無料のクラウド防犯カメラを紹介!仕組みやメリットも解説


防犯カメラをクラウドで使いたいけれど、「無料で使えるサービスはある?」「どんな仕組みで安全なの?」と疑問を感じる方は多いものです。クラウド型は手軽に導入できる一方で、サービス内容や料金の違いを理解した上で選ぶことが大切です。

今回は、クラウド保存の仕組みやメリット、無料で使える防犯カメラサービスをわかりやすく解説します。

クラウド保存できる防犯カメラの仕組み


防犯カメラには、撮影した映像をクラウドサーバーに自動保存できるものがあります。

この映像はスマートフォンやPCから遠隔でいつでも確認できるため、場所を選ばず監視業務が可能になり、大変便利です。

クラウド保存の仕組みは、インターネットに接続できる「ネットワークカメラ」と、クラウド録画サービスを活用することで実現されます。

ネットワークカメラとは、有線LANやWi-Fiなどを介して、単独でインターネットに接続できるカメラのことです。従来のアナログカメラと異なり、カメラ自体にIPアドレスを持ち、ネットワーク経由で映像データを送信できる点が特徴です。

▼ネットワークカメラについて詳しくは
ネットワークカメラの仕組みとは?通信や録画方法、おすすめの使い方を解説

クラウド保存できる防犯カメラのメリット

クラウド保存できる防犯カメラには、従来の録画装置を使用するタイプと比較して、さまざまなメリットがあります。ここでは、クラウド保存タイプの防犯カメラが持つ主な利点について解説します。

どこにいても映像を確認できる

クラウド保存できる防犯カメラの最大のメリットは、インターネット環境があれば、どこからでもリアルタイムの映像や過去の録画データを確認できることです。

パソコンだけでなくスマートフォンやタブレットからもアクセスできるため、外出先や自宅からでも監視業務が可能です。

複数の拠点を管理している場合でも、各拠点のカメラ映像を一括で確認できるため、現地に足を運ぶ必要がなく、監視業務の効率化が図れます。

機器設置が不要

クラウド保存タイプの防犯カメラは、映像を保存するためのHDD(ハードディスク)などの録画装置が不要です。

従来の防犯カメラでは、カメラ本体に加えて録画機器やモニターなどの周辺機器を設置するスペースが必要でしたが、クラウドタイプではそれらが不要となり、省スペース化を実現できます。

また、HDDのような物理的な記録媒体は故障や破損のリスクがありますが、クラウド保存であれば、万が一カメラが破壊されたり盗難にあったりしても、クラウド上の映像データは安全に保管されます。

コスト削減につながる

クラウド保存できる防犯カメラは、初期投資を抑えて導入しやすい傾向があります。

従来のシステムでは録画機器やモニターなどの周辺機器の購入費用が必要でしたが、クラウドタイプではこれらの機器が不要なため、初期費用を大幅に削減できます。

さらに、周辺機器のメンテナンスや保守にかかる管理コストや人件費を抑制できます。録画装置の故障による修理費用や交換費用も発生しないため、長期的な運用コストも抑えられます。

クラウド録画サービスの相場は?


防犯カメラにかかる料金には、カメラ本体の費用以外にクラウド使用料というものがあります。

防犯カメラのクラウド使用料は、一般的に1ヵ月間の保存で月額1,300〜2,000円程度が目安です。

保存できる期間の長さによって料金が異なる点に注意が必要で、7日間保存であれば月額1,000円前後、30日間保存であれば月額2,000円〜2,500円程度が相場となっています。長期間の保存が必要な場合は、それに応じて料金も高くなる傾向があります。

なお、クラウドとはインターネット上で利用できるサービスのことで、クラウド保存が可能な防犯カメラの場合、撮影した映像をインターネット経由でクラウドサーバーに保存しておくことで、離れた場所からでも映像を確認したり、ダウンロードしたりできます。

【主にご家庭向け】無料のクラウド防犯カメラ2選

クラウド保存が可能な防犯カメラの多くは月額料金がかかりますが、なかには無料で利用できるサービスも存在します。ここでは、主にご家庭向けの無料クラウド防犯カメラサービスを2つご紹介します。

famicam(ファミカム)

famicamは、2012年からサービスを開始している画像お預かりサービスで、30GBの大容量ストレージを無料で提供しています。1MBの高解像度画像であれば約3万枚の保存が可能なため、ヘビーユーザーの方にも向いています。

最大の特徴は、メーカーフリーで利用できる点です。バッファロー、パナソニック、エレコム、プラネックスなど、FTPまたはメール送信機能があるネットワークカメラであれば、メーカーや機種を問わず使用できます。すでにお持ちのカメラを活用できるため、初期投資を抑えて始められます。

利用シーンとしては、ペットの見守り(多頭飼いにも対応)、一人暮らしのセキュリティ、簡易的な定点観測などです。

SpotCam(スポットカム)

SpotCamは、台湾ブランドのクラウド型監視カメラサービスです。最大の特徴は、24時間フルタイム循環録画を永久無料で提供している点です。

ただし、無料で保存できる期間は過去24時間分のみで、3日間以上の録画を保存したい場合は有料プランへの加入が必要となります。

ライブストリーミング機能は常時無料で利用でき、スマートフォンやタブレット、パソコンから、いつでもリアルタイムの映像を確認できます。設定も非常に簡単で、専用アプリのガイダンスに従うだけで約3分で完了します。

利用するには専用カメラの購入が必要で、価格は約7,000円からとなっています。カメラ本体の初期費用はかかりますが、24時間の無料録画サービスが付加されていることを考えると、コストパフォーマンスの高い見守りシステムといえるでしょう。

【主に業務用向け・本格的】有料のクラウド防犯カメラ「G-cam」

建設現場や警備会社、イベント会社など、複数の現場を一度に確認したい業務用途であれば、有料のクラウド防犯カメラがおすすめです。クラウド保存ができて、かつ業務用に使いたい、性能が良いカメラを使いたいという場合は、G-camをご検討ください。

カンタン監視カメラG-camは、月額レンタル料金のみで利用可能です。クラウド保存はオプションとなりますが、ローカル保存であれば約1週間分の映像を無料で保存することができます。初期費用は0円で、オプションで半年間分の映像をクラウド保存 することも可能です。

さらに、G-camは最大50m以上の赤外線照射で暗闇でも監視が可能です。周りの光を検知して夜になると自動でモードが切り替わるため、夜間でも監視対象をくっきりと映し出すことができます。

クラウド防犯カメラは業務用なら有料がおすすめ!

クラウド防犯カメラは、遠隔確認や機器不要による省スペース、コスト削減といったメリットがあり、用途に応じて無料・有料サービスを選ぶことが重要です。家庭用であれば無料クラウドを活用する選択肢もありますが、保存期間や機能には制限があります。

一方、業務用途や本格的な監視には、安定性や管理性に優れた有料クラウド防犯カメラが適しています。利用目的や必要な保存期間を整理し、適切なクラウド防犯カメラを選びましょう。

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