
- 現場管理の効率化に課題を感じていた
- フロアの多い建設現場内の監視用に、簡単に設置できるカメラを探していた

- 事務所から遠隔で現場管理ができる環境を実現
- 終業時の現場見回りによる工数を約10時間/月削減
- カメラ映像が盗難発生時の解決に役立った
清水建設株式会社様は、建設事業を中心に、不動産開発やエンジニアリングなど、国内外で幅広く事業を展開する総合建設会社です。1804年創業の歴史を持つスーパーゼネコンとして、日本のインフラを支えています。
今回は、都内の13階建て事務所ビルの建設現場におけるG-cam・G-POKEの活用方法や効果について、所長の堀内 祥紀様、主任の樫野 寛子様・現場担当者の吉田 萌々花様にお話を伺いました。
目次
お客様プロフィール

会社名 | 清水建設株式会社 |
---|---|
業種 | 総合建設業 |
従業員数 | 11,163名(2025年3月末時点) |
ご導入サービス | G-cam・G-POKE |
設置の手軽さが決め手に。お試しで使用感に納得
――清水建設株式会社の事業内容の詳細を教えてください。
(堀内様)清水建設株式会社は、建築・土木工事を中心に、国内外で幅広く事業を展開しているゼネコンです。オフィスビルや工場などの大型施設や、トンネル・ダム・エネルギー施設といったインフラ施設など、多岐にわたる建物の企画・設計・施工維持・管理を行います。
そのなかでも私たちが従事しているのは、2026年1月竣工予定の、都内の地上13階建てオフィスビル新築現場です。品質・安全の管理はもちろん、生産性と働きやすさを両立した現場の環境づくりを心がけています。
――G-cam・G-POKEを導入した経緯やきっかけについて教えてください。
(堀内様)事務所と現場が物理的に離れており、現場確認のための移動に時間がかかっている状況を課題に感じていたのが、カメラ導入の背景です。カメラを導入する前は担当者が毎回足を運んで現場の状況を確認しており、多くの時間と労力を費やしていました。

初めて現場にG-camを導入したのは、5〜6年前の2019年頃。もともと他社製品を使用していたのですが、インターネット検索をした際に「設置がカンタン」だと謳うG-camを見つけて問い合わせをしたのがきっかけです。それ以来、プロジェクトのたびにG-camシリーズにはお世話になっています。
また、G-POKEに関しては2025年5月に今の現場へ導入しました。MIYOSHIのメルマガで新製品の情報を見て、お試しさせていただいたのがきっかけです。
ちょうど今の現場で建物内の監視をしたいと考えていたので、G-camよりもさらに設置が簡単で、人が持って移動できるサイズのG-POKEは屋内監視の用途にマッチしそうだと感じました。
――G-cam・G-POKE導入の決め手になったのはどのようなポイントでしょうか。
(堀内様)それまで使用していた他社製品と比較してみて、「設置の簡単さ」と「画角調整のしやすさ」が決め手になりました。G-camはモバイルSIMと設定済みルーターを内蔵しているため、複雑なネットワーク設定が一切なく、簡単に設置できます。
契約前に実機を1週間無料でお試しすることができたので、使用感に納得してから導入できたのも良かった点です。

初期費用不要、かつ月額のみ(9,800円/月〜)でレンタルできるところも、建築現場のニーズにマッチしていると思います。年単位での契約ではプロジェクトの期間に合わせにくいので、月単位で手軽にレンタル・返却できるシンプルなシステムが便利です。
実は、メカ感のあるデザイン性に惹かれたのもG-camを選んだ理由です。ガンダムが好きなので(笑)。
現場を遠隔でチェック。管理者・現場両者から見たメリットとは
――実際に使用してみて感じたG-cam・G-POKEのメリットを教えてください。
(堀内様)最大のメリットは、遠隔で現場を確認できる安心感です。普段の現場の監視もそうですが、社内ではお盆やお正月の長期休暇時にカメラを借りる現場も増えています。
また、管理者としては工程管理にも役立てています。作業の遅れはないか、資材搬入は予定どおり行われているかなど、現場に行かずとも事務所で状況を把握できるのは便利です。
――現場で実際に使用されている目線でのメリットはありますか?
(吉田様)現場から見てうれしいポイントは、終業時に何度も現場の確認に出向く必要がなくなったことです。
終業時には、現場の電気を消灯しに行く必要があります。しかし、現場に行ってまだ誰かが作業していた場合、いったん事務所に戻って、しばらくしてから再度消しに行く無駄な往復が発生していました。タイミングが悪いと3回ほど往復することも……。
特に今の現場は13階とフロアが多いので、1度の見回りで平均30分くらいかかっていました。

各階にG-POKEがあれば、就業時に人がいないことを事務所で確認してから現場に向かうことができます。夏場は暑いですし、終業時の見回りが1回で済むのは非常に助かりますね。
G-camで屋外、G-POKEで屋内を監視。カメラがある安心を実感
――G-cam・G-POKEは、具体的にどのように活用していますか?
(堀内様)現在の現場では、屋外や屋上の監視目的で着工当初の2024年3月からG-cam02を4台使用しています。
また、G-POKEは各フロアで室内用の定点カメラとして使用。2025年5月から8台導入し、8月からは10台に増やす予定です。G-POKE本体に自前のアタッチメントを使って固定しています。

通常ワイヤレスで使用するG-POKEですが、現在の現場では24時間監視をするために分電盤から直接電源をとって使用しています。夜間もしっかり監視をするために、赤外線機能を活用しているのもポイントです。
なお、現場では基本的に固定で使用していますが、遠隔地での作業がある際には持ち運びでも使用しています。例えば工場での検査に同行できないときでも、G-POKEを持っていってもらえば映像で様子を確認できるので便利です。
現場外に出向く人員を減らせるのはもちろん、カメラを使ってより多くの目でチェックできるようになるのもメリット。効率化と品質の向上、どちらにも役立つ活用方法だと感じています。
――MIYOSHIのサポート体制はいかがですか?
(樫野様)MIYOSHIは、丁寧かつ迅速にサポートしてくれる印象です。特にG-POKEについて、電話やメールで手厚くサポートしてもらいました。機能が豊富であるがゆえに、慣れるまでは操作が複雑に感じることもあったのですが、今ではイメージしたとおりの使い方ができています。

ちなみに、月額1,000円の盗難・破損保証にも加入済みです。保証があるおかげで盗難や破損を過度に恐れることなく、さまざまな活用方法にチャレンジできています。
G-POKEは発売当初から使用しているのですが、こちらの意見や要望を機能改善に反映させようとしてくださる姿勢がありがたいです。カメラだけポンと送られてくるのではなく、MIYOSHIと双方向でコミュニケーションが取れることで、良い循環が生まれていると感じています。
――G-cam・G-POKEは、現場で作業をされる皆さまにはどのように認識されていますか?
(樫野様)導入当初は、カメラ設置に抵抗がある様子の職人さんも見受けられました。しかし、あるとき現場で盗難が発生。G-POKEの映像が盗難事件の解決に役立ったことで、職人さんの間でも「カメラがあるデメリット」よりも「カメラがある安心感」が大きくなったのを感じました。
カメラがあることで盗難や危険行動の抑止力にもなりますし、G-cam・G-POKEは安心して働ける現場づくりに必要な存在として認識されていると思います。
G-cam・G-POKEとともに、常に新たなチャレンジを
――今後、どのようにG-cam・G-POKEを活用していきたいですか。
(堀内様)今の現場ではG-POKEを定点カメラとして使用していますが、今後は通話機能も活用しながら本来のウェアラブルカメラとしての使い方もしていきたいです。
職人さんが現場を映しつつ、事務所で図面を見ながら指示をする体制が理想ですね。G-POKEの存在自体は職人さんたちに受け入れられているので、次のステップとして使い方を浸透させていきます。

G-camもG-POKEも、すでにある機能をそのまま使うだけでなく、「カメラをどう現場に活用できるのか」を積極的に考えていきたいです。今後もMIYOSHIにサポートいただきながら、建設業としての新しい取り組みにどんどんチャレンジしていきます。