
- 安全のため(イベントバックヤードの荷崩れ防止、会場内の安全対策)
- 防犯対策のため(会場内の警備、バックヤードの盗難防止)
- 現場スタッフの業務効率化のため(会場巡回の人手不足解消)

- カメラで俯瞰することで、混雑する時間帯を重点的に巡回するなど警備体制を効率化できた
- バックヤードの監視も、カメラを活用することで少ない人員での対応が可能になった
- カメラの設置自体が、防犯・安全面で抑止力になった
エンターテインメント関連のノウハウが強みの東京ドームグループ様は、興行企画をはじめ、流通・不動産賃貸・ホテル運営・競輪場運営など多様な事業を展開しています。
東京ドームシティで開催された「テーブルウェア・フェスティバル2024」などのイベントでは、株式会社MIYOSHIが提供するG-cam・G-POKEをご活用いただいております。
今回は、G-cam・G-POKEの活用方法や効果について、株式会社東京ドーム 興行企画部 イベント事業グループ 黒瀬真理子様に伺いました。
お客様プロフィール
会社名 | 株式会社東京ドーム |
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業種 | レジャー・サービス業 |
従業員数 | 976名(2025年4月1日時点) |
ご導入サービス | G-cam・G-POKE |
イベント運営では会場とバックヤードの安全・防犯対策がカギ

ーー株式会社東京ドーム様の事業内容を教えてください。
東京ドームグループは、エンターテインメントに関する多くのノウハウを活用し、流通・不動産賃貸・ホテル運営・競輪場運営など、多方面で事業を展開しています。
そのなかでも興行企画部 イベント事業グループは、東京ドームシティ内の6つのホール(東京ドーム・後楽園ホール・プリズムホール・シアターGロッソ・Gallery AaMo・Kanadevia Hall)の運営・管理が主な業務です。
長年培ったイベント企画や提案、プログラム構築の知見を活かして、年間を通じて老若男女問わず多くの集客を実現しています。
ーーG-camはいつから導入していますか?また、G-cam導入前の課題も教えてください。
はじめてG-camを導入したのは、2020年の「ふるさと祭り東京」です。日本全国各地のお祭りや食をテーマにした大規模なイベントでした。
このようなイベントでは会場の警備体制はもちろん、300近い出店者様の膨大な荷物管理も課題となります。バックヤードのスペースが限られているため、盗難対策としての警備強化に加えて、高積みによる荷崩れなどの危険を防ぐ安全対策も求められていました。
とくに東京ドームのような広い会場では、目視での管理をするにしても死角ができたり、多くの人員が必要になったりと悩みも増えがちです。警備を効率化しつつ、安全にイベントを運営する工夫が必要でした。
来場者数が3万人規模の大イベント。警備の人員を抑えつつ、俯瞰的に見守りできる工夫が求められた

ーー直近でG-cam・G-POKEを使用されたイベント「テーブルウェア・フェスティバル」の概要や特徴を教えてください。
「テーブルウェア・フェスティバル」は、日本各地の窯元の作品や世界各国の陶磁器をはじめ、さまざまなテーブルウェアが一堂に会する年に1度の“器の祭典”です。
出店者数は約80社・来場者数は3万人弱と規模が大きいイベントで、31回目となった2024年は、東京ドームシティ内のプリズムホールで11月28日〜12月4日の7日間にわたって開催されました。
ーーイベント運営における課題や、導入以前に実施されていた対策について教えてください。
「テーブルウェア・フェスティバル」でも多数の出店者様が多くの荷物を持って参加するため、やはりバックヤードの防犯対策や安全管理が課題となります。
以前は場所によって鍵をかけて対策をしていたのですが、出入りのたびに鍵の貸し借りが発生してスタッフがかかりきりになることもあり、会場の巡回に十分な人手を回せないことが悩みでした。
バックヤードの巡回も、目視で見守るにはどうしても多くの人員が必要です。警備にあたる人員をもう少しコンパクトにするために、全体を俯瞰して監視したいという悩みもありました。
G-camでイベント会場の混雑状況や来場者の導線を把握。少ない人員で効率的な警備体制を組めた

ーーG-camは、イベントでどのように使ったのでしょうか。
今回のイベントでは、G-camを10台設置しています。会場では、混雑が想定されるブースを俯瞰で見られるように設置しました。来場者の動線や混雑する時間帯などを、カメラの映像を使って把握し、会場を巡回する警備員と情報共有する目的です。これによって、例えば会計で列ができてしまっているところなど、必要なタイミングで適切に人員を配置することができました。
バックヤードにもカメラを配置して俯瞰することで、少ない人員配置で効率的に警備することができたと思います。
ーーG-cam導入後の効果を教えてください。
これまで、忙しいと巡回の人手が足りなくなりがちなポイントが発生していましたが、カメラで俯瞰できることで、混雑する時間帯を意識して効率的に巡回できるようになりました。
バックヤードでも、以前は荷物の高積み禁止の呼びかけを定期的に実施していました。そこを、今回から基本的にカメラでの監視に変更しています。危険な荷物の高積みが発生しているときにだけ出店者様にお声がけできる体制になったことで、少ない人員でも安全に運営ができたと思います。
そもそもバックヤードにカメラがあることが、危険な荷積みに対する抑止力にもなっていたようです。出店者様からの不安の声もまったく聞かれず、盗難防止の観点からもカメラの存在自体が出店者様の安心感につながっていたと感じています。
新たにG-POKEも導入。電源不要でコンパクトなボディが印象的
ーーなぜ、今回のイベントからG-camに加えて、新たにG-POKEも導入しようと思われたのでしょうか?
以前よりイベントでG-camを活用していたこともあり、今回ご提案いただいたG-POKEも試験的に2台使用してみることにしました。
ーーG-POKEの機能でどのような点が良いと感じましたか。
最初に見たときは、本当にコンパクトな印象を持ちました。普段使っているトランシーバより軽かったです。
実際に使用してみると、持ち歩いて映像が撮れる点や、バックヤードなどで暗い場所があっても暗視ができる点がとくに便利でした。夜の屋外イベントでも活用できそうだと感じています。
G-POKEは充電式のため電源が不要で、三脚でカメラとして使用する場合はG-camより設置や移動が簡単です。

コンセント位置を気にせず、G-camだと死角になってしまうところにも手軽に設置できそうだと感じました。
今後、G-cam・G-POKEの映像を本部で一括でチェックするような体制で使えば、もっと便利さを実感できそうです。
異なる特長をもつG-camとG-POKE。イベントごとに使い分けて、活用の幅を広げたい
ーー今後、G-cam・G-POKEをどのように使っていきたいですか。
イベントの運営では、警備体制の強化が重要です。人手がどうしても足りない部分を補いつつ安全にイベントを行うために、G-cam・G-POKEを積極的に活用していきたいと考えています。
これまでは屋内でのイベントで活用していましたが、今後は屋外イベントや展示イベントでも活用していきたいです。とくに展示イベントでは、コンセント不要で目立たず三脚で設置できるG-POKEに注目しています。G-cam・G-POKEをイベントの特性や状況に応じて、使い分けていきたいですね。