建設現場で起こりやすい事故とは?安全対策の取り組み事例も紹介

建設現場では、命に関わる重大事故が発生するリスクがあります。事故を未然に防ぐためには、安全対策が欠かせません。
そこで今回は、建設現場で起こりやすい事故の種類、取り組むべき安全対策について、具体的な事例をあげて紹介します。

建設現場で起こりやすい事故の種類

建設現場で起こりやすい事故の種類

建設現場では、さまざまな危険が潜んでおり、残念ながら命に関わる重大な事故も発生しています。
建設現場での事故を未然に防ぐためにも、まずは建設現場で起こりやすい事故の種類を知り、どのような事故が起きてきたかを把握しましょう。

墜落・転倒事故

建設現場で最も多い事故が、墜落・転倒です。
建設現場では足場を組んで作業をするため、安全帯を正しく使えていなかった場合、墜落して大怪我をしたり、命を落としたりするケースがあります。
また、足場が悪い場所や段差がある場所では転倒事故が起こりやすく、重い資材を運んでいる場合、本人が怪我をすることはもちろん、他の作業員も巻き込む重大な事故に発展しかねないので注意が必要です。

実際に令和3年2月には、高層ビルの建設現場にてクライミングクレーンでビルの8階に資材を搬入していたところ、デッキプレートが崩壊し、作業員2名が荷と共に5階の床スラブに墜落し、1名死亡・1名重症という痛ましい事故が発生しています。

崩壊・倒壊事故

資材が積み上げられて保管されたり、足場を組み立てて作業をしたりする建設現場では、足場の崩壊や資材の倒壊によって作業員や公道を歩く一般人が下敷きになり、大怪我や死亡事故につながるケースがあります。

また、建設中の建物自体が崩壊したり、老朽化した建物が作業中に倒壊したりすることもあるため、注意して作業を行わなければいけません。

実際に令和2年9月には、土木作業員が掘削した溝の中に入り、墨出しレーザーで作業を行っていたところ、重さ約10トンの擁壁の落下によって下敷きになるという死亡事故が発生しています。

飛来・落下事故

建設現場では足場を組んで作業をするため、足場に資材や道具などを置くことが多いです。
しかし、建設現場は屋外の雨風に晒される場所で行われるため、強風に煽られて高いところにあった物が飛来したり、資材を落下させてしまったりする事故が発生する可能性があります。

実際に令和3年3月には、ビルの新築建設現場にて、クライミングクレーンで鉄筋馬を束ねた荷を吊り下げていたところ、9階付近で荷崩れ・落下し、現場内を移動して公道上に出ていた作業員に接触するという事故も発生しています。

接触・激突事故

建設現場では大きな資材を移動させることが多いので、クレーン作業中に資材が作業員に激突しそうになったり、重機と作業員が接触してしまったりしやすく、些細な接触でも大怪我や死亡事故などにつながることがあります。

実際に令和2年1月には、アスファルトプラントに資材を引き取りに行った作業員が歩行中に、他の労働者が運転するバゲットに資材を積み込んだトラクターショベルにて轢かれるという激突事故が起こっています。

はさまれ・巻き込まれ事故

建設現場では、ダンプカーやクレーンなどさまざまな重機を取り扱うため、作業員がはさまれ・巻き込まれ事故で亡くなったり、怪我をしたりする深刻な事故が起こる傾向にあります。

実際に平成30年1月には、鉄筋コンクリート造の建設現場で、作業構台の端から地下階の状況を確認していた作業員が、旋回した移動式クレーンと作業構台の手すりにはさまれる事故も発生しています。

交通事故(道路)

建設作業員の事故は、現場だけで起こるわけではありません。建設現場では近くを通る人の安全に配慮して交通整備を行いますが、運転手の確認不足でトレーラーなどに作業員が轢かれたり、夜間に道路で交通事故に巻き込まれたりする可能性も十分にあります。

平成29年3月には、建設現場の夜間工事終了後、作業員が現場前の道路に停車した社用車の後部ドアを開けて積み荷の個数確認をしていたところ、後方から走行してきた軽トラックに轢かれたという事故が発生しました。

建設現場の事故を未然に防ぐには?

建設現場の事故を未然に防ぐには?

建設現場の事故の多くは、ヒューマンエラーと呼ばれる人的要因によって起こると言われています。
そこで、ここからは建設現場の事故を未然に防ぐための対策について紹介します。

作業員の安全意識を高める

仕事に慣れると、建設現場にたくさんの危険が潜んでいるという意識が薄れがちになり、安全対策に必要な作業を飛ばしてしまうことがあります。
建設現場では、このような安全対策への認識の甘さによって、重大な事故が起こることが多いです。
事故を未然に防ぐためにも、少しの油断が大事故につながることを念頭に置いて、作業員の安全意識の向上に努めることが重要です。

現場の状況を把握する

建設現場では、見通しの悪い場所や不安定な足場で事故が起こりやすいです。
また、納期に間に合わせるために十分な休憩時間が取れないなど、作業員の過労やストレスが慢性化している場合も、注意が必要です。
建設現場で事故を防ぐためにも、現場のパトロールを行い、作業員の作業環境の改善をすることが大切です。

必要なコストは惜しまない

コスト削減のために必要な安全装置を設置しなかったり、作業道具や機械のメンテナンスを行っていなかったりする建設現場では、事故が起こりやすくなります。
墜落・転落事故や落下・転倒事故、建設機械による事故などを防ぐためにも、安全対策に必要なコストは惜しまないことが重要です。

建設現場における安全対策の取り組み事例

建設現場における安全対策の取り組み事例

ここからは、実際に建設現場で行われている安全対策の取り組み事例を紹介します。

安全教育の徹底

建設現場で働く作業員一人ひとりの安全意識を高めるためには、安全教育が有効です。
特に現場への新規入場者には、入場時の安全教育をしっかりと行うことが大切で、作業員全体での継続的なフォローも必要です。
他にも、外部講師を招いて講習会を開いたり、パワーポイントの資料を用いたプレゼン型の安全訓練を実施したり、安全教育はさまざまな方法で実施することができます。

パトロールの徹底

建設現場の安全対策としては、万が一の事故に備えて現場のパトロールを徹底することも大切です。
例えば、専任の安全巡視員を配置するほか、社外から労働安全コンサルタントを迎えて安全パトロールを実施するなど、パトロールの強化によって安全確保に努めている現場もあります。

作業環境の改善

建設現場の作業環境を改善することも、重大事故を防ぐことにつながります。
例えば、熱中症対策として仮設テントの休憩所を設置したり、送風機付きの作業着の着用を義務付けることも、現場の安全対策の一つとして有効です。

墜落・転落事故防止対策

高所作業を必要とする建設現場では、墜落・転落事故の防止対策が欠かせません。
水平ネットや手摺などの安全装置を設置するなど、必要な対策を講じましょう。

建設機械等による事故防止対策

建設現場では、建設機械等に起因する重大事故も発生しています。
そのため、事故防止対策として、重機へのバックセンサーやバックモニターの設置、挟まれ防止バーを取り付けなどの対策を講じている現場もあります。

落下事故防止対策

建設現場では、通行人や一般車両を巻き込む恐れがある落下事故についても、適切な防止対策が必要です。
ラッセルネットや作業床を設置することで、落下事故の防止に努めている現場もあります。

転倒事故防止対策

作業員はもちろん、現場周辺を通る人が転倒する事故を防止するために、必要な対策を実施している現場もあります。
例えば、現場内の仮設歩道に防犯灯を設置することで第三者の災害防止に努めたり、作業員が埋込鉄筋につまずかないように黄色のカバーで目立たせるようにしたりなど、建設現場ごとにさまざまな安全対策が見られます。

建設現場の安全対策には監視カメラを活用しよう

建設現場の安全対策には監視カメラを活用しよう

建設現場での事故を未然に防ぐためには、適切な安全対策を行う必要があります。
そんな建設現場の安全対策におすすめなのが、監視カメラの活用です。現場の状況把握には、安全巡視員によるパトロールが有効ですが、現場の稼働時間中、絶え間なく現場全体を監視する人員を確保するためには、多額の人件費が必要となります。
監視カメラなら、現場内に複数台設置しておくだけで、24時間リアルタイム監視が可能です。

建設現場の安全対策に監視カメラを活用するなら、電源1つで簡単に設置ができるカンタン監視カメラG-camをぜひご検討ください。


G-camの主な魅力は以下の5点です。

  • 電源につなげるだけのカンタン設置で工事不要
  • モバイルSIM、設定済みルーター内蔵で面倒なネットワーク設定不要
  • IP66相当の防塵防水機能搭載で全天候対応
  • 赤外線モードに自動切り替えで夜間も撮影できる
  • 初期費用0円(月額費用のみの負担)で設置可能

G-camのカメラ映像は、デモ体験でご確認いただくことができます。

機能や月額料金は機種によって異なり、詳しい資料は以下よりダウンロード可能です。

他にも、カンタン監視カメラG-camについて気になることは、ぜひお気軽にお問い合わせください。