株式会社 広島ホームテレビ 様 設置も撤収もカンタンなのに、遠くの文字も見える!イベント中継でG-cam04を活用したテレビ局の事例

導入の目的
  • 最大6会場で実施される甲子園 地方大会の試合中継で、BSOのカウント業務を効率化するため
導入した効果
  • 現地に行かずともBSO記録ができるスキームを確立
  • BSOカウントスタッフの会場への移動時間を片道最大2時間削減

広島の魅力を見つけ、伝え、つなげる「地域プロデューサー」として、テレビを中心としたさまざまなプラットフォームで情報を届ける株式会社 広島ホームテレビ様。2025年度夏の甲子園 地方大会では、広島県地区の試合配信におけるBSO(ボール・ストライク・アウト)のカウントにG-cam04をご活用いただきました。

今回はG-cam04の活用方法や効果について、報道制作局 映像技術部 上田浩司様にお話を伺いました。

お客様プロフィール

会社名株式会社 広島ホームテレビ
業種テレビ放送業
従業員数115名(2024年1月1日時点)
ご導入サービスG-cam04

過密スケジュールの甲子園 地方大会。配信業務の効率化が課題に

ーー株式会社 広島ホームテレビ様の事業内容の詳細を教えてください。

株式会社 広島ホームテレビは、広島県を放送対象地域とするテレビ朝日系列の放送局です。「魅力ある地域づくりへの貢献」を掲げ、ニュース・情報番組・バラエティ番組など、幅広いジャンルの番組を制作・放送しています。

なかでも私たちが所属する報道制作局は、主に広島県内の出来事に対して生中継や取材を行い、編集・放送までを担当するセクションです。「視聴者が知りたい情報を、正しく、迅速に届ける」ことが使命だと思っています。

ーー配信をご担当された「バーチャル高校野球」の詳細を教えてください。

バーチャル高校野球は、株式会社 朝日新聞社と朝日放送テレビ株式会社が共同で運営する高校野球の総合情報サイトです。

地方大会から甲子園の決勝まで、動画中継や試合速報、都道府県別のニュースなど、高校野球に関するさまざまな情報を掲載しています。夏の甲子園では、全49地方大会で1回戦から全国大会までの3,000試合以上を網羅して配信。この地方大会の配信は、各地方の放送局が担当しています。

ーー「バーチャル高校野球」のリアルタイム配信を実施するにあたって、課題となった点を教えてください。

とにかく試合数が多いため、配信業務の効率化が課題でした。社内の体制変更により、今回の2025年度大会から急きょ報道制作局が「バーチャル高校野球」の配信を担当することになったのです。

配信では、予選から決勝までの全試合の映像を、リアルタイムかつBSOの表示もつけて納品する必要がありました。広島県はチーム数が多く、2025年度は連合を含む90校85チームが参加。最大6会場で同時に試合を実施する日程もあるなど、とにかくスケジュールが過密でした。

そのうえ、会場は県内に分散しており、遠いところでは放送局から片道2時間かかる場所も。朝早くからスタートする試合もありますし、移動には渋滞も考慮する必要があります。そのため、BSOをつけるスタッフを各会場に配置するのではなく、放送局で一括して対応することで業務を効率化したいと考えました。

屋外カメラのタフさと、高い映像クオリティをあわせ持つG-cam04

ーーG-cam04を導入することになった経緯について教えてください。

BSOの記録を放送局で一括して対応するには、各会場のスコアをリアルタイムで把握できるカメラが必要でした。

インターネットでレンタルの監視カメラを探していたところ、MIYOSHIのG-camを見つけたのがきっかけです。公式ホームページに掲載されていたサンプル映像を見て、画質に惹かれました

1週間のお試しレンタルが利用できるということもあり、申し込みに踏み切りました。問い合わせ時のレスポンスの早さや、対応の丁寧さも好印象。これはカメラ導入後のフォローでも変わりませんでした。特に、当時は急に中継を担当することになり困っていたので、迅速な対応がありがたかったです。

ーーG-cam04導入の決め手になったのはどのようなポイントでしょうか。

最大の決め手は「遅延の少なさ」でした。リアルタイム配信は試合の進行にあわせてBSOを記録する必要があるため、とても重視していたポイントです。

中継映像の遅延が1.7〜1.8秒で、BSO記録用の映像もそれに合わせる必要がありました。その点、G-camは中継映像とも遜色がない遅延の少なさだったため、今回の用途にぴったりでしたね。

自前の三脚で設置することも。電源コードのみで配線スッキリ

また、「使い勝手のよさ」も決め手のひとつです。会場は屋外のため過酷な環境ですが、IP66相当の防塵防水機能を備えたG-cam04は、雨やホコリを気にせず使えるタフさがあります。2025年度の中継では、熱暴走を起こすこともありませんでした。

解像度も期待以上です。問題なくスコアボードを読み取れる画質で、ズームの性能も良好。引きの状態で撮っても拡大して文字を確認できるほどの解像度でした。広く俯瞰できるようなシチュエーションで、より力を発揮できるカメラだと思います。

他社製品もいくつか使用したことがあるのですが、屋外で使えるカメラで、この画質のクオリティが出せるものは貴重です。

録画映像は最大で400万画素。遠くの文字までしっかり見える

ちなみに、使いやすい価格設定も魅力でした。甲子園 地方大会の配信は期間限定のイベントのため、初期費用なしで月ごとに9,800円(税別)〜レンタルできるG-camの仕組みは非常に便利です。

設置はカンタン。現場カメラマンの横にポンと置くだけ

ーー実際に地方大会の配信では、G-cam04をどのように活用されましたか。

2025年度の地方大会では最大6会場で試合を実施したので、レンタルしたG-cam04も6台です。会場には当局のカメラマン1名が撮影に向かうのですが、その際にG-cam04を持参してもらっていました。

中継時には、カメラマンの横にポンと置くだけです。画角はレンズ横回転最大350°、縦回転最大90°と広く、遠隔で操作ができるため細かい調整は放送局で対応していました。

画角は遠隔でも調整可能。会場を俯瞰できる位置に設置するのがおすすめ

G-cam04にはモバイルSIMとルーターが内蔵されているため、面倒な配線も不要でインターネットに接続できます。コンセントに接続するだけで使用できるため、毎回の撤収もカンタン。現場のカメラマンの手間が少なく済みました。

カメラ映像で試合のBSOを記録。会場への移動時間を大幅削減

ーー実際にG-cam04を使用してみて、イメージどおりの効果が得られましたか。

片道で最大2時間かかる会場への移動時間を削減できたことで、カメラ導入の目的である「人員配置の効率化」が果たせました。大会期間中は各球場で行われる50試合以上を配信したため、相当な移動時間の削減になったと思います。


最大6会場の同時中継。G-camを活用して、BSO記録は放送局で一括で対応

今回2025年度が当部にとっての初めての地方大会中継でしたが、G-camを活用することでBSO記録を含めたスムーズな配信スキームを確立できました。2026年度以降の夏の甲子園 広島県の地方大会配信も、磐石の体制で対応できると確信しています。

タフなボディできれいに記録。災害時の定点監視への活用も

ーー今後はG-cam04をどのように使っていきたいですか。

タフなうえに十分な画質があるG-camは、今後の夏の甲子園 広島県の地方大会のリアルタイム配信はもちろん、大雨などの災害時の撮影にも役立つと考えています。

所有しているポータブル電源と組み合わせて、ビルの屋上などに設置することで、定点かつ長期スパンの観測に活用できそうです。MIYOSHIにも、太陽光パネルとセットになったバッテリー「ソラセル」のレンタルがありますよね。設置方法もシンプルなので、ビル所有者への設置の許可も比較的取りやすいでしょう。

撮影用の機材を借りるよりも、はるかに手頃な価格設定もうれしいポイントです。とにかく多くの地点で映像を集めたいときに活用してみたいですね。

さらに、MIYOSHIは発送も迅速です。平日15時までに注文すれば当日発送してもらえるため、スピード感が必要なこの業界にとっては非常に助かります。今後もカメラが必要になったら、すぐにご相談したいです。