- 事務所から約2キロ離れた現場の効率的な管理
- 資材置き場の盗難防止
- 本社や事務所から遠隔で現場の様子を確認できる環境を構築
- リアルタイムで現場へ指示ができることで、現場管理の効率化を実現
三菱化工機株式会社様は、プラント・環境設備等の設計・製作・据付・販売事業を展開する企業です。2024年11月に、エンジニアリング事業のプラント建築現場へG-camを導入いただきました。
今回は、建築現場でのG-cam04の活用方法や効果について、プラント事業本部 建設一部 建設一課 高瀬 様にお話を伺いました。
お客様プロフィール

| 会社名 | 三菱化工機株式会社 |
|---|---|
| 業種 | プラント・環境設備の建設・エンジニアリング |
| 従業員数 | 従業員数:1,017名(2025年3月末日) |
| ご導入サービス | G-cam04 |
事務所から現場まで約2km。現場管理の効率化のためカメラを検討
――三菱化工機株式会社の事業内容について教えてください。
三菱化工機株式会社は、プラント・環境設備等の設計・製作・据付・販売事業を展開しています。プラントとは、「複数の設備をつなげて、エネルギーや製品を生産する大きな工場」といえばイメージしやすいでしょうか。
なかでも私たちのプラント事業本部では、「EPC」と称される、設計(Engineering)、調達(Procurement)、建設工事(Construction)までを一貫して手掛けるプラント事業のエンジニアリングを担っています。お客様が求める能力を備えた設備を設計し、現地で建設工事を行い、完成したプラントを納めるまでが仕事です。
年度によって変動しますが、2025年現在、大規模な建設現場が4ヶ所稼働しています。年によっては、小規模なものを含めると10件近く建設することもありますね。
見積もりや工事計画、現場管理までを一貫して担当するなかで、無事故・無災害でプラントをお客様にお渡しすることが私たちの任務です。
――G-cam04を導入したきっかけについて教えてください。
現場管理業務の効率化のため、現場の状況をリアルタイムで把握できるWebカメラの導入を検討しはじめたのがきっかけです。
というのも、今回の現場ではお客様の敷地内にプラントを建設しているのですが、敷地面積が広いため仮設事務所と建設現場が約2kmも離れている状況でした。
そのため事務所から現場の状況が全く見えず、現場確認には車で4〜5分かけて移動する必要があったのです。これほど事務所と現場が離れているのは、私たちにとっても初めての経験でした。

カメラの検討時には、まず建設機械のリース会社に問い合わせて見積もりを取ってみたのですが、予算を超えてしまう製品が多く、納得のいく商品になかなか出会えませんでした。より条件に合うカメラを求めてインターネット上でも情報収集していたところ、見つけたのがG-camです。
G-camの資料請求をしたところ、MIYOSHIから公開カメラのアカウントとパスワードを案内してもらえました。MIYOSHIのWebサイト上で、公開されている実際のカメラ映像を事前に確認することができたので、画質にも納得したうえでトライアルの申し込みに進むことができました。
>>>G-camの「公開カメラ」で実際の画質をチェックしてみる<<<
――G-cam04導入の決め手になったのはどのようなポイントでしょうか。
決め手になったのは「設置のカンタンさ」と「手頃な価格」です。
SIMを内蔵しているため通信関係の複雑な配線がなく、届いてすぐに自分たちで取り付けできるところが魅力だと感じています。本当にコンセントをつなげば使えたので、設置に手間がかからず助かりました。

また、初期費用が要らず月額のみ(9,800円/月〜)でレンタルできる手頃な価格設定も後押しになりました。1週間の無料トライアルもあったため、現場で使い勝手や動作を確認したうえで導入を決定することができました。
なお、当社では近年現場のDX化に取り組んでいます。そのため今回現場へのカメラ設置に関して社内の反対意見もなく、導入までスムーズに話が進みました。
遠隔で現場の状況を把握!事務所や本社から的確な指示が可能に
――実際に使用してみて感じたG-cam04の導入効果を教えてください。
期待していたとおり、事務所や本社などから現場の進捗状況をリアルタイムで把握できるようになりました。現場の担当者から電話で相談を受けた際にも、G-cam04の映像とあわせて状況を確認することで的確な指示ができています。
普段の進捗管理はもちろん、雨や強風といった悪天候の際にも現場管理の効率化を実感しました。現場のクレーン作業の状況なども遠隔で確認しておけば、天候をふまえて作業中止の指示を迅速に出せます。

また、カメラは定点で現場の進捗を常に記録しているため、報告書の作成にも役に立ちます。G-cam04の映像履歴を使用することで、わざわざ報告書用の写真を撮影する手間もなくなりました。
――導入当初には想定していなかった、意外なメリットはありましたか?
現場管理以外にも、社内の情報・ノウハウ共有に役立っています。
以前、大型機械の陸揚げから据え付けまでの一連の作業を実施した際、珍しい作業だったため社内で注目が集まっていたのです。そこでG-cam04のカメラ映像のURLを社内で共有したら、多くの関係者が作業を見守っていました。G-cam04を導入していなければ、ここまで多くの目でリアルタイムに現場の様子を確認することは不可能でした。
普段も、現場担当者以外の社員が、時折作業の進捗をカメラで見守っているという話を聞きます。
業務効率化と盗難対策、いずれの効果も実感
――G-cam04は、具体的にどのように活用していますか?
2024年の導入当初は2台お借りしていました。広大な建設現場の全体を把握できるよう、付近の建物の高所など現場を俯瞰できる場所に設置し、主に現場の進捗管理と安全管理に活用していました。
その後2025年には、事務所が現場の近くに移設されたのですが、安全管理のためG-camによる見守りは継続しています。資材置き場にした事務所跡地を監視するために、さらに1台追加しました。

現在合計3台が稼働しているのですが、Web画面上で同時に映像を確認できるようにMIYOSHI側でアカウントを設定していただきました。現場の状況にあわせて、臨機応変に対応してもらえるので助かります。
――追加の1台も、期待していた効果は得られましたか?
追加でレンタルした資材置き場のG-cam04は盗難対策目的で設置したのですが、これも十分な効果があると感じています。過去に同じ敷地内で機材が盗難される事件があったと聞いているのですが、G-cam04を設置してからこれまで盗難は発生していません。
カメラの存在自体が、盗難などの犯罪行為の抑止力になっているのではないでしょうか。万が一盗難被害に遭っても、G-cam04の映像があれば証拠として活用できるため安心感があります。
G-cam04で現場の進捗管理もコミュニケーションも円滑化
――現場の目線で、G-cam04はどのように活用できそうですか。
実際に建築現場でG-cam04を使ってみて、下記3点の目的で活用するのが効果的かと考えています。
1.進捗管理の効率化
2.安全管理の徹底
3.現場コミュニケーションの円滑化
管理者が離れた場所にいても、リアルタイムで現場の進捗状況を確認しつつ、悪天候などの危険がある場合には迅速な指示が出せます。電話だけで連絡を取っていた頃に比べて、口頭だけでは伝わりにくい状況をカメラ映像で正確に把握できるようになったので、コミュニケーションが取りやすくなりました。
なお、G-camはインターネット上でカメラ映像の共有ができるので、クライアントにも現場の状況をご確認いただけます。クライアントにも映像を開示することで、カメラ設置の許可を得やすくなるケースもありますし、何よりクライアントに安心をご提供できるのは大きなメリットです。
――今後、どのようにG-cam04を活用していきたいですか。
今回のように、進捗管理の効率化や安全・防犯対策が必要な現場があれば、今後も継続して導入を検討していきたいです。建築現場のDX化の一環としてG-cam04を導入することで、現場の働き方変革にも役に立つと考えています。
とはいえ、私たちのようなプラント建設現場は機密情報も多いため、クライアントからカメラ設置の許可がおりないケースも多々あります。その点、一般的な建築現場や施設では、より許可が取りやすいはずです。進捗管理や安全・防犯対策が必要な現場がある企業では、今回の私たちのケースと同様に効果が出る可能性が高いと思います。
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