
- 従来は無線の音声のみで指示していたイベント運営を、カメラ映像で「見える化」するため
- 他の警備会社とのサービスの差別化を図るため

- リアルタイムで映像を確認できることで、スムーズな交通規制の運用につながった
- 実際の映像を見て指示出しをすることで、管理する側・現場スタッフ側ともに安心感が生まれた
株式会社埼玉シミズ様は、埼玉県・栃木県・群馬県のイベントの企画から運営・警備、施設管理までをトータルでサポートする企業です。長年のノウハウを活かした幅広いソリューションを提供しています。
2025年3月に開催された「さいたまマラソン2025」では、初めてソラセル・G-cam04を導入いただきました。
今回はイベント運営におけるソラセル・G-cam04の活用方法や効果について、株式会社埼玉シミズ 営業部 営業課 棚町 剛様に伺いました。
お客様プロフィール
会社名 | 株式会社埼玉シミズ |
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業種 | イベントの企画・運営・警備、会場設営・施工、施設管理・清掃 |
従業員数 | 約80名(2025年4月インタビュー時点) |
ご導入サービス | G-cam04・ソラセル |
「警備プラスアルファ」の価値提供の方法を模索していた

ーー株式会社埼玉シミズ様の事業内容の詳細を教えてください。
株式会社埼玉シミズは、イベントの企画から設営、運営・警備、施設管理・清掃までをワンストップでトータルサポートする企業です。多様な施設・イベントに対応し、クライアントのニーズにあわせて幅広いサポートを提供しています。
所属する営業部では、新規のクライアントや自治体関係のイベントを担当しています。私は入札案件など、単発のイベントへの対応がメインです。
ーーG-cam04導入前の課題を教えてください。
課題となっていたのは「他社との差別化」です。警備プラスアルファの価値を提供する方法を模索するなかでイベントへのカメラ設置に興味はあったものの、実行するきっかけがなく導入にはいたっていない状況でした。
業界全体でいうと、近年、人手不足が深刻化しています。安心を担保しつつ、警備の効率化が求められている状況も課題です。
複雑な配線がなく設置が簡単!デモ機で不安を解消できた

ーー2025年3月に、「さいたまマラソン2025」で初めてG-cam04を導入いただきましたが、その経緯や目的について教えてください。
「さいたまマラソン2025」のイベント準備中に、上司がインターネット検索で見つけたのがG-cam04を知ったきっかけです。以前からカメラの導入効果に興味があったため、テスト使用として「さいたまマラソン2025」での設置をご提案しました。
マラソン大会は会場が広範囲に渡るため、イベント主催者様が全体の状況を把握することが難しいところが課題です。そこで、主催者様が特に気にかけている地点だけでも「見える化」して、何かあったときすぐに対応できる体制を整えたら喜んでいただけるのではないかと考えました。通常の警備だけではなく、カメラ設置により他社との差別化を図りたい意図もありましたね。
ーーG-cam04導入の決め手になったのはどのようなポイントでしょうか。
導入の決め手は、主に下記2点です。
- 設置の簡単さ
- 価格の手頃さ
最大の理由は、設置の簡単さです。以前別のカメラを使った際に、設置に手間取ってイベント前にバタバタしてしまった経験がありました。そのため、最初はカメラの導入に後ろ向きな気持ちがあったのが正直なところです。
しかし、実際にG-cam04のデモ機を使用してみると、複雑なシステムや配線がなく専門家がいなくても簡単に設置ができました。お試しでカメラ設置に対する不安が解消できたのは、大きかったと思います。

カメラ映像も、URLにアクセスしてログインすれば簡単に確認できます。本体やWeb上の操作がわかりやすく、とにかく手軽という印象です。
ネットで見つけたあと、MIYOSHIとの間で少ないやり取りでスムーズに発注ができたところも好印象でした。
手頃な価格設定も決め手の一つです。他社は初期費用+月額という料金プランで、イベントでの単発使用には割高感がありましたが、G-cam04は月額のみ9,800円(税別)〜と比較的手頃な価格設定でした。
大規模なマラソン大会。交通規制が複雑な地点をカメラで見守る

ーー「さいたまマラソン2025」の概要をお聞かせください。
「さいたまマラソン2025」は、さいたまスーパーアリーナ発着の42.195kmを走行するマラソンの部をメインにした大会です。今回も約14,000人のランナーが参加しました。
これだけ大規模な大会なので、大がかりな交通規制をする必要があります。弊社の警備・運営スタッフを投入して、運営をサポートさせていただきました。
ーー「さいたまマラソン2025」ではソラセルとG-cam04をどのように活用されましたか。
「さいたまマラソン2025」では、ソラセル・G-cam04を5セットお借りしています。
会場は公道なので、警察や道路管理者に対してカメラ設置の事前の許可取りが必要です。許可取りの関係で、基本的に市の所有物である街灯などに取り付ける運用にしました。
42.195kmという広い範囲のなかで、主催者様とご相談しながら交通規制が複雑な交差点や折り返し地点など5箇所にカメラを設置。今回の2025年大会で初めて導入された「ランパス」という、ランナーが通る合間に観客や通行人を一時的に通す運用を行う地点にも設置しました。

なお、多くの人の出入りがある状況下での破損リスクを考慮して、今回はソラセルのソーラーパネルはお借りしていません。フル充電で約1週間の稼働が可能ということで、単発のマラソン大会で使用する分には、パネルがなくても問題なくソラセルを使用できました。
もともとホームページ上にはパネル込みのプランが掲載されていたのですが、当社の「ソラセルをパネルなしで使用したい」という要望に柔軟に対応してもらえたので満足しています。
映像を見ながらリアルタイムで指示ができる安心感を実感

ーー実際にソラセル・G-cam04を使用してみて感じた効果はありましたか。
特に効果を感じたのは「交通規制解除」のタイミングです。通常、ランナーがいなくなったあと、運営設備などを撤去したのちに交通規制を解除するので、進行状況によっては予定時刻どおりに解除が進まないケースが多々あります。
基本的に、撤去作業は無線を使って音声だけでやり取りするしかないので、本部から現場の状況や進行を妨げる原因の把握をするのが困難です。実際に、前回2024年には交差点で解除の遅れが起きたと聞いており、主催者様も気にされていました。
そこで、今回はその交差点にG-cam04を設置。カメラがあることで、本部にいる運営スタッフや警察が、映像を見ながらスムーズに指示を出せました。管理する側・現場スタッフ側双方にとって、映像を見ながら意思疎通ができる安心感は大きかったといえます。

大会中にランパスで人を通行させるタイミングなども、現場の映像をリアルタイムで見て指示が出せました。交通規制解除をスムーズにできたことで、地元住民のみなさまへのご負担も軽減できたはずです。
イベントを通して、実際に主催側の皆様がカメラ映像を活用してくださっている様子を拝見して、当初の導入の目的としていた「懸念ポイントの見える化」の目的は果たせたのではないかと考えています。

今回は大きなトラブルはありませんでしたが、今後もし何かあったときにはエビデンスとして映像が残るのもメリットだと感じました。資材置場や売店などの盗難防止策としても、活用できそうです。
再生もダウンロードもWebから簡単操作。快適な使い心地

ーー実際にソラセル・G-cam04の使い勝手はいかがでしたか。
設置から当日の運営も含めて、問題なく使用できました。総じて、使い勝手は非常に良かったです。
他のカメラと比べて、特に使いやすさを実感したのは撮影後です。12時間ほどのデータをダウンロードしたのですが、非常にスムーズでした。Web上で簡単に操作できて、少し他の作業をしている間にダウンロード完了の通知が来たので「もうできたの?」と驚いたのを覚えています。
以前使用していたカメラは、録画データのダウンロードにとにかく時間がかかっていたのです。途中でエラーになることも多々あって、撮影後のデータ処理が悩みの種でした。

G-cam04は、もちろん撮影時も快適です。今回ソラセルとセットで使用したことで、複雑な配線がないところも便利でした。他のカメラは設置に苦労した経験があったので、やっぱり配線はシンプルなほうがいいなと実感しています。
本番中のネットワークトラブルもありませんでした。本部のパソコンからカメラの角度を操作するのも、ほぼラグがなくスムーズでした。本部に大きめのモニターを持ち込んで見ていたのですが、画質も十分だったので満足しています。
カメラでイベントに安心感をプラス。人手不足にもアプローチ

ーー今後はG-cam04をどのように活用していきたいですか。
今後、マラソン大会に限らずさまざまなイベントでカメラを設置すれば、盗難や危険物持ち込みの抑止力になるなど、来場者の安心につながると考えています。
今回は単発での使用でしたが、今後は1ヵ月のレンタル期間のなかで複数のイベントに使用できるようにスケジュールを組みたいです。G-cam04の場合、月額9,800円(税別)〜の利用料さえ支払えば、1ヵ月の間でさまざまなイベント・警備業務で使い放題ですからね。お客様にも、より手頃な価格でカメラをご案内できるようになります。
G-cam04なら設置・撤去が簡単なので、複数のイベントで活用しやすそうだと実感しました。
警備業界では、人件費の高騰や人手不足が課題となっています。人+カメラで対応することで人的コストを抑えつつ、イベント主催者様や来場者様にこれまで以上の安心感を提供していきたいです。