防犯カメラの画素数による見え方の違いは?特徴や活用シーンを比較

防犯カメラにおける適切な画素数は、使用する目的や場所によって異なります。

防犯カメラの「画質」は画素数と解像度によって異なるため、それぞれの特徴を理解して撮影目的に合ったカメラを選ぶことが大切です。

本記事では、防犯カメラの画素数と解像度の違いや特徴・注意点などについて解説します。

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防犯カメラの画質を決める2つの要素

防犯カメラの画質を決める要素は、主に「画素数」と「解像度」の2つです。
 

画素数 カメラの目で見ている世界を小さな点々(ピクセル)でどれだけ細かく表現できるかという数字のこと
解像度 画素数が作り出す画像の大きさと細かさを表す言葉

 
手間をかけて防犯カメラを設置しても、犯罪被害に遭った際に画質が粗くて犯人を特定できなければ意味を成しません。

防犯カメラを選ぶときは、何をどれだけ詳しく記録したいかによって、必要な画素数や解像度が変わってきます。適切な画質の防犯カメラを選ぶためにも、まずは画素数と解像度について、理解を深めていきましょう。

要素1.画素数とは

    画素数とは、画像や画面を構成する小さな点(ピクセル)がどれだけあるかを表したものです。

▲左の風景写真の赤枠部分を大きく拡大すると、 右のようにタイル張りのようにみえます。

 
この「タイル」のひとつひとつが「ピクセル」すなわち「画素」です。画素数が多いほど、より多くの細部が表現でき、拡大しても粗が目立ちにくくなります。
 
出典:画像解析入門: 画像データの基礎知識|筑波大学
 

要素2.解像度とは

    解像度とは、モニターに映した際の単位距離あたりのピクセルの密度を表しています。

▲解像度の見え方の違い

 
出典:知識ゼロから始めるPhotoshopとIllustrator -解像度- | 御茶の水美術専門学校 | 産学連携授業でマーケティングとデザイン

通常、解像度はdpiやppiの単位で示され、数値が高いほどより詳細でクリアな画像になります。解像度が高い防犯カメラは、より鮮明で詳細な映像を提供するため、防犯や監視には解像度の高いカメラが有用です。

【参考】画質・画素数と解像度の違い

画質とは、「画像のきれいさ」を指します。一方で画素数と解像度は、「画像の明瞭さ」を表す基準の一つです。

防犯カメラでの撮影に影響を与える要素を、下表にまとめました。

画素数が多い 細かいところまでよく見える
解像度が高い 画像が大きく、より高画質
画質 画像のきれいさを表す

 
例えば、防犯カメラを選ぶ場合は次のような考え方を基準にすることができます。

  1. 人の顔や車のナンバーをハッキリと確認したい → 高画素数・高解像度
  2. 広い範囲をざっくりと見たい → 画素数は少なめでもOK

 
これらの数値が高いからといって、必ずしも画質が良いとは限りません。画質は画像や解像度以外にも、「センサーの感度」や「レンズ・モニターの品質」などにも左右されます。

【比較】防犯カメラの画素数の特徴と用途別の目安

本章では、防犯カメラを選ぶ際の画素数の特徴と用途別の目安を解説します。

防犯カメラの画素数別の比較を一覧にしました。ご自分の用途に合った画素数を選ぶ際の情報としてご活用ください。
 

画素数 解像度 特徴 用途
41万画素 SD 解像度が低い 簡易的な監視
100万画素 HD 人物の顔などをある程度判別可能 家庭用など
200万画素 FHD 人物の顔や車のナンバーをクリアにとらえる より高いセキュリティを求める場合
400万画素 2K 非常に細かな部分までとらえる 広範囲かつ高精度の監視
800万画素 4K 最も高解像度 最高レベルの監視が必要な場合

 
1つずつ詳しく解説します。

なお、紹介しているピクセル数はカメラのスペックなどによって異なります。

画素数1.41万画素(SD)

41万画素の防犯カメラは、比較的古い規格で現在はあまり使われていません。解像度は、約512×768ピクセルです。

【41万画素未満の防犯カメラの特徴】

・解像度が低いため映像が粗く、人物の顔や車のナンバーを鮮明にとらえるのは難しい場合がある

・配線の流用(現在のケーブルを新しい防犯システムに使用すること)が可能なため、コスト削減ができる

・録画に必要なデータ量を軽減できる

【活用シーンの例】
・入退出管理(顔や特徴などの識別が不要な場合)など

 

画素数2.100万画素(HD)

100万画素の防犯カメラは、HD(ハイビジョン)画質といわれています。解像度は約1280×720ピクセルです。

【100万画素の防犯カメラの特徴】
・クリアな映像を提供し、顔やナンバープレートなどの識別はある程度まで可能
・配線の流用が可能
・人の動きが確認できる
・100万画素未満のカメラと比較すると、転送距離が短くなる※
・低価格であるため、コストを抑えて防犯カメラを設置できる

※高解像度カメラは、画質を保つため信号の伝送距離が短くなる傾向があり、長距離配線では信号劣化のリスクが高まる。一方、低解像度カメラは画像が鮮明でない分、比較的安定した信号を長距離伝送できる

【活用シーンの例】
・店舗内の監視
・室内など、限られた空間での使用

 
現在は200万画素以上のカメラが主流となっているため、100万画素のカメラはあまり販売されていません。
 

画素数3.200万画素(FHD)

200万画素の防犯カメラは、FHD(フルハイビジョン)画質と呼ばれ、解像度は約1920×1080ピクセルです。

【200万画素の防犯カメラの特徴】
・100万画素を超える鮮明な映像を提供し、顔や物体の識別ができる
・遠くの物体も比較的はっきりと認識できる
・4Kなどの、より高解像度のカメラと比べると細部の識別能力は劣る
・データ量が増えるため、適切なストレージとネットワーク環境が必要になる
【活用シーンの例】
・商業施設・駐車場・学校など広範囲の監視が必要な場所
・工場での製品の品質管理など、細かい部分の確認が必要な場面
・顔認識やナンバープレート識別など、より詳細な監視が求められる場所

 
現在の防犯カメラとして一般的な画素数です。また、顔や物体を詳細に識別できるため、防犯カメラとして幅広い用途で使用されています。
 

画素数4.400万画素(2K)

400万画素の防犯カメラは、2K画質で解像度は約2688×1520ピクセルです。

【400万画素の防犯カメラの特徴】
・200万画素のフルHDを大きく上回る解像度で、非常に細かな部分まで鮮明にとらえることができる
・高画質で鮮明な映像で、顔やナンバープレートなどの細部もはっきりと認識できる
・データ量が増えるため、適切なストレージとネットワーク環境が必要になる
・200万画素のカメラと比べて価格が高くなる傾向がある
【活用シーンの例】
・商業施設や公共の場での利用
・鮮明な映像を必要とする監視環境
・小規模から中規模のオフィスや店舗

 
より鮮明な識別が必要な場面では、400万画素以上の高解像度カメラが適しています。
 
ただし、高解像度のカメラを選択する際は、データ量の増加に対応できるストレージ容量やネットワーク環境の整備も考慮しなければなりません。
 

画素数5.800万画素(4K)

800万画素の防犯カメラは、4K画質で解像度は約3840×2160ピクセルです。

【800万画素の防犯カメラの特徴】
・非常に高精細な映像が撮影可能で、細かい部分まで鮮明に記録できる
・広範囲の撮影の際、デジタルズームで拡大しても画質の劣化が少ない
・人物の特定や車両のナンバープレートの識別など、最高レベルの監視が必要な場合に適している
・データ量が多くなり、録画装置の容量を圧迫するおそれがある
・映像の遅延が発生しやすい
・4K対応のモニターが必要になるなど、システム全体のコストが高くなる
【活用シーンの例】
・顔認識やナンバープレート識別など、詳細な識別が必要な場所
・広範囲を高精細に監視する必要がある、大規模な施設や重要施設
・証拠映像として、特に鮮明な画質が求められる場所

 
解像度が高いため非常に鮮明な映像を提供できます。その分、データ量の増加やシステム全体のコスト上昇といったデメリットもあります。

導入を検討する際は、監視の目的や予算・既存のネットワーク環境などを総合的に考慮して判断しましょう。

防犯カメラを画素数で選ぶときの2つの注意点


 
防犯カメラを画素数で選ぶ際の注意点は、大きく下記の2つです。

  1. アナログ・デジタルの信号方式を確認する
  2. 防犯カメラの画質に対応しているレコーダーやモニターを選ぶ

それぞれ、詳しく見ていきましょう。
 

注意点1.アナログ・デジタルの信号方式を確認する

防犯カメラの信号方式には、アナログとデジタルの2種類があります。アナログカメラで録画した映像をデジタルに変換した場合は、解像度が低下することがあるので注意が必要です。
 

信号方式 特徴
アナログ ・コストが低く、設置が簡単にできる
・解像度は低め
デジタル ・高画質・高機能なため鮮明な画像が撮影・録画できる
・ネットワークカメラは遠隔監視やデータの共有などができる
・アナログカメラよりも高価で、設置も複雑なことが多い

 
アナログはコストが低いため、予算が限られている場合や、高解像度が必要でない環境に適しています。鮮明な画像が必要な際は、最初からデジタルカメラを使用することをおすすめします。

注意点2.防犯カメラの画質に対応しているレコーダーやモニターを選ぶ

防犯カメラの設置の際には、「レコーダーやモニター」の画素数にも注意しなければなりません。
 
例えば、400万画素の防犯カメラを設置しても、レコーダーやモニターが200万画素までしか対応できない場合、映し出される画質は200万画素までに制限されてしまいます。防犯カメラの性能を十分に活かすためにも、カメラだけでなく周辺機器の画素数も考慮しましょう。
 
なお防犯カメラを設定するときには、個人情報への配慮も必要です。下記の記事で詳しく紹介しているので、併せてご覧ください。

防犯カメラ・監視カメラの映像は個人情報にあたる?設置時の注意点を解説

高画質で撮影するなら「G-cam」がおすすめ


 
お伝えしてきたように、防犯カメラの画素数は、用途や目的にあった選び方が大切です。例えば、資材置き場や無人の駐車場などで人物やナンバープレートの識別までしたい場合には、光学4倍ズーム搭載のカンタン監視カメラ「G-cam」がおすすめです。離れたナンバープレートや人物像を大きく映し出すことができます。
 

 
その他のG-camの主な特徴は、次のとおりです。
 

    【G-camがおすすめな理由】

  1. 最高500万画素・光学4倍ズームで、細部まで鮮明に録画できる
  2. 最大50mの赤外線照射機能を搭載しているので、暗闇でもくっきりと撮影可能
  3. IP66(※)相当の防塵防水機能で全天候に対応

(※)IEC(国際電気標準会議)とJIS(日本産業規格)が定める保護等級の指標
 
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防犯カメラは目的にあった画素数を選ぼう


 
防犯カメラの画素数と解像度には次のような特徴があります。
 

画素数 ・画像や画面を構成する小さな点(ピクセル)の数
・ピクセル数が多いほど鮮明な画質になる
解像度 ・モニターに映した際の単位距離あたりのピクセル密度
・単位が高いほど鮮明な画像になる

 
防犯カメラは画素数・解像度が高いほどより鮮明に録画できます。しかし、レンズやモニターなどの周辺機器も防犯カメラの画素数に対応していないと性能を発揮できません。選ぶ際には希望する映像を映せる周辺機器かどうか確認し、用途や目的・予算にあった防犯カメラを選ぶことが大切です。
 
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