株式会社アイダ設計様 大切なのは「どう活用するか」。G-camが業務の生産性を向上させた建設現場での活用好事例

導入の目的
  • 数多くの担当現場の様子を一度に把握して業務効率を上げるため
  • 近隣クレームを未然に防ぐため
  • スタッフの移動距離を減らすため
導入した効果
  • 全ての現場の様子が一度に把握できるようになった
  • スタッフの移動距離が減った
  • 効率的に指示が出せることで、近隣クレームを未然に防げる
  • 報告書作成、工程確認にカメラ画像が活用でき業務効率が上がった

埼玉県上尾市に本社を置く株式会社アイダ設計様は、日本全国に91店舗の支店を構える戸建てを中心とした建設会社です。お客様の夢を叶える「いい家づくり」にこだわり、家づくりに携わる全ての社員の方が能力を最大限に発揮できるよう、日々努力されています。
そのためには業務の効率化を図り、生産性を上げることが必要不可欠です。今回、G-camを活用してさまざまな業務効率化に取り組まれているアイダ設計 建設部新潟エリアの課長時田様、事務担当の本間様にお話をお伺いしました。

お客様プロフィール

会社名株式会社アイダ設計
業種建設業(主に戸建て)
従業員数1,172名(2024年3月時点)
ご導入サービスG-cam

距離や天候など、新潟エリアならではの特徴から長距離の移動を余儀なくされ、業務を圧迫していた

ーー株式会社アイダ設計 建設部新潟エリア様の詳細を教えてください。

時田様:弊社は主に戸建ての建設を実施しています。私が所属する建設部新潟エリアは、新潟県全域の施工管理を担当しています。多くは木造住宅で、分譲住宅が8割、注文住宅が2割といったところでしょうか。営業所には統括の私と現場管理スタッフ2名、事務を担当している本間の4名がおります。この4名が現場の管理を行っています。

ーーG-camを導入する前の課題について教えてください。

時田様:当営業所は新潟県全域の現場を担当しています。北は村上市から南は上越市、二つの市は直線距離で約200km離れています。現場管理スタッフは、その間にある新潟市の営業所を起点にして日々現場を訪問し、日によって往復300kmほどの距離を移動しています。移動は致し方ない部分もあるのですが、業務効率化のためにも移動の距離や回数は極力減らす必要がありました

そして、天候についても新潟独自の課題があります。冬は特に雪が多く、高速道路の封鎖や道路の凍結なども頻繁にあります。そうなると、移動に時間がかかったり危険をともなったりすることもあります。

さらに、これも新潟ならではの特徴ですが、新潟県は南北に長いのでエリアによって天気が全く異なるのです。事務所周辺は晴れているけれど、別のエリアでは風が強い、さらに別のエリアは雪が降っているといったこともあります。そうなると、予想もできないことがよく起こります。強風が吹いて飛散物がある現場、雪で作業ができない現場などのトラブルに直面することがあるのです。

また、天候とは関係ないのですが現地の様子がわからないため、近隣の方にご迷惑をおかけしたこともありました。例えば、弊社の作業車を路上に停めていて近隣住民の方の交通を妨げてしまうことなどです。そういった事例で、特に近隣の方にご迷惑をおかけした場合は現地に行かなければなりません。

さらに、木造業界ならではのことですが、木造業界の職人さんはいくつもの現場を掛け持ちしていることが多く、職人さんがいつ現場に入るかを把握することが大変なのです。確認事項があるときになかなかつかまらないこともよくある。

「距離」「天候」「木造業界ならではの働き方」から、現場の管理に多くの課題があるのですが、この課題にさらに現場の数という数字が掛け合わされます。大変ありがたいことに、弊社は多くのお客様から戸建て住宅の建設のご依頼をいただいております。私は管理者として同時に30件ほどの現場の管理を担当しています。お客様の人生に関わる「家」の建設を任せていただいているからこそ、一つ一つの現場を大切に、全ての現場の施工に滞りがないようにしたい。そう思っていますが、全現場の管理が難しく、試行錯誤をしている状態でした。

本部の指示で導入したG-cam。はじめは不安な気持ちのほうが大きかった


ーーG-camを導入した経緯を教えてください。

本間様:私は2022年にアイダ設計に入社しましたが、そのときはすでにG-camが当たり前にありました。ない時代があったことが信じられません。

時田様:2021年の春頃でしょうか、本部から指示があってG-camを導入することになりました。残業を減らすことが目的だったかと思います。
現場にカメラを入れること自体が初めてだったこともあり、カメラと聞くと設定が難しそうで、そのときは正直申しますと不安な気持ちのほうが大きかったです。ただ、その不安は良い意味で裏切られ、設置は思いのほか簡単でした。ネットワークの設定が不要でしたので、設置をしたらすぐに現場の様子が見られました。G-camの設置に関して、特に難しいなどの意見が出たことはないですね。

G-camの映像を毎朝見る習慣をつけると、業務が驚くほど楽になった

ーーG-cam設置後のエピソードを教えてください。

時田様:当たり前の話ですが、カメラを設置しても活用しないと何の役にも立ちませんよね。カメラがそこにあるだけの状態です。はじめは、G-camをどのように活用していいのかもわからず、そういった状態だったんです。
しかし、このままではだめだと、ある日考え方を変えてみました。せっかくG-camがあるのだから活用してみようと思ったのです。

ただ、先ほども申し上げた通り、カメラを設置したことが初めてだったので、そもそもどのように活用すればいいのかわかりませんでした。ですのでまずは簡単にできることとして、朝仕事を始める際に、事務所から確認できるG-camの映像を全てのぞいてみることに。数日続けていくと、それが習慣になり、G-camに映る現場の様子を見ることで、気がつくことが増えていきました。
「作業の進捗状況」だったり「現場の天気の状況」だったり、はじめはそういったことでした。そのうち、「現場に停められている作業車が近隣の方の邪魔にはなっていないか」や「どの職人さんが今現場に入っているか」なども把握ができるようになり、G-camの映像をもとにして、現場に指示を出しやすくなりました
「ああ、なるほど」と、そのときスッと腹落ちしたんです。こうしてG-camを活用すれば現場の管理がしやすくなる。使ってみないとわからないものですね。

そうなると、もっとG-camを活用する方法はないか、と考えるようになりました。
例えば、上棟などの作業の節目には会社に報告書を出します。以前は報告書のために現場に行き撮影をしていたのですが、今では撮影に行かずともG-camの映像が活用できていて便利です。

▲G-camの活用シーン(撮影場所:新発田市東新町の現場)

さらに、私どもはお客様の大切な「家」の設計を任せていただいています。当たり前ですが絶対に工程の不備があってはならない。「断熱材を入れているか」などの確認は、工程が終わってからではできません。しかし、G-camの映像は作業の記録動画としての活用法もあると気がつき、それからはG-camの映像を使って確実に工程を守っているかの確認もしています。

ーー導入後のサポート体制はいかがですか?

本間様:弊社はお客様からお任せいただいている現場がとても多く、お借りしているG-camの数も多くあります。多くの現場の住所を把握することがとても難しく、施工期間も全部違うので、G-camのレンタル期間もバラバラです。自分一人でこれらの管理をすると、とても大変なのですが、MIYOSHIのサポート担当の方に助けられています。
まず、一番助かったのが誰が見てもすぐにわかるG-camの管理リストをすぐに送っていただいたことです。そのリストに設置場所の住所、設置台数、レンタル期限などが一覧で掲載されており、カメラの管理が簡単にできます。

また、入社直後は契約のこと、金額のこと、請求のことなどもわからないことばかりでしたが、それらもサポート担当の方が、いつ、どのような作業が必要かを教えてくださりました。
わからないことがあったら電話で丁寧に説明してくださるので、本当にありがたいです。

こういったメーカーさんって、担当の方がいらっしゃらず、わからないことは自分で調べてコールセンターに電話するケースもあると思うのですが、MIYOSHIさんは本当にサポートがきめ細やかです。
以前、G-camが壊れたことがありましたが、サポート担当の方に連絡をしたら壊れた機器を返送する前にすぐに新しいカメラを送ってくださいました。遠くの現場ですぐに行くことができず困る物だったので助かりました。

▲MIYOSHIは電話サポートにも力を入れている

G-camをうまく活用できれば、業務の生産性が上がる

▲建設中の現場を守るG-camは、なくてはならない存在(新発田市東新町の現場)

ーーG-cam導入後の効果を教えてください。

時田様:現場の管理スタッフが現場に行くことを最小限に抑えることができた。まずはこれですね。G-camの映像から、現場の様子がわかるので、近隣住民の方にご迷惑をおかけする前に対策ができるようになりました。
次に、今の話とかぶることもあるのですが、私の業務についてです。毎朝G-camの映像確認を習慣化したことで、全ての現場の様子が把握できるようになり、的確な指示が出せるようになりました。「G-camがないときは、どうやって現場の様子を把握しようとしていたのだろう」と思うぐらいですね。

そして、報告書の作成や工程の確認が効率的にできるようになりました。業務の効率化をしたことにより、生産性は上がったと思います。

大前提としてG-camは便利な物です。それを見越して会社もG-camの設置を検討してくれました。ただ、こういったツールは使う側の考え方次第で活用の幅が広がりますよね。G-camがあることで、「できることは何か?」「どうすれば仕事の効率化につながるか?」を考えることが必要です。私は「今ある資源をどのように使うか」がとても大切だと思っています。
家を建てることは大きな決断で、私はそんな大きな決断をされたお客様からお預かりした現場を大切にしたいと考えています。お客様の想いを実現するために時間を使うべきだと思っており、簡略化できる作業は簡略化をしていくことが必要です。
そのためにG-camの活用は不可欠であり、今後アイダ設計の他の営業所にも活用事例を伝えていきたいです。

ーー最後に、当社に向けてメッセージがありましたらお知らせください。

本間様:「G-camがなくなったらどうなるんだろう」と、ないことが想像できないぐらい、業務において必要な物だと思っています。カメラメーカーはたくさんあると思いますが、私はサポート体制も含めてぜひMIYOSHIさんに今後もお願いしたいです。いつも快くサポートをしてくださっていて、担当の方を本当に信頼しています。

時田様:今までお話しした通り、G-camを活用したことにより、業務の生産性が上がりました。今ある資源を使っていかに業務の効率化をするか、ということをG-camで実践できました。
G-camは短期間でのレンタル契約も可能ですので、一つの現場を担当するのが3〜4ヵ月程度である工事・建設現場にはとても相性がいいと思います。現場ごとにカメラを取り付ける、外すを繰り返す我々にとって、都度レンタルできるG-camの契約形態はとてもありがたいです。今後も新しい活用方法を考えていきたいです。