗把握がスムーズになる |
導入後の効果 | ・不法投棄などの迷惑行為がほぼゼロに ・盗難発生時、カメラ映像が決め手となり犯人逮捕に貢献 |
さらに現場を遠隔で管理できるようになったことで、月50時間の残業削減にも成功しました。防犯対策と働き方改革の両立を実現した好例といえます。
「治安の悪化を肌で感じるなか、盗難による損失を防ぐためにもカメラは必要経費として前向きに導入を検討すべきだ」と、藤本代表は語ります。
人手不足の時代における業務効率化や若手の採用面でも、「G-cam」のようなツールの活用はプラスに働くとのこと。実際に高校新卒社員の入社にもつながったそうです。
事例の詳細は下記からご覧ください。
>>>G-cam導入で現場管理を効率化し、月50時間の残業削減!盗難犯の逮捕にも貢献した工務店での事例
盗まれてからでは遅い!現場のリスクをカメラで「見える化」しよう!

高価な資材が集中し、夜間や休日に無人となる工事現場は窃盗犯に常に狙われるリスクを抱えています。事例で見たように、簡単な施錠や目隠しだけでは、プロの窃盗団による計画的な犯行を防ぎきれないのが現実です。
防犯カメラの設置や施錠・マーキング・作業員の意識づけなど、できることから始めましょう。
なお、株式会社MIYOSHIがレンタルを実施している「G-cam」は、夜間は自動で赤外線に切り替わり、暗闇でもクリアな映像で24時間体制での監視をサポートします。
初期費用0円、月額9,800円(税別)からレンタル可能で、初期費用を抑えられるため盗難のリスクを「見える化」する第一歩として、導入しやすい点も魅力です。
工事現場の過酷な環境下でもタフな防水・防塵機能で安心の「G-cam」についての詳細は、下記から資料をダウンロードしてチェックしてみてください。
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