- モデルハウス営業における現場管理の効率化
- 販売中のモデルハウスの環境維持
- 遠隔で現場の状況を把握できる環境の構築
- 状況確認のための週1回の現場訪問が不要に
御園建設株式会社様は、千葉県茂原市に本社を置き、注文住宅の設計・建築を中心に事業を展開する建設会社です。創業以来、地域に密着し、お客様のライフプランに寄り添った住まいづくりを提案し続けています。
今回は、モデルハウス販売の営業現場におけるG-cam04の活用方法や効果について、営業部長の酒井様と営業部の山本様にお話を伺いました。
お客様プロフィール

| 会社名 | 御園建設株式会社 |
|---|---|
| 業種 | 注文住宅の設計・建築 |
| 従業員数 | 40名(2025年10月時点) |
| ご導入サービス | G-cam04 |
強風が多い千葉。週に1回以上の現場巡回が営業担当者の負担に
――御園建設株式会社の事業内容の詳細を教えてください。
(山本様)当社の主な事業は、注文住宅を中心とした住宅関連事業と、保育園運営事業です。なかでも住宅関連事業では、注文住宅の建築・設計をメインに、自社ブランドとして2階建てローコスト住宅の「バナナ住宅」と、平屋専門の「楽ちん住宅」を展開しています。

「誰もが手が届く価格で高品質な家を提供すること」を理念としており、お客様のライフスタイルにフィットする、無駄を省いたローコスト住宅をつくることが当社のこだわりです。
私達が所属する営業部では、主に新築住宅の営業とモデルハウスの売却を担っています。
――G-cam04を導入する以前は、どのような課題がありましたか。
(山本様)営業担当者4名で、複数の販売中モデルハウス(常時3〜6棟)を管理する必要があるのですが、そのモデルハウス管理における業務効率の悪さが課題となっていました。
モデルハウス管理は、販売中のモデルハウスの外観(のぼりや看板など)を維持する目的で実施します。営業担当者が、最低でも週に1回は各モデルハウスを巡回していました。
当社は月曜日と火曜日が定休日なので、販売現場の立ち上げも兼ねて、基本的に水曜日の午前中が巡回のタイミングです。週始めはほかの業務も溜まっていることが多いので、慌ただしかったですね。
モデルハウスは施工エリア内に点在しており、なかには本社のある茂原市から車で片道1時間半ほどかかる物件もあります。営業としての業務を抱えるなか、現場管理のための移動に大きな負担がかかっていました。
週1回の巡回のほか、台風や大雨が発生すると、状況確認のために急きょ現地へ見に行くことも。特に千葉は強風の被害を受けやすいこともあり、本来の営業業務の時間を圧迫している実感がありました。

(酒井様)また、タイムリーに現場の状況が把握できないことで、「販売機会の損失につながる懸念」もありました。例えば、強風の予報が出て、事前にのぼりをおろしておいた場合、ときには天候が回復しても他の業務に追われて復旧が遅れることもあります。そんなとき、モデルハウスの前を通りかかった上席から「売り物だとわからない」と指摘を受けたことも。
復旧作業が遅れるほど、販売中であることをアピールする機会を逃すことになるので、営業として悔しく思っていました。
初期費用不要・月額制で「とりあえずやってみよう」と踏み出せた
――G-cam04を導入した経緯やきっかけについて教えてください。
(山本様)遠隔監視できるカメラを検討していたときに、インターネット検索でG-cam04を知り、候補に加えました。
(酒井様)実はたまたま、過去に注文住宅の建築現場で、現場管理や安全管理のためにG-camを利用した経験がありました。そのため、G-camに対してはポジティブな記憶があったのを覚えています。
――G-cam04導入の決め手になったのはどのようなポイントでしょうか。
(山本様)最大の決め手になったのは、価格と契約形態です。
G-cam04は初期費用不要、月額のみ(9,800円/月〜)でレンタルができます。買い切りではなく月額のレンタル制だったので、「とりあえずやってみよう」と気軽に試すことができました。契約期間の縛りもないため、合わなければすぐにやめられますし。
(酒井様)また、こちらのニーズに合わせて、柔軟な対応をしていただける点も魅力でした。
G-cam04には、通信容量によって「30GBプラン」と「無制限プラン」の2種類があります。まず低価格の「30GBプラン」から始めて、必要に応じてプランアップできると案内していただけたのも決断の後押しになりました。
会社としても、販売現場の維持・管理の効率化が課題となっていたため、カメラ導入は課題解決に向けた手段として前向きに捉えられていました。決裁(稟議)もスムーズに進みましたね。
G-cam04と看板をセットで設置。1台で物件を広く見渡せる
――G-cam04は、具体的にどのように活用していますか?
(山本様)現在、販売・展示用として管理しているすべてのモデルハウスにG-cam04を設置しています。2025年9月から5台契約中です。主にモデルハウスの外観やのぼり、看板などの状況を遠隔で確認しています。

事務所では、プロジェクターを使って複数のモデルハウスの映像を常に一覧で映し出しています。いつでも現場の状況を俯瞰できるため、事務や不動産業務など営業以外の社員も確認しに来ることがありますね。
設置方法は、これまでは仮設電灯などに固定して設置するやり方が一般的でした。
しかし最近では、新たな試みとして「モデルルーム販売中」と掲げた看板を立て、その看板にカメラを設置する現場もあります。看板の制作業者に依頼し、看板の端にカメラを取り付けられるよう特別仕様にしてもらいました。G-camの電源は、モデルルームの外部電源から供給しています。

看板があることで、営業の観点でも目立つうえに、カメラが設置されていることも一目瞭然です。お客様に対して、「管理がしっかりしている」というアピールもできるのではないかと考えています。
――実際に使用してみて、G-cam04の使い勝手はいかがですか?
(山本様)電源にコンセントを挿すだけで使える、設置の手軽さが魅力です。複雑な配線や設定がないため自分たちで設置することもできますし、高所設置で業者さんにお願いするときも説明が簡単で助かっています。
(酒井様)画質も良好です。2019年頃に別の現場でG-cam初号機を使用していたのですが、当時から格段に画質が向上しています。事務所から現場の様子をしっかり確認できるため、現場のスタッフに遠隔で指示がしやすいです。
今回のG-cam04導入はモデルハウスの外観の維持・管理が目的なので、屋外設置ができて1台で広く俯瞰できるG-cam04はまさに適役でした。
また、MIYOSHIのサポート体制にも満足しています。問い合わせへのレスポンスが非常に速く、十分なフォローが受けられました。
以前、台風の日に「各現場のカメラ映像を一覧で見たい」と電話でご相談をしたことがあります。基本はカメラごとに映像を確認する仕様なのですが、その日のうちに一覧で閲覧できるように対応してもらえたため大変助かりました。
現場管理にかかる時間は削減、現場のクオリティはアップ
――G-cam04を導入して、期待どおりの効果が得られましたか?
(山本様)これまで営業担当者が週1回実施していたモデルハウスの巡回業務の頻度を、大幅に削減することができました。片道1時間半かかる現場もあったため、少なく見積もっても週に往復3時間。1ヵ月だと12時間以上、営業の本来業務に時間を回せるようになった計算です。
G-cam04導入後、事務所から営業担当者が遠隔で現場をチェックできるようになり、定期的な巡回自体はパートさんにお任せできるようになりました。一般的な管理はパートさんにお任せしつつも、セールス目線で見た現場のクオリティも担保できます。
(酒井様)事務所にいながら全モデルハウスの状況を一覧で確認できるため、のぼりが倒れているといった不備にもすぐに気づき、タイムリーに対応できるようになりました。
これまでは台風や強風の際に、状況を確認するために現地に行く必要があり非効率でした。カメラがあると、復旧が必要な現場だけに人員を割り振ることができるため、管理者としても指示がしやすくなります。
また、現場管理の水準を、社員間で統一するのにも役立っています。担当者が「これでいい」と思っても、管理者から見たら求めている水準に満たないケースもあるでしょう。カメラで遠隔監視をするようになっても、現場の環境づくりにおいて必要な感覚やノウハウといったところは社員間で共有していきたいですね。
――そのほかに、使ってみて実感した効果はありましたか?
(酒井様)G-cam04の映像を事務所で映すようにしてから、接客もスムーズになりました。
モデルルームは、現地から看板を見てお問い合わせをしてくださるケースも多いのが特徴です。これまでは、お客様がどこのモデルルームにいらっしゃるのか電話口で特定するところからスタートしていましたが、現在は事務所からカメラ映像でお客様の姿をすぐ見つけることができます。
カメラに映ったお客様の特徴を把握して、現場に向かう営業担当者に伝えることもできるので、お客様のご案内がよりスムーズになりました。
少ない人員で物件管理や営業を回すなら、G-cam04をパートナーに
――今後、どのようにG-cam04を活用していきたいですか。
(酒井様)今後も、G-cam04をモデルハウスの管理に活用することで、販売現場の環境維持や管理の効率化に役立てていきたいです。人手が少ないなかでも効率的に物件管理や営業を実施したいと考える、我々のような住宅メーカーにとって心強い味方になるのではないでしょうか。
現在は営業部が管轄しているモデルハウスの販売現場でのみG-cam04を使用していますが、住宅の建築現場でも現場管理や安全・防犯対策としてのニーズがあります。G-cam04の使い勝手の良さや業務効率化の効果を実感しているため、今後は社内の別部門でも活用していきたいです。


