株式会社キタムラ建設様 G-cam04の導入が、建設現場における「従業員の休日稼働の減少」と「防犯対策」に貢献した事例

導入の目的
  • 安全のため(悪天候時、現場監督は休日出勤までして現場の安全確認をしている状況であった)
  • 現場スタッフの業務効率化のため(特に都心は現場事務所と現場が離れており、事務所から現場の様子がわからないことが多い)
  • 防犯対策のため(建設現場全体の課題である資材や工具の窃盗、不審者の現場侵入)
導入した効果
  • G-cam04の導入により、強風や大雨の際の現場監視が遠隔で可能になり、休日出勤が減少した
  • 現場事務所にいながら現場の様子がわかるため、連絡を取る際の手間が減り、業務効率があがった
  • カメラの設置により不審者の侵入を抑止し、万が一の場合は捜査にも活用できる

大阪に本店、東京に本社を置く株式会社キタムラ建設様は、大型店舗、マンション、ホテル、遊戯施設などの新築、改修、営繕や不動産開発を実施している総合建設業・一級建築士事務所です。
今回は工事部 部長 加藤伸一朗様に、G-cam04の導入の経緯や効果についてお話を伺いました。

お客様プロフィール

会社名株式会社キタムラ建設
業種総合警備業
従業員数43名(2024年10月時点)
ご導入サービスG-cam04

建設現場全体の課題である「休日出勤の多さ」や「現場への不法侵入や窃盗」を解決したかった

ーー株式会社キタムラ建設様の事業内容を教えてください。

当社は元々奈良で1929年に創業し、関西地区で地固めをしたのち、2019年に東京に進出しました。
大型店舗様がメインのクライアントで、大阪で培ってきたノウハウを活かし、ホームセンターの設計、建設を中心に事業をしています。
ありがたいことに、東京・大阪以外にもクライアントが広がり、売上は昨年度の約80億円から今年度は約1.2倍増の100億円を見込んでいます。工事部には、工事現場の担当者やそれを統括する社員が所属しています。


ーーG-cam04を導入する前の課題や導入目的について教えてください。

建設現場は安全が第一です。その安全を守るため、現場監督は休日であっても常に現場のことを考えています。風が強い日に現場の資材が飛ばされていないか、足場が倒れていないかなど、とにかく気が気ではない。ですので、悪天候の日に現場監督が休日を返上して現場に安全確認に行くなんてざらにあります。働き方改革の視点でも改善すべきことであり、対策ができないかが課題でした。

そして働き方改革の話と少しつながりますが、従業員の業務効率に関しても課題がありました。都心の建設現場は、建設事務所と建設現場が離れていることが多いのです。事務所にいると、連絡をしない限り現場のことはさっぱりわからない。連絡手段は電話が主ですが、現場の作業員は忙しく、なかなか電話をかけることもできないです。その結果、現場監督は様子を見に事務所と現場を何度も往復することが多く、時間を割いていました。

最後に、防犯についての課題もお話しします。
弊社だけではなく建築現場全体の課題として言えることですが、建築現場は現場自体に施錠をしているわけではないので、夜中に侵入してくる人がいます。
また、最近は特に銅の値段が値上がりしたこともあり、電線・銅・材料や工具の盗難が増えています。盗難は、どの現場でも深刻な問題です。現場で使用する工具には高価なものがあり、盗まれるとかなりの損害です。資材も工具も持ち帰ることが難しく、現場に置いて帰るしかないため、盗難事件の発生を防ぐのは簡単ではありません。
誰が盗んだのかの手がかりもなく、盗難事件があったときは泣き寝入りをするしかなかったのです。

カメラの導入を考えていたときに出会ったG-cam04。設置が簡単で、耐久性もあり、建設現場に最適だと感じた

ーーG-cam04を導入した経緯を教えてください。

大阪本店でカメラを建設現場に設置した事例があり、その様子を画像で見せてもらいました。そのカメラは家電量販店で購入した簡易的なものではあったのですが、その事例を知り、「現場にカメラをつける」ということに興味を持ちました。

タイミングを同じくして、社内の人間からG-cam04の存在を聞きました。市販のカメラは風雨が心配だったのですが、G-cam04は防塵と防水の加工がしっかりされていると聞き、それなら現場につけても問題ないかと思ったのです。
当社は現在、江戸川区でホテルの建設を担当させていただいており、社内で検討した結果、その現場に2024年7月からお試しでG-cam04を2台つけることになりました。

ーーG-cam04の機能でどのような点が良いと感じましたか。

良いと思ったのは次の4点です。

  1. 設置が簡単であった
  2. Wi-Fiがなくとも画像の転送が可能
  3. 画像が綺麗である
  4. 雨風に強い

まず1つ目についてです。G-cam04はとにかく設置が簡単でした。
マニュアルをいただいたので、それを見ながらさくさくと現場の設置と画像を確認する媒体への接続ができました。
マニュアルもわかりやすいし、ブラウザでログインするだけで設定も簡単だったので、スマートフォンが扱える人であれば問題なく設定できると思います。

▲実際のマニュアルから一部を抜粋

2つ目は、G-cam04はWi-Fiがなくても画像の転送ができるということです。
建設現場にはなかなかWi-Fiの環境がないのですが、Wi-FiがなくてもG-cam04の画像がスマートフォンやパソコンで閲覧でき、とても助かりました。

3つ目は、G-cam04は画像が綺麗なことです。
G-cam04は建設現場に対応している専用のカメラなので、大阪本店で設置している市販のカメラとはやはり画像が違い鮮明です。

最後に、G-cam04は雨風にとても強い。
G-cam04の設置を開始した7月は、降水量がとても多く、雨ざらしのところに設置していたので心配をしていましたが、全く問題なく稼働していました。コンセントの防水さえしっかりしていれば、大雨が降っても大丈夫です。これは、雨ざらしの現場が多い建設現場にとってはとてもありがたいことです。

▲G-cam04は屋根がない場所に設置されているが、雨に濡れても全く問題なく稼働している(実際にG-cam04が設置されている様子)

従業員の会社用スマートフォンにG-cam04の画像を転送、業務の効率化を図る

▲現場の足場にG-cam04が設置されている

ーー現在、『G-cam04』をどのように使用されていますか。

現場に設置されている2台のG-cam04の画像は、従業員が所持している会社用スマートフォンで閲覧できます。現場にいない従業員でも現場の様子が確認でき、安全確認や業務の効率改善に役立っています

▲現場の様子を遠隔で確認できる(イメージ)

また補足ですが、当社はG-cam04を現場の従業員を監視する目的で活用していません。あくまでも、現場の安全、作業効率化、防犯のために使用しています。

ーー今後は『G-cam04』をどのように使用していきたいですか。

G-cam04の集音機能は建設現場ではとても使えると思っています。
今後、建設事務所にモニターを設置し、G-cam04と繋いでおけば、現場の音が建設事務所にいても聞こえます。起きてはならないことですが、万が一事故や怪我のトラブルが起きた際、現場にいる従業員が助けを呼ぶためにカメラに向かって叫べば、事務所へ迅速に助けを要請できます。今までは電話で連絡するしかなく、時間のロスが出ていたので、集音機能は今後使っていきたいですね。

従業員の業務効率化にG-cam04が大いに貢献。今後の活用アイデアも広がる

ーー最後に『G-cam04』導入後の効果を教えてください。

まず、確実に従業員(特に現場監督)の休日出勤が減りました
悪天候の際、遠隔地からでも現場の様子がわかるため、わざわざ行かなくても確認でき、現場監督が休みの日に現場へ何度も行く必要がなくなりました。
これは、働き方改革の観点から言ってもかなり大きな業務環境の改善です。

また、業務効率もあがりましたね。
現場監督が事務所で作業をしているとき、以前は現場の様子が気になり、現場と事務所を往復していましたが、G-cam04を設置して往復することが減りました。
G-cam04の映像を見れば、「誰かが尋ねてきた」「搬入車が来た」などの現場の様子がわかります。以前は電話でやりとりをしながら業務をしていたことが、今は現場監督が現場の様子を確認しながら業務ができるので、業務効率はかなり上がりました

最後に防犯について。
今後、窃盗や不法侵入が発生した場合は、追跡材料としてG-cam04の映像が使えます
特に窃盗は、映像があれば盗んだ人を追跡することも可能です。高価な資材や工具が盗まれても泣き寝入りせずに、警察に捜査をしてもらえます。

▲存在感のあるG-cam04が侵入者の抑止力になる

建設業界は「働き方改革」というものが無縁だと思っていたんです。AIが進歩しているこの時代でも、この仕事はやはり人の手が必要なものです。大きなものを造るわけですから、それなりにリスクはある。ですので特に現場監督は雨の日も風の日も、自分の担当している現場のことが気になり、休みなんて取れないわけです。大変な仕事ではあるものの、自分たちが造ったものが長く残り、多くの方々に愛されていくので、そこに大きなやりがいを感じている人たちがたくさんいる。
安全、業務効率化、防犯対策は建設現場すべての課題ですが、この課題がG-cam04で緩和されていくと思っています。