広角カメラとは?メリット・デメリット、選び方を解説
通常よりも撮影範囲が広い広角カメラは、全体を俯瞰して撮影できるため、風景撮影から人物撮影まで幅広く対応しています。また、防犯カメラ・監視カメラにも広角カメラが使われています。
そこで今回は、広角カメラとは何か、メリットやデメリット、選び方を解説します。
目次
広角カメラとは
広角カメラとは、通常のカメラよりも撮影範囲が広い防犯カメラを指します。
防犯カメラのレンズには、「標準レンズ」「ズームレンズ」「広角レンズ」「望遠レンズ」など、いくつかの種類があり、レンズによって、映せる範囲(画角)や焦点距離が異なります。
広角レンズは焦点距離が短く画角が広いため、通常よりも広い範囲を撮影・監視することが可能です。
広角カメラの特徴
広角レンズは、画角が63度前後、焦点距離が35mm以下のものを指すのが一般的です。
なかには画角75度前後、焦点距離24mm以下の超広角レンズもあります。
広角レンズを使用した広角カメラは、ピントの合う範囲が広いため、広範囲の映像を鮮明に記録することができます。屋外の風景撮影から室内での人物撮影まで、幅広く対応できるのがメリットです。
標準カメラとの違い
標準カメラは、画角47度前後、焦点距離は50mm程度のレンズを使用した、防犯カメラとしては最も代表的な種類です。
標準カメラは撮影範囲が狭いため、玄関や駐車場などの限定的な場所の防犯・監視に適しています。
対して、広角カメラはピントが合う範囲が広いため、撮影範囲全体をしっかりと撮影することができます。
ズームカメラとの違い
ズームカメラは、広角カメラと違い、焦点距離を自由に変化させられるズームレンズを使用しています。
例えば、35~50mmのズームレンズを使用したズームカメラなら、カメラと被写体の距離を保ったまま、焦点距離を変えながら撮影することができます。
望遠カメラとの違い
望遠カメラは、画角が24度前後、焦点距離が100mm以上ある望遠レンズを使用しています。
望遠カメラは画角が狭い代わりに、遠方にある対象物もしっかりと撮影できるのが特徴です。
対して、広角カメラは遠くではなく広範囲を撮影するのに向いています。
広角カメラを設置するメリット
広角カメラは通常のカメラよりも広い範囲を撮影できるため、防犯カメラ・監視カメラとしても活用されています。
ここからは、防犯対策や監視を目的として広角カメラを設置するメリットを紹介します。
死角が少なくなる
広角カメラはピンポイントで撮影するのは不向きですが、画角が広く、全体の映像を俯瞰して撮影できるため、死角を少なくすることができます。
広い範囲を撮影できる広角カメラなら、万が一の事故や犯罪時にもその現場を映像に残せる可能性が高く、証拠として提出することが可能です。
カメラの死角について詳しく知りたい方は「防犯カメラの死角に注意!カメラの選び方や配置のコツ」を参考にしてください。
コスト削減になる
広角カメラは広い範囲を撮影できるカメラなので、防犯カメラを設置する台数を減らすことができます。
設置台数を減らすことは、防犯カメラ本体の購入費用を削減できるのはもちろん、メンテナンス費用や電気代なども抑えられるため、コスト削減につながります。
広角カメラのデメリットや注意点
広角カメラは、広範囲の撮影に適したカメラなので、ピンポイントの撮影には適していません。
また、広角カメラは望遠カメラとは違い、遠くにある被写体は不鮮明になりやすいため、どんなカメラを使用するかは用途に合わせて選ぶ必要があるでしょう。
ほかにも、広角カメラは広範囲を撮影できるのがメリットですが、場合によっては必要以上の範囲を撮影してしまう可能性があります。設置場所によっては、プライバシーへの配慮が必要となるので注意しましょう。
防犯カメラ・監視カメラのプライバシーについては、「防犯カメラ・監視カメラの映像は個人情報にあたる?設置時の注意点を解説」を参考にしてください。
広角カメラの選び方
広角カメラと一口に言っても、その種類はさまざまです。
また、どんなシーン・場所で利用するのかによっても必要な機能性が異なります。
ここからは、建設現場や工事現場、倉庫や駐車場など、屋外かつ広い敷地の防犯対策に適した広角カメラの選び方を解説します。
配線工事不要
屋外かつ広い敷地で広角カメラを活用する場合は、配線工事不要なタイプを選びましょう。
カメラ本体と録画装置やモニターをケーブルでつなぐタイプの広角カメラは、現場に設置するにあたって配線工事が必要となります。
一方で、Wi-FiやLTE回線を使用して撮影したデータを送信するワイヤレスタイプの防犯カメラなら、配線工事を行う必要はなく、初期費用を大幅に押さえることができます。
また、配線を必要としない広角カメラであれば設置したい場所に自由に取り付けることができ、移動も簡単にできます。建設現場や工事現場では、次の現場でも継続して利用できるというメリットがあります。
モバイルSIM内蔵
屋外での防犯対策に広角カメラを利用する場合は、通信環境が安定したモバイル通信タイプの防犯カメラがおすすめです。
配線工事不要なワイヤレスタイプの防犯カメラは、ネットワーク接続によって録画した映像を送信します。
使用する無線ネットワークにはWi-Fi回線やLTE回線がありますが、Wi-Fiタイプの防犯カメラの場合、周囲に障害物があったり天候が悪化したりすると電波が届きにくくなったり、他の電気機器に干渉されると通信が不安定になったりすることがあります。
通信が不安定だと、連続して録画ができなかったり、リアルタイムで映像を確認できなかったり、防犯カメラ・監視カメラとしては致命的な状況に陥る可能性があるでしょう。
防犯カメラのなかでも、SIM内蔵でLTE回線を使用できるモバイル通信タイプであれば、Wi-Fi環境の構築が不要で、周囲に障害物の多い建設現場や工事現場といった屋外でも通信が安定します。
防塵防水機能付き
屋外に設置する広角カメラは、屋内タイプを選ぶと故障の原因になります。そのため、建設現場や工事現場といった雨風に晒される屋外設置の防犯カメラは、防塵防水機能が備わった耐久性に優れたものを選びましょう。
特にIP66相当の防塵防水機能が備わった広角カメラは、強風や豪雨のような過酷な環境の中でも、粉塵がカメラ内部に侵入したり、浸水したりするおそれがないことが証明された仕様となっています。
IP規格が高いほど耐久性があるので、トラブルに強く、屋外でも安心して使用できるでしょう。
赤外線機能付き
建設現場や工事現場など、夜間に明かりが少ない場所を24時間監視する場合は、赤外線機能付きの広角カメラを選びましょう。
建設現場や工事現場に多い事務所荒らしや資材置き場の窃盗などの犯罪は、夜間に被害に遭うケースが多くなっています。
赤外線機能付きの広角カメラであれば、光がまったく届かない暗闇でもしっかりと撮影することが可能です。
また、24時間監視する場合は、自動で赤外線モードに切り替わるタイプを選ぶのがポイントです。
音声・人感センサー付き
広角カメラのなかには、音声機能や人感センサーが備わった高性能なタイプもあります。
音声機能が備わったカメラの場合、不審者を感知するとアラーム音で警告したり、マイクで直接不審者に威嚇したりすることが可能です。
また、人感センサー付きの広角カメラは、人通りの少ない場所に設置しておくことで、不審者が近づいた時に知らせてくれたり、映像を自動的に録画してくれたりします。
特に、不審者を感知するとメールやアプリのプッシュ通知で知らせてくれる広角カメラは、防犯カメラ・監視カメラとして適しているでしょう。
屋外設置に適した広角カメラのおすすめは?
建設現場や工事現場など、屋外に設置する防犯カメラとしておすすめの広角カメラは、カンタン監視カメラG-camです。
G-camは、360°以上監視可能なPTZカメラを採用しており、レンズ横回転最大355°縦回転最大120°まで回転が可能なので、1台のカメラで真下、真後ろまで監視することができます。
また、夜間撮影は周りの光を感知して自動的に赤外線モードに切り替わるため、日中、夜間ともに鮮明な画像を記録することが可能です。しかも、IP66相当の防塵防水機能付きで全天候に対応し、トラブルに強い設計になっているのも大きな特徴です。
G-camの広角レンズについては、こちらのページからデモ映像をお試しいただけます。
また、G-camではデモ機の貸出も行っており、実際に現場でお試しいただくことも可能です。
G-camの機能や料金、デモ機の貸出などの詳細につきましては、お気軽にお問合せください。